ガーデンフィールズ オクダ

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低い垣根にどう?

2014年06月17日 08時59分11秒 | ガーデンフィールズ大学 園芸学部

シモツケImages3

バラ科

日本~中国にかけて分布する落葉性の低木です。シモツケという名前は下野国(しもつけのくに:現在の栃木県)ではじめて見つけられたところに由来します。ちなみに栃木だけではなく北海道から九州にかけての山地に幅広く自生している花木です。

地際からたくさんの枝を出して広がり(この状態を「株立ち」といいます)、樹高は1mほどに収まります。葉は長楕円形で長さ5cm~10cm、秋に紅葉します。主な開花期は晩春~初夏、淡い紅色の小さな花をたくさん咲かせます。樹高が低いので高木のまわりに植えたり、並べて植えて垣根として利用します。庭の他、公園などでもよく見られます。

ほおっておいてもある程度樹形が自然にまとまるので、毎年枝の切り戻しをする必要はありません。形をきれいに整えたいのであれば2~3年に1回、枝を半球状に刈り込むか、間延びした枝を株元から切り落とす程度でかまいません。
 枝葉が込み合って風通しが悪くなると株の内側が蒸れて病気や害虫の被害を受けやすくなります。枝が密生したら、太い枝を株元20cmのところで間引き(切り落とし)ます。古い枝を切り、元気な新しい枝を出さすことで株全体の若返りを図ります(若い枝のほうが枝分かれしやすく勢いもあり、花付きもよいので)。この作業を「枝の更新」といいます。
 枝の切り戻し作業の適期は2月頃です。前年新しく伸びた枝はもとより切り戻し後、春に新しく伸びた枝の先端にも花を咲かせるので「切り戻しの失敗で花が咲かない」というような心配はありません。全体のバランスや樹形を見ながら枝の切り戻しを行いましょう。