金谷駅を7時47分に出て、8時1分に上図の「KADODE OOIGAWA」に隣接する門出駅で下車しました。10日前の前回巡礼時に訪れた「KADODE OOIGAWA」ですが、その後に観光資料を読んで「KADODE OOIGAWA」が私の回った範囲よりももっと大きな施設であることを知り、その外回りや謎の線路がある場所などを全然見ていなかったことを思い出しましたので、二度目の機会にそれらを全部見て回ることにしました。
例えば上図の施設外観は西館のメインエントランスであり、施設名のエンブレムも置かれた「顔」にあたる部分ですが、門出駅から入ると反対側にあたるため、前回は内部ばかりを回って外へ出なかったのもあって、全然こちらに回ることがありませんでした。
「KADODE OOIGAWA」は国道沿いの道の駅なので、対象とする観光客は車での来場が大半を占めると聞きます。それで広い駐車場が西側に6ヶ所もあり、乗用車計550台とバス計34台が駐車可能です。さらに西館の西側にメインゲートがあって、その横にバスロータリーとバス停が設けられています。
バス停から施設に向かうと、左側のカフェ施設の外壁の上図の大きなシンボルデザインが見えてきます。このシンボルデザインの南側に前述のエンブレムが置かれています。
前回はこのメインゲートを含む西館西側の広大なエリアを見落としていたのでした。公園、ドッグラン、植物園コーナー、多目的スペース芝生などがあり、地域のプラザ的な多目的商業施設としての姿がようやく捉えられたのでした。島田市は相当力を入れたのだな、莫大な事業費を投入したのだろうな、と思いました。
続いて、東館の北側にある駐車場に行き、そこにあるという謎の線路を見ました。上図のように、東館の北側から線路が北へ伸びているのですが、駐車場の中を横切っているので、どういう性格の線路なのか、廃線跡なのか、よく分かりませんでした。
しかも線路は、駐車場の北側の出入口で切れて終わっています。廃線なのであれば撤去すればよさそうなのに、地面に埋めることもせず、ちゃんとレールが見えるように地面が整えられて線路敷きがタイルで形成されています。意図的に線路を残してある、としか思えませんでした。
もしかして、ここの観光施設と門出駅が出来る前の大井川本線の位置だったのかな、と考えましたが、「KADODE OOIGAWA」の案内板にはこの線路に関する文は全く見当たりませんでした。
そこで、8時45分に東館の観光案内カウンターが稼働し始めたのを見て、謎の線路について教えてもらいました。お話によれば、現在東館のエントランスに置かれているC11形312号機がもともと置かれていた線路だ、ということでした。
なあんだ、そういうことだったのか、と納得しましたが、C11形312号機が現在の展示位置に収まっているにもかかわらず、もとの位置の線路はそのまま維持されているのが不思議でしたので、その理由を聞いてみました。が、それはちょっと分からないです、との事でした。結局、謎の線路は謎を一部残したままになりました。
とりあえず、外回りを全部回って、「KADODE OOIGAWA」の全容を把握しましたので、ぐるりと一周する形で門出駅のホームに戻りました。
8時1分に着いて、「KADODE OOIGAWA」の西館の外回りの施設を全部回り、東館北側の謎の線路も見て、門出駅に戻ると上図のように8時52分になっていました。50分もかかるほどの広大な総合観光商業施設であるわけです。前回はその半分以下の範囲しか見ていなかったのだ、と悟りました。
時刻表を見て、次の列車が9時1分発であることを確かめました。ちょうどいい感じに「KADODE OOIGAWA」をぐるりと回れたな、あと9分待てば良いか、とペットボトルの水を飲んでひと息つきました。
門出駅に戻って3分後に、金谷行きの列車が入ってきて、発ってゆきました。金谷からの出発時に乗った旧南海電鉄車輌でした。つまり一時間で家山から折り返して戻ってくるわけか、と理解しました。
その6分後に、家山行きの列車がやってきました。旧東急電鉄車輌でした。それを見て、われらの旧近鉄特急車輌はこの日もお休みらしい、と悟りました。この日は旧南海と旧東急の車輌で上下の便を運行しているのだ、と分かったからです。ちょっとガッカリしました。
もしかして、旧近鉄車輌は運行出来ない状態に陥ってしまっているのか・・・、と一番考えたくないことを考えてしまいました。 (続く)