愛の輝きとつぶやき

写真、アート(絵画、書、詩)日記

明治天皇の御製その②

2015-05-15 22:31:53 | 言葉と言霊

明治天皇の御製その②

 

言の葉に あまる誠は おのづから

       人のおもわに あらはれにけり 

現代語訳

言葉に言い尽くせないほどの真実の心は、

言葉にできなくても自然と人の顔の表情に表れているものです。

 

自分が物質主義的な価値観で相手を見定める限り、相手からも同じようにみなされます。

たとえどんなに顔立ちが綺麗であっても、そこに誠がなければ計算高さが表情にあらわれるものです。

恋愛やあらゆる人間関係は、お互いの未熟さを映し合い、出し合いながら磨き合っています。

たとえ未来がどうなるか分からなくても、今という一瞬一瞬に誠をこめて過ごして生きていれば、

そこには魂がこもります。

そこにこめた誠は「目に見えないもの」ですが、元来日本人がもっている精神性だと

思います。

常に誠実で奥ゆかしい姿は、どこかで見てくれている存在がおります。