ビタミンCが豊富な果実として有名なアセロラは、直径が2cm前後、重さは5~8gくらいと小さく、少しデコボコとした形をしています。
日本ではアセロラドリンクの登場でよく知られるようになりましたが、ジャムやゼリーなどにも用いられます。また、熟した果実は生で食べることもできます。ただし皮が薄く2~3日しか持たないので、熟したらすぐに食べるようにしましょう。さわやかな甘酸っぱさが楽しめます。
国内では沖縄で栽培されていて、2008年の出荷量は約64トンです。
カリブ海に浮かぶ西インド諸島では、はるか昔から食べられていたようです。15世紀の大航海時代にスペイン人やイギリス人によって世界へ広がっていき、日本へは1958年に沖縄に導入されたのが最初だそうです。
主な栄養成分(可食部100g中)
ビタミンC(1700mg)、葉酸(45mcg)、カリウム(130mg)、βカロテン当量(370mcg)※甘味種はビタミンC(800mg)
注目成分
アントシアニン、ケルセチン
主な効能
風邪予防、美肌効果、がん予防、貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防
果物の中ではダントツにビタミンCの量が多く、風邪予防や美肌効果に期待ができます。また抗酸化作用のあるβカロテンや、ポリフェノールの一種「アントシアニン」や「ケルセチン」、さらには血を作るビタミンといわれている葉酸もほどよく含まれています。
ナトリウムの排出を促進するカリウムも比較的多く、高血圧や動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果に期待ができます