去る6月7日、退勤後に京都イオンモールのポポンデッタへ寄り、上図の基本的なレールセットの一種である、品番90098の「鉄道模型運転セット」を購入した。川本氏にもらったトミックスとカトーの去年のカタログを3日間ずっと読んで検討した結果、レールセットが多種にわたってバリエーションも多いトミックスのシリーズのほうが魅力的に感じられたからである。
そして、最低限の規模でレールを回してゆるキャン車輌を走らせる事が可能であれば良い、との方針から、最も小さな上図のレールセットに決めたわけである。価格は5128円であった。
帰宅してから川本氏に電話して「鉄道模型運転セット」を購入した旨を伝えると、「ああ、あれか。カーブレールが140-60のやつやな」と応えてきた。140-60とはカーブレール1本の半径が140ミリ、角度は60度分、という意味だと教えられた。つまり、140-60のカーブレールを3本つなぐと、180度つまり半周の形になり、6本つなげば一周してその直径が280ミリになるわけである。
そのことは、パッケージの裏面の上図の基本レール配置図を見てもよく理解出来た。今回のレールセットは基本的な周回タイプで、全てのレールをつなぐと縦28センチ、横42センチのサイズにおさまるわけである。畳のサイズでいうと半畳以下になる。一般的な大きさのテーブルの上にもおさまるかな、という感じである。
川本氏は「それよりもっと小さいサイズもあるけど、ホッさんの持ってるゆるキャン車輌を走らせるんなら、そのセットが最低限のサイズになるやろうな。あと、近鉄の16000系も持ってたろ、あれはちょっとキツイかもしれんな、下手すりゃ脱線するかも・・・」と付け加えてきた。
それはどういう意味か、と問い返すと、「車に例えれば、乗用車は小さいカーブを曲がれるが、大型のバスやトラックだと曲がれない場合がある。Nゲージでもそれは同じなんや。短い車輌なら小さいカーブを曲がれるが、長い車体の車輌だと小さいカーブは曲がれないんや。分かるかね?」と答えてきた。分かり易い例えだったので、よく理解出来た。
そのことは、パッケージの裏面の上図の「ミニカーブレールとは?」の説明文を読んでもよく理解出来た。今回買ったレールセットは御覧のように小さなループなので、小型の車輌しか回れないのだろう、近鉄16000系のような長い車体の車輌は、上図の赤線の「レールパターンA」のような大きなループでないと曲がれないわけだな、と納得した。
ならば、いずれは「レールパターンA」クラスが作れるレールを追加で買うことになるか、と考えた。川本氏のアドバイスによれば、必要最低限の基本セットだけは新品で買っておき、追加するレール類は中古品で安く仕入れるのが良い、ということであった。
トミックスのカタログで調べたところ、直線やカープのレールは長さや曲がる角度を問わず、大体は4本セットまたは2本セットになっていて、1本あたりの価格は250円から350円ぐらいであった。ポイントは手動で1本2000円余り、電動だと3000円ぐらい、複雑な三方ポイントやクロスレールになると1本5000円以上であった。
とにかく、レールだけでも予想以上に高価なのには驚いた。クロスレール1本で1/35スケールの戦車のプラモデルが買えてしまうのである。
つまり、実際の鉄道事業と同じく、線路を敷くだけでもお金がかかるのが鉄道模型というジャンルである。だから川本氏もなるべく中古品を買ってコレクションを少しずつ増やしていった、と聞く。
したがって、私自身もそれに倣って、今後買うであろう追加のレールは、鉄道模型店の中古品コーナーや中古ショップで買ってくることに決めた。直線やカープのレールならば、一番安いところで1本50円で買えるよ、と聞いたからである。
それで、例えば「レールパターンA」クラスを追加するとしたら、どういうレールが必要になるのかをカタログで探してみた。該当するレールの規格図が上図であるが、そのカーブレールは280-45とあって、つまりは半径280ミリ、角度45度のレールを4本でつないで半周、8本つないで一周を構成するのだと分かった。カーブレールには幾つかの種類があって、最大のカーブは上図にも載っていない391-45のタイプであることもカタログで知った。
しかし、391-45のカーブレールを使うと直径は782ミリにも達するから、それなりの広いスペースが必要になる。そして狭くてプラモや置き物も多い我が家には、そんな余裕は全く無いので、嫁さんとも相談して、最大限度はせいぜい上図にも載っている317-45のサイズあたりだろう、ということに決まった。
嫁さんは「いつかはもっと広い家を探して引っ越しましょう、そしたら広いレイアウトも出来ますし、ジオラマだって作れますよね」と言うのであった。
ガチのモケジョさんだけに、もともと鉄道模型にも関心があったらしく、私がNゲージをちょっとやってみようかと打ち明けた時にも「大賛成ですよ、私もゆるキャン車輌とか、ああいう可愛いの走らせてみたいんですよね」と、全然反対しなかったのである。よい理解者を得たものだなあ、と改めて感謝したことであった。
さて、「鉄道模型運転セット」の中身は御覧の通りであった。レール、パワーユニット、アダプター、コードなどがセットになっていた。車輌だけが無い、基本のレールセットであった。
上図のように嫁さんと二人で仕上げた。と言うより、嫁さんがノリノリで「わー、レール繋ぐのやりたい、やらせてー」と、殆ど全部を繋いで仕上げてしまい、御機嫌なのであった。
しかし、本当に小さいなあ・・・。パッケージのサイズとあんまり変わらんな・・・。 (続く)