かけ算(A君の場合)

2011-08-01 | 出来事
明後日が試験(大検)。 
過去問をやらせてみた。
因数分解の問題に
3x^2+13x-10=(x+ア)(イx-ウ)  (ア,イ,ウに数字を入れる)
とあったが、これの答えをなかなか書かない。

3 -2 → -2
1  5 → 15

3と5、1と-2を線で結んでちゃんとタスキがけはやっている。
彼が書いた通りを答えに書くとすると、
(3x-2)(x+5) とならなければいけないので悩んでいたのだった。
どっちを先に書くべきか分からなくて答えを書けなかったという。

小学校時代、かけ算の順番を間違えないように相当のプレッシャーを感じていた様子が、話から分かった。

小学校でかけ算の順序にこだわるのは、単位量がどれか分からせるためだと思うが、学校で教えると、大体は目的と手段がごっちゃになって、あらぬ方向に行きがちになるのが常で、A君なんかはっきりいってその犠牲者といえるかも知れない。

本当は順序はどっちでもいいんだけど、先生に逆らうと面倒だからとりあえず合わせておくか、くらいの余裕が彼にあればよかったんだろうが。