「 青鞜会 」は、上流階級&専門職者で、知性と教養のある男女がメンバーとなり、
夜集まって紅茶を飲みながら、当時の一般的な夜会よりはずっと真面目な内容で交流をしていました。
メンバーの一人、ベンジャミン・スティリングフリートという人が、
青い靴下をうっかり履いて来た事から 「 青鞜会 」 と名付けられました。
ちなみに、当時の夜会では黒か白の靴下を履くのがフツーで、
青い靴下なんてーのは、労働者階級の履くモンなのでした。
女性メンバーの中には、文化・慈善・社会活動をしている人達もいました。
会の女ボス様、エリザベス・モンタギュー夫人は、
― この人、史実上ではローレンス・スターン聖下の奥さんの従妹なんですが、
― 才能ある新人女性の発掘も行っていたのだそうです。
アラベラさん、「 男子もべっくらこく程の古代ローマ武将萌えの歴女様 」 という設定
( にも関わらず、その具体的描写が、漫画でも作者の解説文でも皆無なのだった。
― いや、別の話で書く事があるかもよ。 ) なのだし、
社交界の華でもあったから、青鞜会へも評判が伝わって、
ひょっとしたら女ボス様直々のお誘いがあったのかもしれません。
まあ、でもこの会合、後にユージン様が直江状やってイラつかせている、
大御所 J ****** 氏も出入りしてたって事だから、
アラベラさんが入会しなかったという選択は正しかったのかもしれません。
ユージン様の事が無かったとしてもアラベラさん、ご覧の如くの複雑な性格なので、
距離感があって、見てくれの良さを一方的に崇拝される関係とか、
たまたま親しく打ち解ける事のできたごく内輪の関係ならまだしも、
頻繁な団体交流の中では、気難しくて取っ付き難いと誤解されたり、
潰されたりしやすい人なのかもしれませんから。
漫画のように、ダンナや弟やハリソンさんが気にかけて、
助けてくれようとしていて、次週から6ページの間、ほのぼのとした雰囲気が続くのにも関わらず、
アラベラさんは、トンデモ過激な行動に出る決意へと行き着いてしまう結果に― 。
ダンナのヘンリーさんも、ハリソンさんも同じような理由で、
アラベラさんから 「 死刑宣告 」 されてしまうんです…。
もちろん比喩に決まっていますが、何ともまあ、お気の毒に!
…でも、その理由とは何だと思いますか?
〈 次回の更新は9月26・27の予定 〉