ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

行ってよかった末廣亭

2010年03月31日 | Weblog
新宿末廣亭で催された春の恒例『余一会(第十九回三派連合落語サミット)』。
昼の部・夜の部ともに今年も豪華な顔ぶれだった。
その割に、客入りは意外なほど空席が目立ち、あぁ、年度末って真当な仕事をしている人達は落語どころの騒ぎじゃないんだなぁ、と実感。
私は夜の部に出かけ、お目当ての立川談春師匠まで百栄師匠(新作、タイトル知らず)、遊雀師匠(『初天神』、奇形的でコワイ~)で楽しませていただく。
今日の談春師匠はいつになく輝いていた。
普段の高座とは何かが決定的に違っていて、後光が差しているかのようにキラキラしていて、思わず目を見張る。
『おしっくら』を終えて、自分で座布団を返し、楽屋に向かって笑顔を見せている。
ン?何??と思っていたら、いきなり木賊刈りが場内に響き渡り・・・、家元登場!
拍手の渦が高座を包み、『顔を見せるだけ・・・』と出てきた家元を熱く迎える。
色々な想いが交錯し、感動で涙が止まらなくなってしまった。
歴史的瞬間に立ち合うことが出来て、本当に良かった。






写真展『Behind The Night』、アンコール!

2010年03月30日 | Weblog
本日、プリンターの加藤法久師匠より電話があり、目黒の写真ギャラリー『Gallery COSMOS』主催で先日終了した『Behind The Night』をアンコール展示する、ということになりました!
http://www.gallerycosmos.com/newpage3.html
会期は4月末、詳細は改めて発表します。
目白の時と比べると、スペースが写真展示用に出来ているので、写真の見やすさは格段にアップします。
壁面も多いので、若干写真の展示数を増やす予定です。
『ゆうど』が大判和紙印刷を含めて27点、今回はおそらく35~40点ぐらいになると思います。
前回ご来場いただいた方々、ご来場いただかなかった方々、未発表のものが改めて追加になりますので、是非お立ち寄りください。



写真展、無事閉幕

2010年03月28日 | Weblog
21日から開催していた写真展『Behind The Night』、無事終了しました。
ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。



過去2回、銀座の鳩居堂の上にあったコンタックスサロンで開催していた経験から、目白、しかも古民家に集客出来るかどうか不安だらけでしたが、わざわざ目指して来てくださる方が多く、そういった意味で充実した写真展でした。『ゆうど』という空間が持つ癒しの雰囲気が、モノクローム写真の硬質なイメージと不思議なくらい相性が良く、ホワイトボックスの展示スペースとは全く異なる展示が出来たことは開催者としても面白かったです。ただ、反省点も多く、夜間の照明の問題、写真そのものに集中しにくい、そういったご指摘も受けました。一方、古民家という空間に置かれた写真を、お茶を飲みながらゆったり愉しめてよかった、そういったご意見も多く頂戴しました。



個人的にも、イベントを詰め込み過ぎてアップアップだったな、と思います。特に最後の土日はお茶会も催されていて、動線確保だけで精一杯で、写真展にいらっしゃったお客様には大変不自由な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。カフェ利用の方々にも、至らない部分が多かったこと、お赦し下さい。



イベントとしては、集客的にも経済的にも予想を上回る結果となり、お手伝いいただいた方々、ご来場いただいた方々に感謝感謝です。どうもありがとうございました!


お手伝いいただいた日本茶インストラクター10期生の皆さま、お疲れ様でした!


『ゆうど』の看板ネコ、トラちゃんにモモちゃん、8日間一緒だったのでお腹撫でさせてくれました。


連日花冷え

2010年03月26日 | Weblog
写真展も残すところ2日となりました。
真冬並みに冷え込んだ24・25日、お足下が悪い中ご来場いただいた方々、どうもありがとうございました。
客足も比例して冷え込みましたが、ゆっくりお話出来て良かったです。
しかし、古民家は風流です。
降りしきる雨の音や縁側の窓を叩く風の響き、なかなかいいものです。
冬枯れの庭も、芽吹きの力を芯に蓄えているようで、雨にぬれしょぼくれながらも力強さを感じさせます。
桜の季節の荒れた気候、春への通過儀礼のようなものでしょうか。

写真展と日本茶カフェ、モノクロ写真と古民家、ミスマッチを狙った今回の写真展ですが、純粋に写真を見にいらっしゃった方々には若干集中しにくい環境になってしまったかもしれません。
それもまた一興、ただ写真を見せるのであれば、何もこんな空間を選ぶ必要はないわけで、メーカーサロンや写真ギャラリーで展示すれば済む話。
おばあちゃんの家に遊びに来たら写真が飾られていて、お茶を飲みながらのんびり展示を見ていたら、ゆっくり落ち着きました、或いは彫刻と目が合って緊張した、なんていう、そんな鑑賞スタイルがあってもいいのかな、と。
おそらく、次回はまた違った展示スタイルになるかと思います。
写真と空間と併せてお愉しみいただける展示が出来たらいいな、と思っています。

お茶については、飲む機会が少なくなってしまった玉露が大好評です。
1煎目、口中一杯に広がるアミノ酸の味はまさに出汁の味、皆さん驚嘆の声を上げていらっしゃいます。
4煎飲んでいただいた後にお出しする茶ガラの酢醤油和え、こちらも意外と食べやすくってビックリです。
不溶性成分のビタミンEやカロテン、各種ミネラルが残っている茶ガラ、捨てるのなんて勿体無いですからね。
今回ご紹介している八女・星野村の立石安範さんの玉露「ひめみどり」、濃厚な出汁の味の割に、後味サッパリです。
玉露のために裏を返しにいらっしゃった方もいるぐらいです!

明日はよい天気になりそうです。

ここ数日、目白で美味しかったレストラン、ご紹介します。

○田のじ→関西風のおでん屋さん。メニュー豊富で楽しいお店。
○D-Four→タイ料理。タイ風チヂミ、外側パリパリ中はもちもちで食感がいい。
○Le Mont St Michel→ガレット屋さん。フランス人シェフのお店。駅のすぐ近くで(駅出て左、目白通り沿い2~3件目)、飾らない雰囲気。夜はバーとしても愉しめます。

初日が明けました

2010年03月22日 | Weblog
21日のオープニングが無事明けて、ようやく肩の荷が下りました。
何より、落語会が大成功だったことに救われました。
日本茶カフェも八女茶の魅力をお楽しみいただけているようで、特に玉露が人気です。
なんといっても五年連続日本一の立石安範さんの玉露ですからね!
一煎目、口に含んだ瞬間の衝撃は、お茶の概念が覆されてしまうほどです。
煎を重ねる度に変化する味わい、是非味わっていただきたいものです。
「オススメのお茶はどれですか?」とご質問いただくのですが、解答に困るくらいどのお茶も美味しいのです。
最近注目度が高まりつつある日本製の紅茶(このみ園)も面白いです。
ボディはしっかりしているのですが、独特の「甘み」がクセになります。
八女(星野製茶園)vs静岡(寿月堂)の抹茶飲み比べ、これまた贅沢なメニューです。
煎茶と紅茶のお茶請けの和風味クッキー、こちらも大人気です。
梅芯庵のさざれ(麦こがし&和三盆)というお菓子なのですが、食感が不思議でとても優しい口当たりです。



写真は、壁面展示数が少ない(26点)こともあり、今日からポートフォリオもご覧いただけるように設置しました。
一般的な写真展示ではありえないような展示方法を行っているので、見に来て下さった方々も立ったり座ったり、押し入れの中に潜り込んだり、結構アクロバティックです。
展示方法が自由なら、鑑賞方法も自由。
見にくいな、と思ったら、お声掛けいただければ写真の移動も可能です。



梁からぶら下がっている写真が、アワガミファクトリーさんの和紙印刷(インクジェット)です。
時間の経過とともに、シワがよったり折れ曲がったり。
外に展示しているものは、昨日の強風で随分風合が出てきました。
変化を楽しめることが、和紙の魅力のひとつだと思います。

写真もお茶も、難しいことはとりあえず棚に上げていただき、色々なミスマッチをお楽しみいただければ、と思います。

いよいよ明日から写真展

2010年03月20日 | Weblog
明日から28日まで開催する写真展の搬入がようやく終了!
4人がかりで3時間半・・・。写真展プラスカフェの準備に意外と手間取りました。
今回は古民家をギャラリーとして利用するので、普通のギャラリーと比較して壁面が少ないのです。
なので、少しでも展示作品数を稼ごう!と、B0サイズの和紙印刷をアワガミファクトリーにお願いしました。
ペラっとタペストリー風に空間にたなびかせて、間延びしないようにという配慮。
ちなみに、アワガミファクトリーは写真家グレゴリー・コルベールさんに和紙を提供している工房です。
芸術分野に精通している工房なので任せて安心、納期まで1週間しかなかったので、色見本なしの一発勝負で発注しました。
結果は大満足、想像以上に精密な仕上がりで、印刷とはちょっと信じ難い質感です。
ただ、裏から見ても遜色がないように、2枚重ね(あとで剥がして透過性を高める)になっている楮の紙に印刷したのですが、B4サイズで試しに剥がした時の感覚とは雲泥の差の繊細な作業で、おっそろしくて剥がすのは断念しました。
それでも若干透け感はあるので、気持的には納得(無理矢理)、です。
作品数26点、ちょうどいいような少ないような・・・。
今1番の心配ごとは天気と集客。
目白通りの裏路地という場所だけに、「通りすがり」のお客様はまず見込めない。
そしてこの不安定な空模様。
風、今日も強かったですね。
蓋を開けてみないことには何も分からないのですが、あれこれ考えずにはいられない写真展前日。
皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

マイガーデン春号にて

2010年03月15日 | Weblog
ガーデニングの専門誌『マイガーデン』で、ハウステンボスの撮影を1年間担当させていただきました。
ハウステンボス総料理長のフランス人シェフ、ローラン・ジャン・マリーさんにハーブを使ったボタニカル・レシピを伺いながら、旬を感じられる美しくおいしいお料理を毎回楽しみに取材に参加、カメラマンとしての醍醐味です。
誌面で紹介されているお料理はどれも絶品ですが、中でもイチゴのコンフィチュールは是非1度は作ってみたいレシピ。
ローランさんお手製のハーブビネガーも、漬込む植物によって色も味も個性があって、サラダに1振りすると途端にオシャレなレストラン料理に早変わり!お気に入りのボトルを利用して漬込むと見た目にも美しく、確実に料理の幅が広がる、キッチンに常備したい調味料です。
写真はフォレストガーデン前のレストラン『トロティネ』で楽しめるメニューです(季節により内容は異なります)。

5月のハウステンボスは、咲き乱れる色とりどりのバラに魅了されます。
テーマごとにデザインされたバラの庭は、岐阜の花フェスタのランドスケープを手掛けられた白砂先生によるものです。
チューリップ、ダリアの季節も素晴らしいですが、バラは格別。
是非1度足をお運びください。


長谷川等伯展@国立博物館

2010年03月14日 | Weblog
2月23日から上野の国立博物館で開催されている長谷川等伯展に出かける。
午後3時、開場前は長蛇の列で入館まで30分程待たされる。大イベントにも関わらず会期が短いので、週末の混雑具合はまず予想通りだった。
展示は、等伯が京に上る前、信春と名乗っていた時代のものから全盛時代のものまで網羅、80点弱の作品が一堂に介する。
私にとっての等伯は、やはり水墨画の世界。厳しく、凛とした自然の情景とふんわり柔らかい曲線で描かれる、ユーモアを湛えた人や動物達。等伯の絵を前にすると、その世界に足を踏み入れてしまったかのような臨場感を覚える。山を越えて吹きすさぶ風、木々の揺らぎ、たなびく雲の流れ、鳴き交わす鳥の声、そういったものが画面から伝わってきて、背筋がぞくっと寒くなる。展示の目玉とも言える松林図は、極限まで表現を切り詰めたミニマムであるが故の厳しさに魅了される。伝わってくる風は冷たく、嵐の前の静けさのような、不穏な緊張に満ちている。等伯の筆致の気迫にコテンパンに打ちのめされる作品だ。
会期は3月22日まで。必見!


ヨルダンより帰国

2010年03月07日 | Weblog
2月28日から取材に出かけていたヨルダンより本日帰国。リソート地ハママート・マインにあるホテルSix Senses Evason Ma'inを朝3時半にチェックアウトし、アンマン空港まで車で1時間半、そしてイスタンブールまで2時間のフライト。トランジットに10時間以上かかり、成田まで10時間半のフライト。帰国までほぼ24時間・・・。長い長い道程だった。死海と温泉、そして世界遺産ペトラをめぐる旅。詳細はまた改めて。