満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

カンボジア旅行記(2007/07/04 3日目)

2007-08-02 01:41:27 | 

皆様ごきげんよう、ジムでスタジオレッスンに2個出てへろへろの黒猫でございます。でも昨日マンゴーで中断してしまったので、今日はやるよ・・・!ということで、以下旅行記三日目です。


三日目 7/5 曇り→雨→曇り

昨日の寝坊を深く反省して、部屋備え付けの時計のアラームと携帯電話のアラームを両方セットして就寝したので、首尾よく起床。グッジョブ。5:05という夜明け前のピックアップに余裕で間に合う。

まだ暗いうちにアンコールワットに着く。既にゲートでチェックを受けたというのに、ワットの入り口で再度入場パスの提示を求められる。暗闇の中、懐中電灯でチェックする係員たち。ご苦労なことだ。でもこのパス、国が発行してるんじゃないんだってね・・・某ホテルに利権が行くらしい。いいのそれで。相当な額だぜ・・・?(※3日券で$60)

空が白み始めた頃、何だか嫌な予感。・・・天気悪いよねコレ。雨降りを心配しつつ、入場してしばらく行った左手に降り、ベストビューらしきポイントで写真を撮りつつ待つ。コーヒーやら水を売り込む兄さんあり、朝早くから見上げた商魂だけどやはりしつこくない。
そして案の定、夜明けになっても日は昇らず、空は不穏な感じの雲に覆われていた。


※加工していません。こんな色だった。

・・・畜生、わたしはアンコールワットに昇る朝日を見られない運命なのか!?否、断じて否ッ!!次回は貧乏旅でいいから朝日が見られるまで粘ってやる・・・!固く心に誓い、一度ホテルに戻る。

今日は再集合までに二度寝できそうなほどの時間的余裕がある。素晴らしい。
というわけで、昨日の4倍くらいの時間をかけてブッフェスタイルの朝食を堪能する(笑)。豪華ホテルだけに種類も豊富、色々なものを思う存分食べる。朝からパパイヤのサラダが食べられるなんて幸せ。

ゆっくり堪能した食事のあと、今日はまずアンコールトムへ。天気は曇りでまずまず快適だったけど、韓国の団体ツアー客と一緒になってしまい、かなり混み合う。有名な三つの顔が一度に撮れるスポットも大混雑、とにかくみんな揃って記念撮影しまくりで、何処に居ても邪魔になる感じ。そのせいか、わりと自由時間をもらえたものの、あまりゆっくりできた印象はなかった。なんというか賑やかすぎて遺跡に浸れなかった感じ。


アンコールトム内の至るところにある四面菩薩の顔のひとつ。

続いて象のテラスを眺めながらライ王のテラスへと歩く。象のテラスでは前回聞けなかった説明が聞けてちょっと嬉しかった。ライ王のテラスは、下の狭い迷路みたいなところの彫刻が本当に見事なんだけど、今回は前夜の雨でそこにすっかり水が溜まってしまっていて入ることができなかった。・・・すごく残念!


ライ王の像。レプリカで、本物はプノンペンの博物館にあるそうだけど、これにも供物が捧げられている。

今回すごく雨に降られて思ったんだけど、カンボジアは観光地だけでももうちょっと水はけをよくする努力をしたほうがいいと思う。地元の人は気にせず裸足でバシャバシャかもしれないけど、観光客にはちょっと厳しい。世界遺産だから勝手な工事は無理というのなら、飛び石みたいなのを雨の時だけでも置くとかするといいと思うんだけどな。

次いでそのまま歩いて行けるバブーオンとビミアナカスを観光。ここは殆ど前を通りかかってサラっと説明を受けただけ。ガイドさん、ちょっと手抜きしてないか。危ないので登らないで、と言われたビミアナカスにもちょっと登ってみたかった。


ビミアナカス。わかりにくいけどかなり高さがある。手すりなどがないので登るなと言われたけど登ってる観光客もいた。

またもやたら時間的余裕をもって昼食へ。
お昼はメインストリート?というか、かなり賑やかな通りのそばのJTB特約店みたいなところで食べた。ここも席につくと勝手に出てくる。昨日から思ってたけど、どこに行ってもちょっと人員過剰の感がある。たとえ満席だったとしてもこんなに人要らないだろ、という人数が詰めている。
出てくる料理は決められているようなので、運んでしまうとウェイトレスさんたちはホントに暇そう。妙にぶらぶらしたり喋ったりしている。でもアジアだからしょうがないか(笑)。ま、呼んだらすぐ来てくれるし、食べ終えたらすぐ食器を下げてくれるし、不真面目というわけではないんだと思う。

今回の料理はカンボジア料理らしい。カレーもカレー味の魚の煮込みも美味しかったけど辛くはなかった。やっぱりカンボジア人ってあまり辛いものは食べないみたい。辛党としては残念。そしてここでもまたデザートはかぼちゃプリンだったけど、プリン部分は普通の卵プリンだった。これはこれでアリ。

このあとまたしても3時間ほど休憩が入る。何だろうこのツアー内容。年寄り向けなんだろうか。
この時間を利用してSさんは地雷博物館に行くつもりだったけど、ガイドさんに聞いたら片道2時間かかるとのこと。どうやら郊外に移転したらしい。じゃあ諦めるしかないか、と言っていると、明日行くバンテアイスレイの途中にあるので、途中で寄ってくれることになった。ラッキー。

じゃあ空き時間はプールとマッサージということに。今回のマッサージは、ツアー特典として無料で30分のフットマッサージを受けられる権利を利用。受けないで終わるのはもったいないし、あまり疲れていないけど他に時間が取れそうな所がないのでここに入れる。1時半に予約が取れ、それまでプールで泳ごうということになり、昨日よりはゆったりと、しかし本気で泳ぐ(笑)。

プールサイドにあったプールバーを利用してランチやらビールやらを優雅に楽しんでいる他の滞在客がちょっと羨ましくなり、ついついマンゴータンゴとかいうアイスを注文してみた。・・・のが運の尽き。いつまで経っても来やしねえ。もしや今材料のマンゴー採りに出かけてるのか!?という遅さ。そして迫るマッサージの予約時間。ふたりで遅れるわけにもいかないので、Sさんに先に行ってもらい、わたしは食べ次第行くということに。ひとりじりじりとアイスが来るのを待ちながら、ああ、こういうサービスは本当にバカンスに来た時間に余裕のあるセレブな客がやることなんだ、粋がってごめんなさいと悲しくなる。

マッサージの時間まであと10分弱というところでようやくアイス到来。この時カメラを持っていかなかったのが本当に悔やまれる。すごいアイスだったんだよ!30cmはあろうかというカラメルの板がモノリスのごとく屹立していて、その下のほうを薄く切ったマンゴーの果肉が覆い、その更に下にマンゴーアイスと林檎のアイス、ベリーのジャムなどが所狭しと詰まっていたんだから。
心の目に焼き付けつつも、さっさと食べてマッサージに行くべく、自分史上最速の速さでスプーンを操る。キーンとくる頭。ぽかんと見つめる隣の家族連れの子ども。こっち見んな見世物じゃねえぞと思いつつ、頑張って食べる。こんなに美味しいものをこんなにも味わわずに食べるのって虚しい・・・。

なんとかアイスをクリア、急いで着替えてフットマッサージに向かう。
行ってみるとSさんのフットの担当は昨日フェイシャルをやってくれた人だった。遅れてすいませんでしたと詫びつつマッサージを受ける。ここでも香りつきのお湯で足を洗ってもらい、温かいジンジャーティーを飲みながらマッサージを受け、またしても夢うつつを漂う。気持ちよかった・・・。

マッサージ終了後、部屋に戻ってもう一度支度を整え、午後の観光へ。
午後はもう一度アンコールワット。今度は外から眺めるだけでなく、ちゃんと中に入り壁画などを見ながら第三回廊まで登るコース。



・・・のはずだったんだけど、来たよ、雨が。↑この天気で降らないわけもないか。
スコールですぐに止むかと思いきや、むしろどんどん酷くなり、ついには強風を伴う豪雨へと発展。遺跡内の屋根のあるところに駆け込むまでに、わたしの折り畳み傘は強風により一部破損した。どんだけ。
かなり濡れてもう最悪だよ、と思うわたしたちを尻目に、ガイドさんはガイド続行。しかもわざわざ屋根のあるところを出て、わざわざ風雨に曝されつつショートカットしたりする。ちょ、誰もここ通ってないけどいいのか!?つうか雨が弱くなるまで様子見とかないのか!?もう仕方がないのでついていく。そしてこんな時でも韓国人の団体観光客は元気だった。声がでかくてガイドさんの説明が聞こえないよ。


※アンコールワット内に普段滝はありません。

アンコールワットの第三回廊は傾斜が急なので、普段でも登る人と登らない人がいるんだけど、もうここまで濡れながら来たからには登らないと意味ないだろ、ということで、両手両足を使って猿のように登る。
「これは遊びじゃない。ブートキャンプだ!」などとビリー語録を交えつつ、さして苦労も恐怖もなく第三回廊まで登り、回廊内を探索。やはりここにも水溜りで通りにくいエリアがたくさん。そして雨のせいで本来なら期待できた眺望も残念な感じで終わる。雨め・・・!

第三回廊からの下りは、唯一手すりのついている階段から降りる。急なので下りのほうが怖いものらしいけど、わたしは存外平気だった。前回に比べると断然平気だった。わたしの前でもたもたしている人にイラっとくる程度には順調に降りた。もう次回は手すりなしでも行けそうな気がしてならない。

それにしてもずっと雨が止まないとは・・・。本当はこのあと、プノン・バケンの丘に登ってアンコールワットに沈む夕陽を見るという予定になっていたんだけど、夕陽なんかどう考えても望めないため、この予定は中止に。ああん、あの丘行けば象さんにも乗れたのに!

朝日のリベンジどころか夕陽も拝めず、非常に悔しい思いをした。

空いてしまった時間でお土産屋を数件回る。まずはアンコールクッキーという、日本人が企画・経営しているクッキーのお店へ。アンコールワットを象ったクッキーがメイン。いかにも日本人向けに小奇麗で無難。そして他の店と比べると値段は結構お高め。
自由に色々試食されてもらえて美味しかったけど、あまりに繊細そうなクッキーはスーツケースに入れたら運搬過程で粉々に砕け散るのが目に見えていた。機内持込は面倒だと思って断念。しかし会社用に何か手頃な菓子で且つ個別包装になっているものを買わなければいけなかったので、結局次の店で機内持込にするしかないロールクッキーを購入。しかもこれ、最終日に空港にも売ってることが判明。だったらアンコールクッキー買っときゃよかったなあ。ちぇ。

2件回って、そのあとそのまま夕食を取る店に連れて行かれる。ここでは食事をしながらカンボジア伝統舞踊、アプサラダンスのショーを見ることになっていた。食事の時間がいつも早いなあ、まだ6時じゃんと思っていたら、ガイドさんおもむろに「ショーは7時半からです。食事はブッフェなので今から食べられます。以上」と。
・・・ハァ!?1時間半も待てと!?わたしたちは散々濡れていたので、そんなに待つ時間があるなら今こそ一度ホテルに帰って着替えたかった。でもガイドさんはさっさといなくなり、わたしたちは取り残された。

他の方はしょうがないので食事を始めたけど、元来早食いなわたしは今から食べ初めたらショー開始まで間が持つとはとても思えない。30分ほどはビールを飲むだけにして時間を潰しておこうと思いちびちび飲んでいたら、ビールで結構お腹が膨れてしまう。車の移動なのであんまり動いてないからお腹すかないんだよなぁ。寒いという事実を忘れるためにぐだぐだ喋りつつ食べ始める時間を調整したおかげか、ショーが始まる頃にデザートという感じになった。

結構有名なお店らしく、ステージ上に華やかなアプサラ(天女)が舞うのをほ~ほ~言いながら見る。アプサラダンスだけでなく、男性も加わり芝居の要素が入った農民の踊りなどもあり、結構面白い。しかも女性は勿論、男性陣は皆結構イケメン。Sさんにより「カンジャニ」(=カンボジアジャニーズ)と命名される。カンジャニは多分舞台のセンターで踊る権利やソロのダンスの権利を獲得するために水面下で熾烈な争いをしているに違いない。あいつはやる気満々だ、ゆくゆくはJAC(=ジャパンアクションクラブ)入りを目指してるんだ、などと、勝手に設定をつけながら楽しむ。


カンジャニと女の子たちのダンス。カンジャニ、マジでノリノリだった。

しかし楽しみながらも、空調と濡れた服により身体が冷え、後半は集中力を欠く。壜ビール1本じゃ身体は温まらなかった。ダンスが終わり、ガイドさんが戻ってきて「希望するならダンサーと写真撮れますが」とか言った時も「いえいいです帰ります(早く着替えたいよ)」ということで全会一致。そしてようやくホテルに戻れた。

しかし夜の早いこの国のこと、ホテルに戻っても9時前。
とりあえず人心地ついてから、ホテル内のショップを見に出かける。やはり高級ホテルゆえ、値段設定が高い。でも結構手の出る値段のものもあり、何も買わないつもりが、ついスカーフを1枚購入。オレンジ色なんだけど、光のあたり具合で色が変わって綺麗だったんだもん。自分用に。結構お値打ちだと思う。えへへ。

部屋に帰る途中にまた迷い込んでいたカエルを1匹中庭にリリース。うっかりカエル多すぎ。恩返しに期待。
そして今日土産物屋で買ったパイナップルのワインを開けてみた。ネットで美味しいという噂を聞いていたのだ。
・・・味覚は人それぞれ違う、ということを思い知らされた。梅酒を不味くした感じ。これも半分程度でギブ。うーん、残念。奇をてらわずに普通のワイン買っときゃよかった・・・。しょうがないので保険の意味で買っておいたビールに切り替える。バイロンビール、アンコールビール、タイガービールなどを飲んだけど、この辺は癖もなく普通に美味しく飲めた。

そんなこんなで、明日はとうとう最終日(日付的には帰国は明後日だけど、機内で過ごして早朝の帰国となるため)。晴れてくれ、とは言わない。せめて降らないでくれ・・・降るならどうか、すぐ止んでくれ・・・!!!
もし天気が悪かったとしても明日が最後の日。力いっぱい楽しむぞ!お買い物もまだまだするぞ!

つづく!
コメント
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