満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『悪意の手記』

2005-12-19 01:11:37 | 

小説の感想です。

『悪意の手記』(中村文則著、新潮社)

15歳の時難病に罹った主人公は、じわじわと死の淵を彷徨ううちに死んで楽になりたい、と思うようになったが、思いがけず回復する。もう死ぬつもりでいたというのに、もとの日常に戻れと言われても、死の間際を見てきた自分はもう変わってしまった。大した悩み事もない同級生たちがひどく幼く愚かに見え、かつて親友だったKがふと「大人になりたくないよなあ」と洩らすのを聞いて、主人公はKを池に突き落として殺してしまう。しかし目撃者はなく、Kの死は事故として片付けられる。
以来、人殺しでありながらのうのうと生きる自分の存在に、それを許す世の中に疑問を抱き続ける主人公。そんな中で大学を辞めて始めたバイト先の雇い主は、未成年に幼い娘を惨殺された女性だった。少年が少年院から出てきたら、自らの手で彼を殺して自分も死ぬ、という女性に、「だったら俺がやってやる」と申し出た主人公は・・・?

というようなお話です。

ひとは何故ひとを殺してはいけないのか?という問題と、あまりにもくだらない動機で起きる少年犯罪に疑問を投げかけた作品、でしょうか。
この主人公の殺人は「カッとなって殺した」という動機ではないのですが、それでもひとを殺してしまったこと、それなのに捕まらずに普通の生活を送っていることに、罪悪感とはいかないまでも疑問を抱いています。そしてそのことばかりを考えるあまり、それが人生全体に暗い影を投げかけ、どんどん悪いほうへ悪いほうへ流れていきます。

考えすぎるタイプのひとが殺人を犯すとこんな風になってしまうんでしょうか。
だからと言って未成年時に殺人を犯して刑期を終えて出てきたらあっけらかんとしているというのも間違っているとは思いますが。

思ったよりも読後感は悪くなかったですが、良くもなかったかな。

タイトルに惹かれて読んだのですが、この作者の方芥川賞を取った方なんですね。・・・もの知らずですいません。

『サイレン』と『ブレスオブファイア5』。

2005-12-19 00:42:44 | ゲーム

皆様ごきげんよう。何故週末というものはこんなにも過ぎるのが早いのでしょうか。もしやこれが相対性理論ですか?(違うと思う)おしえて、アインシュタイン。
そんなこんなで物理学に想いを馳せたりしているうちに今日も我が活動タイムがやって参りました、どうも黒猫です。

土曜日、ジム帰りにワインを買って帰ろうと思っていたのに、すっかり忘れていてワインが飲めなかったので、今日はジムで走りながら「これ終わったらワイン、これ終わったらワイン」と頭の中でしきりに繰り返しておりました(笑)。おかげで買えました~。日本のワインってあまり買わないのですが、以前飲んだ「無添加わいん 赤 中口」というのが結構美味しかったので再び。日本のって何故か絶対に甘いですが。これも中口とは銘打っていますが甘いです。まあ、たまには美味しいさ。


ところで以前友達に8本ほどゲームを借りたのですが(借りすぎだよ)、まだ2本しかクリアしてない申し訳ない状況でして、今日「じゃあそろそろ新しいゲームやろうかな」と思い、『サイレン』(ジャンルはアクション?)に手を出してみました。
・・・怖ェ!!!イヤそれ以前に進まねぇ!!!もういきなり一番最初の「ゾンビ警備員から逃げ切れ」みたいなクリア条件が果たせません(笑)。ああ、これじゃあバイオハザードと同じ歴史が繰り返されてしまう。(※わたしは「バイオハザード」ではごく初期のゾンビ犬に喰われてそこより先に進めませんでした)てなわけで、攻略サイト様をいくつかピックアップしてよく読んでから再びチャレンジしようと思います。

そんなわけで、じゃあ別のゲームを・・・と思い、『ブレスオブファイア5』(RPG)をチョイス。ちなみにわたしこのシリーズ初めてです(笑)。いいのかコレ。と思いつつスタート。主人公はなんらかのハンター的な組織の新人?で、先輩らしき人についてどうということもないミッションをこなそうとするんですが。
2回全滅した時点で嫌気が差して今日は終了です☆
・・・何だよこれ、回復アイテム足りないよー!!イヤまあ十中八九わたしが下手すぎってことなんだろうとは思いますが、満身創痍になりつつ「バトルもう1回くらいなら何とか耐えられるかな」と思ってダンジョンを進んだら、いきなり扉全ロック。
「デンジャールーム・・・このフロア内の全ての敵を倒すまで扉は開きません」と。
こちとらそんなことされんでも十分デンジャーなんだよ!!!
うう、何なのこのゲーム・・・。でも全滅やり直しでもお金は引き継げるようなので、次回こそは回復アイテムを限界まで買いこんでチャレンジしたいと思います。
それにしてもこのゲーム、キャラの足が遅い・・・4様(幻水4)を見習って欲しいですね(笑)。


全然関係ないですが、図書館で予約していた恩田陸さんの最新刊『ネクロポリス』がようやく手元に来ました。わーい!本年度黒猫的ベストテンに食い込むかな!?わくわくわくわく。少しだけ読んでみましたがやはり面白そう!夢中になりすぎて明日明後日くらいで読み終わる予感(笑)。