おてら日記

願船坊での日々のことをつづります

未来の住職塾

2017年01月27日 12時37分13秒 | 報告
皆様こんばんは。
1月ももう終わり。新年からあっという間に1ヶ月がたとうとしています。
時が過ぎるのははやいものですね。

私は昨年4月から1年間、社団法人お寺の未来が運営する「未来の住職塾」第5期広島クラスに入塾しています。先日、最終発表が終わり、あとは最終課題を提出し判定を待ち、卒業式を残すのみとなりました。


実際に参加してみた感想を。。
これから未来の住職塾の受講を検討していて、塾の評判や評価が気になっている人の参考になれば何よりです。そして、「うちの坊守はなんか変わったことをしとるようだが??」と思われている門信徒様にも是非お読みいただければ、と思っております。


まず、住職塾といっても、住職になるための塾ではありません。お寺を支える私のような坊守・寺族や総代さんも入塾し、宗派を超えて、真摯に自坊の未来を、ひいては日本の仏教界を考えていく、そんな方々の集まりです。
平成28年度で第5期を迎え、日本全国にかなりの卒業生、参加寺院を持つ大きな団体となった未来の住職塾。
願船坊の住職は第2期で参加し、卒業後はサンガ(同じ志を持つ同朋の仲間)として、全国に沢山の繋がりが出来、広がったつながりで活動しております。
この度、私も住職塾に入塾して、その魅力に魅了されました。
何と言っても、宗派の壁が無い!これは大きかったです。仏教界の中でもこんなに様々な宗派の方々が集まって、熱く仏教を語り合う場は、他にないと思います。
私の在籍している広島クラスでは、浄土真宗本願寺派をはじめ、真宗大谷派、浄土宗、曹洞宗の方々が集まっていましたが、他のクラスでは、日蓮宗や真言宗、天台宗、法華宗、真宗高田派、黄檗宗の方々もいらっしゃいます。
本当にバラエティ豊かな集まりで、しかも、足の引っ張り合いなど微塵も無く、仏教というつながりで、お互いを認め合い情報を共有し合う、理解を深める、お互いを高め合う・励まし合う、そんな空気感に包まれた、本当に有意義で幸せな時間でした。
そして講師陣のレベルが高い&熱い!
松本紹圭塾長を始め、一流の講師陣の容赦ない(ありがたかったです)講義、その裏にある仏教に対する熱い思いがひしひしと伝わってきます。
お寺を経営という目線でお寺を見ることは初めてで、毎回の勉強が、正に目から鱗!でした。

未来の住職塾サンガの理念
自灯明法丁明
信念・仏法に照らして思考・行動する
自立・自律した人間が集うサンガとなる

自利利他
縁を大切にし、相互扶助の精神の下、人間・お寺としての成長に貢献し合うサンガとなる

衆生済度
仏教とお寺の可能性を開き続け、世のため人のために貢献するサンガとなる

このサンガの理念の下、運営の基礎、お寺の目標と道筋を決めること、門信徒様の思いを汲み取るマーケティング、計画を実行する力を磨くリーダーシップ、次世代につなぐための財務、そして1年の学びの集大成である、自坊の方向性・行動計画を具体的に寺業計画書という1枚の紙に書き上げ完成させる。
これが1年の学びでした。
2ヶ月に1度、朝10時から午後4時半まで、1年で6回の濃い(時には大変な)講義でしたが、1分たりともボーっとする時間もなく、休憩時間すら惜しい、もっともっと学びたい、仲間と話したい、そんな貴重な時間でした。

先日、無事に寺業計画書の発表を終え、質疑応答で更に良いアイデアや、私では思いつかなかった方向からの考えなど、沢山のアドバイスを頂き、さらに磨きをかけて願船坊の事業計画書を完成させたいと思います。

受講を尻込みし、悩んでいた1年前と今とではまるで違い、仏教に対する思いや、お寺に対する姿勢、お寺での日常生活にまで、強烈な良い影響を与えて下さった未来の住職塾。
あの時強く勧めて下さった事務局や、後押ししてくれた住職に、深く感謝しています。

出来上がった寺業計画書を手にし、門信徒様はじめ地域の皆様に寄り添い、敷居の低い「ひらかれたお寺」を目指して、住職と共に一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。


お寺に関わる皆さま、ご興味を持たれた方々は、未来の住職塾第6期に先駆けて、全国で1日体験教室が2月に無料開講します!
http://www.oteranomirai.or.jp/juku/seminar/pre/
http://www.facebook.com/jushokujuku/
第6期は、今までの倍の数で全国にクラスが開講されるとのこと。益々仲間が増え、サンガの輪が広がって行きます。これからの未来の仏教界のために、これからを生きていく子どもたちのために、日本の未来のために、是非とも体験教室にお出かけ下さい。
きっと素晴らしい出会いが待っています。
合掌

未来の住職塾第5期広島クラス
願船坊 坊守
秋津 智子

新年最初の日曜学校

2017年01月22日 14時25分54秒 | 坊守のひと言
今朝も冷え込みが厳しく、今はミゾレが降ってきました。このまま雪になりそうです。
寒い日が続いておりますが、風邪などひかれていませんか?
お寺では、次女がインフルエンザにかかり、先週1週間は自宅にこもっておりました。

さて、今朝は新年最初の願船坊☆日曜学校でした。
今日は19人のお友達が参加してくれ、おつとめ(十二礼)・ご法話・仏教讃歌・お焼香。
法話では1月16日の御正忌のお話や、御絵伝の掛け軸を特別に間近で見たり、御伝鈔拝読を体験したりしました。



みんな、興味津々でお話を聞いていました。

レクレーションでは、お正月遊びを♪
昔ながらの双六や福笑い、百人一首、ツイスターゲームやジェンガなどなど。何時間でも子供たちは夢中になって遅んでいました。
昔からの変わらない遊びで子どもたちが盛り上がっている姿を目にしますと、世の中は目まぐるしく変化していくけれど、変わらないモノはここにあるんじゃないか、と思います。
そして、次世代の子供たちのために、こういう場だったり、遊びも含めた昔からの伝統だったり、そういったことを残していくのは、今を生きている大人の我々の使命だと感じました。




現在、日曜学校には3歳~小学6年生の34人のお友達が登録されています。
基本的には毎月第4日曜日の朝8時半から本堂でしていますので、どうぞお気軽にご参加ください。
お待ちしています。

合掌


1月16日

2017年01月17日 11時55分15秒 | 坊守のひと言
1月16日と言えば御正忌。
御正忌と言えば『にごめ』。
お寺では15日から精進料理が続きますが、欠かせないにごめ。
今年も3日間かけて美味しくいただきました。


御正忌法要では、御文章を坊守の私が、御伝鈔を住職が担当しております。法座での御文章拝読(御正忌章)は、この御正忌法要のみです。何度担当しても緊張するものです。




また、これだけ降った参道。まだまだ溶けず、ガリガリの氷道になっています。


お参りに来られる方は、どうぞお足元にお気をつけてお越しください。

合掌

保育所本堂仏参

2017年01月17日 11時47分18秒 | 報告
連日の雪で、外はガリガリに凍っています。
皆様お怪我などされていませんか?
願船坊では、今朝
保育所の園児たちが本堂にお参りに来てくれました。



寒い中ではありましたが、園児たちの元気いっぱい可愛いおつとめの声で本堂が響き渡りました♪

献花もしていただき、蠟梅の良い香りで本堂が包まれました。


明日は幼稚園の本堂仏参です。



御正忌法要

2017年01月15日 07時03分13秒 | 法座
おはようございます。
全国的に大寒波で、大雪となっています。
こちら可部でもかなりの雪です。

本日より明日まで、願船坊では御正忌法要を勤修いたします。
ご参詣される皆様、どうぞお足元に気を付けて、充分にあたたかくしてお参り下さい。
お待ちしております。

坊守
秋津 智子