猿も木から落ちる
今朝の朝活は、事前に曲目の定まらないどうしようかと言うスタートだった。
困ったときの1曲と言うようなものがあれば良いのだが、あるようなないような感じで始まった。
とりあえず素朴に今朝の自分の気持ちを伝え、朝活でいつもいただくお経の冒頭の意味合いに沿って演奏が始まった。
それはバッハの無伴奏組曲第6番の前奏曲であった。
チェロ弾きであれば容易に想像がつくが、ウォーミングアップもなしにいきなり弾くような曲ではない。がしかし、弾き始めてしまったんだ。
初めてしばらくは、寝起きの手だったので少し定まらない音程はあったが、だんだんと温まってくるに連れ、調子は上々だった(ホントか?)
後半で1番難所に来た時は、さすがにろれつが回らない感じだったが、大きな傷はなくいよいよもうすぐ終盤と言う時に、あろうことか何のコードを弾いているのか指がわからなくなってしまい、ぐちゃぐちゃになってしまった。
すぐに気を取り直して最後の締めをしたものの、斜め前で録画をしている嫁には、きっと録音は途中で諦めているだろう、と心の中で思った。
裏に引き上げた時「なかなかチャレンジャーだなぁ!」と言われたが、困った時の〇〇が私にとっては今日のこの曲だったのだ。
「猿も木から落ちる」→「何とか難所もこなしてホッとした直後、階段を踏み外してしまった私」であった。
おわり