午後の森でひと休み

蓼科の「カフェ 午後の森」マスターの巣籠もり日記。午後の森から見える信州蓼科・八ヶ岳のすばらしい自然、生活・・・。

チノのビーナスに会いに土偶展

2010年02月17日 23時34分32秒 | 日記
土偶展を見に上野へ行く。
昼前の東京国立博物館は平日にも関わらず混雑していた。

北海道函館市著保内野遺跡出土の「中空土偶」、
青森県八戸市風張1遺跡出土の「合掌土偶」、
長野県茅野市棚畑遺跡出土の「縄文のビーナス」、
この国宝土偶3点が揃うのは初めてとのこと。
女性の来場者が多く、
展示品に魅入られたように先に進まず、熱心であった。
土偶は全て女性像であり、豊作、子孫繁栄の象徴であるので、
女性に人気があるのかなと思ったりした。

最も美しい完成形の土偶と言われる
国宝「縄文のビーナス」は茅野市出土。
柔らかな曲線、ふくよかな丸み、温かみを感じる女性像は、
他の土偶で誇張された呪術的な側面ではなく
眩いばかりの美と優しさを縄文の人々に示したであろう。
「午後の森」がある茅野・蓼科は、
5000年前から心を豊かにする豊穣の森があったのだ。

朝は、雪の中を走る「あずさ」から雪景色を眺め、
夜は、甲府盆地の夜景を見ながら
森を渉猟したであろう縄文の人々に思いをはせ「あずさ」で帰る。

尚、土偶展は2/21(日)まで。
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