漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (25/32) お父さんが使命を終える時…

2009年10月03日 16時09分21秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 まだ 「 熟女 」 ではない女性が、
年上の男性にお父さん代わりを求める事はありがちな事です。
必ずしも不倫とは限らず、25歳のOLが30代前半の中間管理職者である、
直属の独身上司の彼女って事もあったりしますが ― 。

 不思議なのは、そういう女性達は家柄が良さそうで、
高い教育を受けて、幸せそうな暮らしぶりをしている人が、
意外に多いという事です。
美人でいい洋服着ていたりもする。
一見何でも持っているように見えるのですが
実は、 「 平均値的同性集団 」 に反感を持たれ、
すごく嫌われていたりする…。

 外観の整いぶりに対して、心の未熟さのコントラストが
際立ち過ぎてしまうんでしょうな。

 アラベラさんも、現時点では同性から 「 イケ好かない 」 と思われるタイプに属するんでしょうが、
これから何かが起こり、この物語の最後の頃にはすっかりたくましく変貌し、
多くの女性が憧れて自らの未来の希望とするような、
真の 「 ジェントル・ウーマン 」 となった御姿をお見せできる事があるのかもしれません。

 …But , そうなるためには、お父さん代わりの現夫とハリソンさんは、
それぞれ 「 逆三行半 」 や 「 お役御免 」 とならざるを得ないのでしょうな。
…トホホ。


 さあ! ここで、もしあなたが 「 トリストラム・シャンディ 」 読者の方でしたら、
ウォルター・シャンディさんの言うセリフ、 「 夫たる資格なしとなれば、
種牛にとっては死刑の宣告と同じ事。 」
― を思い出してみましょう。

 アラベラさんが、自分の本当の姿と向き合い、
他者に心を開く始めの一歩。

今日の続きは明日。


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