明治天皇の御製その③
萬代の 国のしづめと 大空に
あふぐは富士の たかねなりけり
現代語訳
千代に八千代にますます発展する日本の国の鎮護(しづめ)として、
常に大空に仰ぐのは、富士山の気高い姿です。
日本人の心ともいうべき「富士山」の姿を詠まれたものです。
富士山はまさに「日本の鎮護(ちんご)」といえる霊山です。
この国の信仰においては、山をご神体とする山岳信仰があります。
富士山は浅間神社が有名で、木花咲耶姫の命を祀っているお宮です。
このように自然の中に神が宿っているという信仰は、日本では太古からあり、
自然のエナジーを感じとる能力は、当時だれにもあったのです。
「目に見えないものへの敬い」を持っていたのです。
今、その感性を取り戻すときです。
日本人の心のよりどころ富士山が噴火するか否か、それはいつか、などその動きが
現在、気になることですが、私たちの心の状態、つまり波動は自然現象と
密接に繋がっています。自然界で起きることは、実は私たちの心の映しでもあるのです。
日本は元々とても精神性の高い国であります。
日の本=やまとの国に生まれた私たちは、自然災害をただ恐れたり不安に思うのではなく、
また感情的に心を乱すことなく、鎮める心のほうへ、思い=波動を変えていくことができます。
常に心の準備と現実的な準備をおこたりなく、大難を小難に換える意識が大切です。