本日、『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』の試写会に行って参りました。ジャン・レノ主演、フランス映画です。
お時間のある方は上のリンクから公式トップでもご覧頂きたいのですが、ジャン・レノとアーリー・ジョヴァー(ヒロイン・アンナ役)にオオカミのシルエットがかかっています。試写状もこの画像だったので、わたしはてっきりオオカミ人間の話かと。
・・・ええ、まあ、いつもの通り全然違いましたよ。
パリ10区。トルコから来た不法就労者の女性が、相次いで残虐な殺され方をし、3人目の犠牲者が出る。若手刑事ポール(ジョスラン・キヴラン)は何としても犯人を捕まえようと躍起になるが、身分証もない不法就労者の被害者では・・・と、警察本部はあまりやる気がない。ひとり手がかりを求めるポールは、同僚から「鉄の男」と悪名高い先入捜査官シフェール(ジャン・レノ)の噂を聞き、非公式に協力を要請する。シフェールは裏社会にも顔が広い代わりに、脅しや腕力で無理矢理情報を得る滅茶苦茶な男だった。
一方、夫の顔が認識できず、全くの他人のように感じる記憶障害に悩むアンナ(アーリー・ジョヴァー)は、夫に脳細胞を採取する生検を勧められるが、その気になれず、密かに自分で探した精神科医に相談する。おかしいのは自分ではなく、夫のほうなのではないか、もしや整形でもしているのでは、と疑うアンナ。整形したら(間もないうちは)耳の裏や顎などに跡が残ることを知り、寝ている夫を調べるが、跡はない。しかし翌日、ひょんなことからアンナは自分の耳の裏にその跡があることに気づく。整形していたのは自分のほうだった。自分は一体誰なのか!?何故追われるのか!?何故記憶を失っているのか!?
というようなお話です。
アンナのパートと、ポールとシフェールのパートが同時進行し、段々と全体が繋がっていきます。上のあらすじ、結構書いたような気がするのですが、こんなもんじゃありません。作品自体結構長いです(128分)。後半、どんどんアクションとバイオレンスの度合いが増しますので、観に行く方はそのおつもりで。
わたしとしては結構面白かったです。ジャン・レノの非道捜査官ぶりがすごい。(でもかっこいい)そして常に変なアロハシャツ着てる(笑)。何なんでしょうアレ。あと、アンナの変貌は見物です。
『オオカミの帝国』というタイトルで創元推理文庫から原作が出ているそうなのですが、多分これに割と忠実に作ったんじゃないでしょうか。何と言いますか、刑事モノサスペンスの基本を踏まえて映画化した感じ。でもなかなか良く出来ていたと思います。
それにしてもフランスはいつも雨なのかなというくらい雨のシーンばかりでしたよ。何なの。雨に濡れたおかげでポール役の人(ジョスラン・キヴラン)の髪の毛がちょっとヤバいことがわかってしまったよ(ファンの方ごめんなさい)。