屋久島の縄文杉
昨夜、テレビで屋久島の一本の古い縄文杉に集う人間模様をドキュメントで放映しているのを
観ました。世界文化遺産である樹齢約7千年という巨木です。
以前映像で観た時よりは、観光のために周りを木で囲って階段も付いていて、かなり近くで
見ることが出来るようになっていました。
早朝から深夜までそこを訪れる人々を、スタッフが何の為に来たのか、仕事は何か、
聞ける範囲で質問していました。
親子連れ、独りで、仕事仲間、医者、学生、様々な思いで遠くから来ていることを知りました。
ただ思うことは、以前だったら単なる休暇で自然の息吹きを満喫しに来ているんだな、
うらやましいな、と感じていたと思います。
今は、観光客の言葉や近くでキャンプしている姿を拝見していますと、複雑な思いでいます。
それは、ほとんどの人が単に巨木を見たい、仕事や現状の不満、迷いを吹っ切りたい、
願い事を叶えて欲しい、樹木からエネルギーをもらいたい、など数々の思いを背負って
来ているようでした。 幸せを求めて、どう生きたらいいのか、答えを求めて太古の森、屋久島へ
来ていると 思います。それぞれに何かを感じて帰られたと思います。
今は地球的にも自然破壊が進んで、ある意味歴史の転換期にきています。
西洋の物質文明とともに人間の心が行き詰って荒廃してきております。
そんな表れか、最近はパワースポットブームで若い人も含めて、神社や仏閣、
古い森や山に行く人々が増えています。
書籍、雑誌、インターネット等で紹介している所は、特に賑わっています。
そのような優れた神聖なパワースッポットほど、現在は”場”が汚れてしまっているそうです。
本来なら身を清め、心を素にして感謝の参拝をしなければならない所を、
ほとんどの人々が、お願いごと、悩みごと、などを祈っている状況なので、
負のエネルギーで満ち、本来居るべき高次の神様が居ないということです。
また、スピリチュアルブームの聞きかじりで、参拝のとき変な祝詞やしぐさをしている人が
いるそうです。またマナーの悪さも目立っております。
そんなことで無知のなせる業で場のエネルギーが落ち、本人にも進歩が望めない
ことになっているそうです。
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自己の内面に本当の神さまが居られますので、自己とよく向き合い普段の生活のなかで、
大自然に対し敬う心を失うことなく、自覚をもって生きることを心掛けますと
運気が上がってまいります。
ですから本来一般の人々が入ってはいけない神聖な場所はそっとしておくのがよく、
「イヤシロ地」を保っていけるのですが、観光収入を優先してしまいどんどん自然環境を
傷つけているのです。
たまたまテレビで観た、縄文杉の周りに造った人工物の物見台に違和感を覚えました。