漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

喋りまくるか、黙りこくるかのどっちか

2010年07月25日 13時55分07秒 | 第16話/天才少年と手紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 4コマ目のハリソンさんの心理ネーム、
話中頓絶法になっています。
続きは一部が本日のタイトルにもなっていますが、

「 こいつら、実際シャンディに会ったら、
自分の知っている事を一方的に喋りまくるか、
何を言っていいのか分からなくなって、
黙りこくるかのどっちかだろうな。 」

― だそうですが、
ハリソンさん自身が、
現時点でも、意外に気難し屋のシャンディ氏に手を焼いていて、
第3部で正体を現した時には、
声も出せないくらい、
驚いていたようでしたからね。

 ミゲル・デ・セルヴァンテス・サヴェードラさん著の、
「 ドン・キホーテ 」 の始まりの方で、
ドンキさんが騎士道物語を片っ端から読みまくる場面があって、
フェリシャーノ・デ・シルバさんの著書からの引用もあるのでしたが、

「 ことわりなきとこわり 」 とか、
「 ふさわしきふさわしさ 」 とか、

そういう表現が出て来て、
一文章全体が成ると意味不明となるのでした。
訳者の会田由さんは意味が分かったんでしょうか?

 トリストラム・シャンディさん、
第3巻で誇張&教会関係をスルーして聖者に列していますが、
ドンキの後編第40章に出て来る、
冒険を成し遂げたけれども、
従者の協力についての記述が省略されて、
手柄を独り占めしてしまう、
騎士道物語の主人公のセコイ騎士、
ドン・パラリポーメノン・デ・ラス・トレス・エストレッリャスさんの
事なのでした。

 ティックルトービーもパラライポメノンさんと同じく、
第3巻のマーブルペーパーと向かいのページに
出て来ますが、
ラブレーさんの第4の書の新序詞に出て来る、
性体験豊富な女性の事を意味するらしい言葉を、
アーカート卿が訳した英語、

thumpthumpriggletickletwiddletobied

― を、縮めて、
ちょっと意味を分かりにくくしたようですな。


 ―― 以上、何とも意地悪&悪趣味な
お手紙公開エピソードでした。

 御不快になられた方もおられると思いますが、
多分、話の展開上必要ならば、
また別の機会にも行われる事でしょう。

 そして、ハリソンさんが、
手紙が公開された読者の中の誰かと
実際会ってしまうなんて事も、
あ・る・か・も。


  次回からは、また 「 ほのぼのトーン 」 に戻るので、
そういうのがいいと思って下さる、
お優しい心の方々は、
どうぞホッとなさって下さいね。


 〈 次回の更新は、7月31日 ( 土 ) ・ 8月1日 ( 日 ) の予定。 〉

   そして、運命の少女からの手紙が――。





 

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