アラベラさん気の毒に、
インドに軍人として赴任していて熱病死したキャンベル氏の次男坊と、
少女時代にちょっと淡いご縁が有ったってだけで、
利己的な両親からその事をいい事利用されて、
親子どんぶり婚させられてしまったのでした。
アラベラさん、美貌と才知と淑やかな外見のために、
インドでもモテモテで、男性との浅くて広い準恋愛的お付き合いを
沢山していたのですが、
彼女が自分から何かを進んでする事が気に食わない
両親の妨害工作によって、
本当に好きだった人とも、親密には遂になれませんでした。
アラベラさん、自分が本当はどんな事を望んでいるのかが、
彼女自身の意識の中で、まだ順序立ててまとめられていません。
でも、ハリソンさんとのやり取りの中で、自分の望みにだんだん気付いて行くのと、
現実からの制約による締め付けと、偶然からのめぐり合わせの要因が絡み合い、、
彼女自身も周囲もまさかと思うようなとある状況へと走って行ってしまうのでした。
今日の続きは明日。