ハリソンさん、穏やか&優くて、
〈 現代の英国紳士のイメージ 〉 ― とは程遠いお下品系な方々も多かったという、
18世紀英国紳士社会の草食系男子って感じなのですが ― 。
前にも書いたように、ホリー・ウォルポール兄貴と比肩しうる程の
「 激情 」 と 「 高いプライド 」 を持っているのでした。
だから、自分も大っぴらに負かされるはイヤだけど、
他人でも嬉しいという人 ( ← 「 おマゾ 」 の呼び方は当時無かったけど…。 )
― は、多くはないだろうと思い、
両方勝ち ( “ WIN ‐ WIN ” も最近聞くようになった言葉だよな? ) を良しとする
思想を持っていたのでした。
そして、自分を一方的に負かして平気でいられるような人物に対しては、
その人物の死後に至るまで根深~い恨みを持ち続けるのでした。
( ↑ 自分の両親とか、先代ブリングストン伯爵様とか…。 )
実はハリソンさん、アラベラさんの心の中についての評価なんですが、
男性作家の視点止まりで、アラベラさんの真実とはズレてしまっています。
アラベラさんが、 「 現状では物語の原案を作る事で解消するしかないっていう、
不満の中味 」 にまでは思い至っていません。
その半端っぷりも、今までとこれからの転落悲劇を招く要因なんだよな~。
次週からは、ユージン様の方の言い分で、
ユージン様がアラベラさんのダンナさん相手に、
アラベラさんへの不満のぶちまけ&今後の対策&根回しをします。
〈 次回の更新は9月19・20日の予定 〉