クレールが印刷の反故紙に記されていた物語
「悲運の商人アントニオと20個の卵の物語」
を持って来ていた。
マルセルが朗読者となるが、
ハリソンが所々で自分の意見をはさんで
物語を中断させてしまう。
更には宿のおかみさんと娘までもが
引っかかる箇所に質問やコメントをして、
増々朗読の進行が遅れる事に。
やがて物語の内容がハリソンに
「卵とイチジクにまつわる、
過去の自分の苦痛に満ち、かつ恥かしい大失敗」
を思い出させ、
ハリソンは激しく動揺するのだった。
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「ハリソンさんはカノ紳士
フランス通過編(後半)」
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【各話末エッセイ】
①ジョン・セルデンって、どんな人だったんだろう?
トリストラム・シャンディ4巻29章に
一度だけ名前が登場する
ジョン・セルデン(1584〜1654)。
彼の書いた「卓上談」には
祖母との不適切な関係が父にバレた息子が、
父に何と言ったかが書かれているという。
内容が内容だけに
セルデンの人物像への疑問が湧くが―。
②セルデンの中国地図に興味深々
ジョン・セルデンの生涯と
死後に遺された中国地図の謎について調査し、
語られた本があった。
そこには中国地図と戦国末期〜江戸初期の
日本との関わりも書かれていたのだったが―。
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