ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

煌めきの街、アントワープ <第6回 スナイデル&ロコックスハウス>

2020年03月29日 | Weblog
こちらも邸宅美術館。
アントワープ市長であったニコラス・ロコックスが17世紀に家族で住まった邸宅です。
ルーベンスのパトロンであったロコックス、日本人なら(ほぼ)誰でも知っている『フランダースの犬』で知られる聖母大聖堂の祭壇画『キリスト降架』を依頼した人物です。
2018年に改装、リニューアルオープンを迎えた美術館は、デジタル展示も魅力。
入口でiPadを渡されてイヤホン装着、いざ、展示室に踏み込むと、その部屋の解説がスタートします。
iPadを展示品にかざすと、その絵の情報がブラウザに表示され、ズーム機能もあったりなんかしてとっても便利。

白眉は、やはりピーテル・ブリューゲルの絵画ですね!

デジタルマップに指をかざすとズームアップされて、寓意の内容が表示されます。面白い!!!




さらに、リュートやクラヴィコードなど、中世の楽器が展示されている展示室では、モニター上に用意されている3曲から好きな曲を選ぶと、演奏会が始まる仕掛け。録音されたものとはいえ、この空間、楽器を前に中世の音色に包まれる贅沢なひととき。アントワープの文化レベルの高さに感動を覚えます。



そして美しい建築。




是非足を運んで欲しい、素敵な美術館です。

開館時間 10-17
月曜休
料金体系が複雑。通常は大人10ユーロですが、ウェブ割引があります。
*毎月、最終水曜日は無料の美術館が多いです。

煌めきの街、アントワープ<第5回プランタン=モレトゥス印刷博物館>

2020年03月29日 | Weblog
アントワープは文化的色彩が非常に豊かな街。
小さな街中に、多くの美術館がひしめいています。
その中でも異彩を放つのが、こちら『プランタン・モレトゥス印刷博物館』
創業者であるクリストフ・プランタンの邸宅と印刷工房がセットになった博物館です。
2005年に世界遺産に登録されています。

工房はこのような形で保存されています。
16世紀にはネーデルランド最大の印刷・出版社だったそうです。
今はひっそり静まり返っていますが、往時はさぞかし賑やかだったのでしょうね。




廊下の奥の扉を開けると、庭園に通じています。


2月。冬枯れていますが、それでも絵になります。


ベンチを守るスフィンクス。キリっと、しなやかな姿。逆の手すりは雄ライオンが守っています。阿吽のライオンバージョン?


水道の蛇口は魔物の意匠が多いですね。


階段の意匠。ベルギーの左甚五郎作か?






美しい図書室。


開館 10~17
月曜休
入館料 8ユーロ