おてら日記

願船坊での日々のことをつづります

御正忌法要のひとコマ

2012年02月21日 09時00分00秒 | 法座
先月の御正忌の法座の時の様子をお知らせします。

毎年、この時だけのお荘厳をしますが、ひとつはこの掛け軸です。



ご本尊に向かって左の余間には、いつもは七高僧の掛け軸が下がっていますが、この御正忌の時は親鸞聖人の伝絵の掛け軸を四つかけます。

また、大きな蝋燭も立てます。



それから、御伝鈔の拝読もあります。
何年前になるかなあ? 住職がやっていたところを、私が替わって勤めることにしました。



まだまだ他にもあります。
この時だけ出現する聖人にお供えする超特大の御仏飯。


最後は、恒例のぜんざいが休憩中に振舞われます。
この中に餅を焼いて入れるわけですが、この餅を焼くタイミングが結構大事で、いつもはその前に住職の法話があるのですが、これが時間通りにいかず、裏方のブーイングをくらってましたので、今年は僕がタイムテーブルを作り、初めてヤキモキしないヤキモチが出来上がり、熱々でフワッとした餅入りぜんざいが出来上がったのでした。


おわり

仏参ありました

2012年02月16日 09時00分00秒 | 報告
そういえば少し前になりますが、幼稚園、保育所総出で本堂に仏参しました。

毎年、御正忌の時、本堂での仏参をしています。
幼稚園の先生の指導が行き届いて



幼稚園からは園バスと徒歩と二手に分かれます。

保育所はすぐそこですので良いのですが、幼稚園は少し離れているので何かと大変です。

毎月一回、幼稚園も保育所もそれぞれ園内で仏参をしていますが、昔はもっと頻繁に本堂に来ていた記憶があります。

最近の世の中が何かを求めているとしたら、生きる意味を持つことが出来るような教えに出逢うことではないか?と思います。

自分が次に住職になった時には、これからの世の中に少しでも貢献できる手助けを、していきたいものです。

合掌

仏縁を感じます

2012年02月11日 09時00分00秒 | 住職の戯言
先日「本願力にあいぬれば」のCDのお話をしましたが、そもそもこのお話をいただくにあたり、相当のご縁があったことを知らされました。

愛知県の岡崎在住の平田さんという方が、先に合唱曲での曲集「親鸞聖人のご和讃より、本願力にあいぬれば」を出版されたところからお話は続くのですが、たまたまその楽譜を目にされた一人の女性(波多野さんの奥様)が平田さんに「素晴らしい!」の声をかけられたところに話は続きます。

ここからは、平田さんのお話です



聞けば、波多野さんのご両親は熱心な浄土真宗のご門徒さんで、私の親鸞和讃の曲が13曲溜まったころ、誰もが歌えるように出版して欲しいという声をたくさんいただき、2005年に「本願力にあいぬれば」が出ました。
 
それが出発で、波多野均氏の奥様のみち子さんがこの曲集に目を留められ、見ず知らずの私に電話を下さり、「すばらしい。」と。それから交流が始まりました。
 
みち子さんはドイツに28年間暮らされ、ドイツ人に声楽を教えておられた方です。約10年前に均氏とご結婚されました。その後みち子さんは高田本山コーラス海の指導者となり、私を講師に呼んでくださったりしているうちに、私は波多野均氏のご両親にお会いしました。
 
ご両親はとても熱心な念仏者でいらっしゃいます。ご子息である均氏が、和讃とお念仏を歌われたら、どんなに喜びなさることだろうか、と強く感じました。
 
ちょうどその頃、「本願力にあいぬれば」のCDを出すべきだとの声をまた頂くようになっていました。これは是非、波多野先生に、そしてちょうど合唱団もご指導されていらっしゃることだし、と思いお願い致しました。
 
その時点では、音源ができればいい、くらいの軽い考えでした。しかし、波多野先生が「カメラータを知っているから、そこで録音をお薦めします。昔若いときにドイツで井阪さんに声をかけてもらったことがあり、帰国後、1度井阪さんの音楽祭で歌いました。」とのことで、井阪さんに電話してくださいました。

名古屋に来ていらっしゃる井阪さんに、一人でドキドキしてお会いして、いろいろお話しするうちに審査合格しました。井阪さんの実の母が浄土真宗のお寺のご出身で、自分は、真宗のことはよく知ってるんだと、その時言われたのが、これも不思議でした。
 
そんなこんなで、すべて波多野家のおかげで、1枚目のCDができたのです。

波多野家も100枚CDを買ってくださったり、他の大勢の念仏者の方が動いてくださって、1枚目が2年間で黒字、残すところあと300枚になったので、2枚目は、初めから少し勇気と元気を持って取り組みました。

これは阿弥陀さんが用いて(はたらいて)くださっている、という元気です。秋津さんに是非演奏していただきたい、とお願いするエネルギーはこれでした。すばらしい演奏をしていただけて、ほんとうに感謝しております。波多野先生にも、依頼した当初から秋津さんのことを大変喜ばれてました。

秋津さんが僧侶でなかったら、いくらチェロが上手いと感心しても頼む勇気はありませんでした。このCDは、ほんとうに仏縁でできているものだなぁ、とつくづく感じます。

「平田さんの和讃曲のおかげで、これからの若い人たちを、音楽でお寺に誘える。」と各寺院のご住職や坊守さんに言っていただけると、私もほんとうに嬉しく元気が湧きます。



以上です。


長くなりましたが、近々発売になります「本願力にあいぬれば」のCDのことについて、お話しました。


ではまた