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ユージン様は、両親から放っぱらかしの 「 孤独っ子 」 になっていました。
アラベラさんは、 「 嫁入り前の女性 」 という事を口実に言動を規制し、
精神世界に至るまで徹底的に管理しようとする両親に対抗するために、
私室でこっそりと詩を書いては、机の引き出しや棚に鍵をかけて隠していました。
ユージン様は、事業の後継ぎだという事以外には自分に興味の無い、
家族も含めてあらゆる組織の存続のためには、個人間の感情交流など非効率的
― とすら考える両親から受けた育児放棄&内気で人見知りな性格から、
ひとり遊びに目覚め、やがては文章を書く方向へと向かいました。
両親は、アラベラさんの文才にはあれこれと妨害をしましたが、
アラベラさんへの当て付けもあって、ユージン様の文才に対しては、
賞賛&協力もしない代わりに妨害もせず、全くの放置状態でした。
お互い欠乏感のある姉と弟はいつともなく、
どちらともなく、歩み寄って結託していました。
そして1758年の事、ロンドンの某書店が企画した 「 英国古今演劇小説 」
シリーズの執筆者募集の広告をアラベラさんが見つけ、
ユージン様に、 「 自分も協力するから、シェイクスピアのロミジュリに応募しろ。 」
とけしかけたのでした。
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文筆家としての危機感に煽られたハリソンさんを、
やぶれかぶれにさせて、ある破壊的な方向へと向かわせてしまったのですが ― 。
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今日の続きは明日。