おてら日記

願船坊での日々のことをつづります

御正忌法座終わりました

2013年01月18日 09時00分00秒 | 報告
数日前、15日と16日の二日間の御正忌法座が無事に終わりました。

今回は、いつもとは違うことがひとつだけありました。
そう、今回の法座中、「蓮如上人に学ぶ」という講座を始めたことです。
宗門で大事にしている「御文章」または「お文」という、蓮如上人の遺された手紙について学ぶ講座です。



とにかく、何か変わらなくては、ということの思いから、ようやく始めることとなりました。今回はその中から「聖人一流の章」と「御正忌の章」をいただきました。

資料を揃えていろいろ勉強させていただくと、今と違い、当時の本山を取り巻く環境がどういう状態だったかが、上人のお話の中から見えてくるようです。

そのまま現在の環境では当てはまらないかも知れないと思われる内容もありますが、まずは、浄土真宗のみ教えで、何と言っても要になる「南無阿弥陀仏」のお念仏ひとつで救われていく教えのなか、「ご信心」が正しいかどうか、違わないかどうか、という点を何度も何度もくり返し確認しておられます。

また、僧侶に対し、とても厳しい戒めをいただくところもあり、これに関しては全く自分自身に掛けられているような、襟を正さなくてはいけないな、という内容も多々あります。

しかし、僕にとって久しぶりにいつもと違う頭(前頭葉)を使ったからか、片頭痛がしたりもしたのですが、お寺のために、ご門徒の方々のために、はたまた自分のために等とあまり深く考えず、ひたすら自分の可能性を信じてやっていきたいと思います。

布教使の先生方のように、しっかりした勉強をされた上での有り難いお話は、僕には到底出来そうもありませんが、み教えが少しでも身近になることを一番に考え、精進をしていきたいと思います。

「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」
    



第12回ゆく年くる年コンサート終わりました

2013年01月10日 17時04分05秒 | 報告
昨年末の事になりますが、毎年恒例の「ゆく年くる年コンサート」を本堂で行いました。
今年もとても寒く、前日は雪が降ったりしましたので、お客様も少ないかな・・・と思っていたのですが、70名を超すお客様でいっぱいになり、立ち見の方もいらっしゃったりして嬉しい悲鳴の3時間でした。

今回で早12回目。今まではチェロアンサンブルで演奏していたのですが、今年は趣向を変えて、ヴァイオリンとクラリネットのゲストをお招きして、ソロやアンサンブルを楽しんで頂きました。
お客様はもちろんですが、演奏者も震える寒さの中、かじかんだ手を一生懸命さすりながらの演奏でした。
中でも、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」をヴァイオリン・クラリネット・チェロ・ピアノの編成で演奏しましたが、この追い込まれた環境といいますか、普通ではない演奏状態が、この曲の深みをより一層醸し出せたのではないか・・と思っています。
※この曲はメシアンがユダヤ人の収容所の中で作曲し、初演しました。



コンサート最後の曲は、恒例のシューベルト「アヴェ・マリア」。
除夜の鐘と共に静かに終演しました。


コンサートが終わってほっと一息の出演者たち。
副住職以外はすべて女性、という両手両足に花という幸せな状況でした。


このコンサートを開催するに当たり、欠かせないスタッフの願船坊仏教壮年会の皆さん。

会場設営や看板立てから始まり、除夜の鐘を突くための立派な階段作り。

仏壮さん無くしては、お寺でのコンサートは出来ません。
今回も大変寒い中、ありがとうございました。
今年の年末も第13回目を開催しますので、是非聴きにいらして下さいね。

それではコンサートの報告でした。
若坊守

新年あけましておめでとうございます

2013年01月03日 09時00分00秒 | 報告
みなさま

新年明けましておめでとうございます。

昨年中は、この「お寺日記」を見て下さり、ありがとうございました。
お世辞にも、よく更新出来たとは言えなかった一年でしたが、今年はもう少しお寺の様子が分かるような、身近に感じて頂けるように頑張っていこうと、気持を新たにしております。

さて、昨年なかなか開催が出来ずにおりました「蓮如上人に学ぶ」と題しての勉強会ですが、まず、年明けの御正忌法要中に合わせて開く予定です。

~~~御文章をもっと身近に~~~をモットーに、「御文章」を解説し、蓮如上人が本願寺の衰退していた時代、どのようにご教化されたかを紐解き、一緒にお味わいしたいと思います。

まずは、「聖人一流の章」「末代無知の章」を予定しています。


1月15日の13時半からの法座と、16日の同じく13時半からの法座の中でお話させていただきます。


どうぞ、みなさま厳寒の最中ですが、どうぞご縁に遭って頂きたく思います。


合掌