えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

切ない…

2020-05-25 | 日記
母の体調がすぐれない。
でも、病院へは行きたくないという。
もう、自分はいいんだ、という。その言葉の裏には、
医師の処方を受けても、なかなか改善しない自分の体調と体の自由が利かなくなっていくことに不安も増幅していってるようで、「心が弱っている」のを感じる。
今日は、
表紙に「エンディングノート」と書かれた大学ノートを見せられ、「ここに遺言が書いてあるから」と言って、説明された。
私は、精一杯笑って
「はい。ちゃんと聞いたよ。でも、良くなるから。1日でも長く元気でいてくれる事の方が、私は嬉しいんだよ」と言った。母も弱々しく笑いながら、
「いつ、何があってもおかしくない状態だから…」と、自分の体が今までになく異常なことを悟っていように言った。
万一のために、玄関の合鍵を作ることも、あっけなく許してくれた。

94歳…。
父がなくなって約8年。一人で家を守ってきた。母にとっては自分が生まれ、育ち、先祖から引き継いだ家だ。でも、後を継ぐ者がいない…。

「もういいよ。疲れたよ」
と言われたようで、帰路の車の中で涙を流した。
いつか、母を送る日は来るだろう。でも、こんな形でいいのか?の思いになった。
夫は、「今できることを、最優先してやってあげるように」と言い、自らも病とたたかいながら、実家の屋敷回りの草刈りをしてくれている。

明日は、少し元気になってくれてるといいな…。

7か月後の今

2020-05-04 | 日記
 夫のガン宣告から7か月が過ぎた。
私にとっては、昨年9月末、医師から受けた説明も、夫から聞かされた経過も、どう受け止めたらいいのか毎日が自問自答の日々だった。
現実は、まぎれもなく目の前にいる夫の姿なのだが、そんな深刻な状態になるまで、なぜもっと早い段階で夫は言ってくれなかったのか、なぜ、私は気付けなかったのか、考えても仕方のない事ばかりを考えていた。

 夫はすでに、私が、医師の説明を受ける前に、化学療法を勧める医師にはっきりと断り、代替療法(食事療法他諸々)で行くことを決めていた。
だから、何度も化学療法を一日も早く受けるように、当院での治療を拒むのなら、どこでも紹介状を書くのでセカンドオピニオンを早く受けるようにと勧める医師に言った。(医師からは、妻である私に直接電話があり、治療方針をすぐにも立てたいので夫を説得するようにと言われていたのだが…)

「俺の命ですから、俺がこの後どんな治療法を選ぶか、俺が決めるんですよ。俺の人生なんですよ」と。

医師は、夫の強い意志を感じ、

「すごいですね。でも、ご家族とよく相談して・・・」と言いながら、私にも言った。

「言ってもきかないでしょうね・・・」と、苦笑しながら・・・。

 そして、夫は知人の勧めもあり、「ぜったい治して見せる!」と徹底した食事療法と温熱療法をはじめた。
その後、経過観察のため医師との面談をお願いし、これまでに2月、4月と2回。現在に至っている。

 この間の経過で、少しでも良い方向が見えてきたら、この場所で私も報告するつもりだったが、なかなかそんな気持ちになれなかったというのが現実だった。食べられないもの、食べてはいけないもの、食べた方がいいもの、使ってはいけない調味料など、など・・・・。
覚悟は決めていた私も、もともと料理の不得手な私にとって、毎日の献立を考えるだけでいっぱいという緊張の日々だった。
最近になって、ほんの少しだけ、ああ、こんな感じでいいのかな・・・とやっと思えるようになってきたような・・・。

 そんなところに、新型コロナウィルス感染問題が起こり、外出、会議、夫にとっては温泉巡りにも自粛が求められるようになった。
結婚して19年になる私たちが、これまで裁判や夫の活動を優先した生活を送ってきたので、当初約10年は別居婚(通い婚)で、その後、同居するようになってからも月の半分は、夫が全国を歩き回って冤罪をなくすための活動、関連の集まりなどに参加していたため、それらが一変したのだ。
4月は1日だけの外出という、今までになく超密着型の家庭生活に変わった。
これは、今までに経験したことのないことなのだ。

 私の大雑把でズボラなところが露呈し、夫の細かな気づきは私にも言葉や態度で伝わってきて・・・。
それでも、そこに夫の病気ということがあるから、そんなに関係が重症にならない前に修正され、今、やっと私たちも普通の夫婦スタイルになって来てるのかな…なんて勝手に考えている・・・。

 先月中旬位から、
「調子いい!」「俺、治るような気がしてきた!」と、夫。

本当にそうなって欲しい、と思う。
治ってくれなければ困る。

じっくり、これまでの頑張りが無駄にならないように、確実にそういえる日が来るまで、気を許さないで行くことだよね。
と、夫と話し合った。

 少なくても、医師から厳しい宣告を受けて、その時間を1日1日元気に過ごせている「今」を大事にしていきたいと思う・・・。

故郷は今年も同じように…

2020-03-16 | 日記






城里町で、ゆっくり散歩。
新鮮な空気をいっぱい吸い込みながら、今年の春を感じてきました😊

ホッとしたくて

2020-03-14 | 日記
朝から冷たい雨…。
10時からの会議に駆けつけ、終わったら千波湖一周歩きたいと思ったが、雨で断念。
真っ直ぐ帰宅する気になれなくて、コメダ珈琲店でホットタイム。
何故か、規制、規制で滅入りがちだった自分に気づく…。

だから…

少し気分が落ち着いた。

いろいろあるけれど…

2020-03-14 | 日記
 夫の病状の厳しいことを、主治医から宣告された。
取り乱すこともせず、意外と表面上は平静でいられている。
夫の内心はどうなのかな…?
互いに平常心でいられるよう、言葉に出さずに今までと変わり無いようにと、気遣いあっている…。

 今市事件の勝又拓哉さんの、最高裁上告棄却決定が出て、無期懲役が確定した。
何故、これ程までに裁判はデタラメなのか?裁判官の目は節穴なのか!
 決定から9日目の今日、夫と勝又拓哉さんを支援する茨城の会代表が東京拘置所に面会に行った。
こちらの激励に、勝又さんが我慢していた思いを押さえきれず、夫たちの前で涙したと言う。
当然だろう。
無実の罪で、無期懲役など受け入れることなどできないだろう。
それでも、闘うこと以外に希望は見いだせない。
これからさらに支援を強めていきたい。

 新型コロナウィルスの感染拡大防止対策のため、世界中至るところで、混乱が起きている。
早く終息して欲しいが、それにしても日本政府の無策ばかりが浮き彫りになって、国民みんなが疲弊しきっている。

 でも、思った以上に冷静でいられるのは、やはり夫が側に居てくれるからだろう。
一人より、二人でこの混乱のなか、一緒にいられることの心強さを思う。

きっと病も夫の気力の強さに、退散してくれるのではないだろうか?
そう強く願いたいものだ。

 株は小さくなったけれど、今年もシンビジューム「プリンセス アイコ」が、花をつけて、私たちを癒してくれています🤗
 

最高裁は冤罪者を生むことに心を痛めないのか…

2020-03-08 | 日記
 今市事件の最高裁上告棄却決定を、夫から知らされた。

 東京高裁は、一審宇都宮地裁が認定した、殺害場所、殺害方法、自白の信用性などを否定して有罪判決を取り消したが、それで無罪とするのかと思ったら、改めて一審で問題とできなかった勝又拓哉さんの手紙(母親に宛てた、当該事件に関係ないことで書いたものだという)を証拠採用し、有罪・無期懲役を言い渡すという驚くべき判決を出した。
 それに対し、最高裁に上告していたのだが、すでに1年7か月。
いつ出るか、3月中にもあるかもしれないということは、支援する会から聞いていた。
だけど、最高裁の動きは全く見えないので、何としても有罪確定になる前に救い出したいと、毎月の最高裁要請を支援する会も救援会も一緒に続けてきたのだった。
 私も、勝又拓哉さんと手紙のやり取りをしていて、直近で2月末にも私の手元に届いていた。
そこに、面会はいい。「自分から会いに行きます」と書かれてあった。「外で会いたいし…」とも。

 彼が「最高裁なら、一審、二審の誤りを正してくれるはず」と、希望を持って、判決を待っていただろうと思うと、胸が痛んだ。
 
 私は、棄却決定の知らせを受けて、勝又さんに電報を打った。

今は絶望の中にあるだろうが、多くの人が勝又さんの無実を確信し、国の誤りを正すため一緒に闘おうとしていることを少しでも伝えたかったから…。

 夫も、最高裁で上告棄却された経験者だ。でも、今は晴れて再審で無罪判決を得て、社会で生活できている。
その夫に、激励面会に行って欲しいと要請があり、13日に行くことになった。

 これから、勝又さんも「再審」で闘うことになる。
夫の面会は、きっと力になるだろうと思う。
私も、夫が皆さんに支えていただいて、社会に戻ってこられたことを思い、少しでも勝又さんの再審のたたかいの力になれるよう頑張ろうと思う。

 それにしても、日本の裁判のでたらめさに怒りを覚える。
何人冤罪犠牲者を生み続けるのか。
誰も反省しない。責任を取らない。
これほど多くの人が、冤罪を訴え、裁判のやり直しを求めているというのに、
「日本に冤罪はありません」と、国連でも平然と公言するような日本政府であることを知っている私だから、ただ、ただ、怒りが増すばかりだ。

でも、それだけに、ひとり、ひとりのたたかいを支援し、勝たせることが夫の、そして私の使命と思って頑張って行きたい。

勝又拓哉さん

2020-03-01 | 日記
 東京拘置所にいる今市事件・勝又拓哉さんとの手紙のやり取りが続いています。
今日の手紙には、
2/29~3/1予定されていた全国現地調査や3/7に予定している水戸偕楽園での宣伝行動に
「参加する方々のことを考えると、ちょっと心配になります。今はマスクも品薄で…
   …中略…
今はコロナであちこちの小さな集会も取りやめになってるみたいで、遠方からくる方もいらっしゃるとおもうから、どうなるか心配です」
とありました。
優しいですね。
(現地調査については、急遽延期にしましたが、この手紙と延期の決定日が重なり、拓哉さんには伝わっていません。
今日、明日とも延期のお知らせが伝わりきらず現地に来る方を予想し、茨城の会事務局のメンバーが現地に立って対応中です。
偕楽園宣伝も中止です。全国からの観梅に訪れる観光客に宣伝、署名を訴えるのですが、とにかく例年と比較しても、圧倒的に訪れる人が少なく、本当に残念です)
 また、面会について、
「面会時間は5分~20分と短いので、2時間以上もかけて、面会に来なくても、外に出たら、私の方から会いに行きますよ。外の方で会いたいし…」
と、ありました。
そうだね。
外で会いたいね。
と思いながら、拓哉さんの希望が叶えられるように、と願わずにはいられませんでした。
東京高裁不当判決から1年7ヶ月。
拓哉さんの家族も集会や学習会などに参加し、支援を訴えています。過日の笠間支部学習会では、家族の訴えを聞いて、14人の支援する会入会者があったと報告がありました。
厳しい現実があるけれど、勝又拓哉さんは、「最高裁なら正しい判決を出してくれるはず」
と信じて判決を待っています。希望をもって待っています。
最高裁は一日も早くこれに応えるべきです。

旅立ちの季節に

2020-02-27 | 日記
 懐かしいお名前の着信があった。
えっ?もしかして、もう卒業?と思いました…。

その方は、我が家の近くに住んでいると聞いていた茨大生(女子)のMさん。
「ご無沙汰しています。あのう・・・緊張しています…。
今年4年生で、卒業します。就職も決まって、間もなく引っ越します。以前に、ご自宅に伺わせていただくと約束していたのに一度も行けず、このまま引っ越してしまうのも気になり、お電話しました…。私にできることは、署名ぐらいですが引っ越す前にお会いできればと思って…」と。

なんと嬉しい😃🎶こと!

 Mさんとの出会いは4年前。
救援会が中心で行った映画「ふたりの死刑囚」(名張事件の奥西勝さん、袴田事件の袴田巌さんを描いたドキュメンタリー:東海テレビ制作)に
「友達を誘ったけど、みんな興味がなくて…。冤罪のこと、知りたくて一人で来ました」
と、もともと内気な性格もあったのかもしれませんが、入学したばかりの大学1年生というイメージそのままの女の子でした。
 その日、袴田巌さんのお姉さんの秀子さんとお話ししたり、夫と話したりとの場を作ってあげ、「また、何かあったら連絡をし合いましょう」と、連絡先を交換していたのです。

 その後、救援会行事などショートメールでお知らせしたり、茨城大学内で裁判員の模擬裁判が行われるときに連絡を取り合ったりしていたのですが、会ってじっくり話す時間もなく、4年が過ぎてしまっていたのです。
Mさんは、引っ越してしまう前に連絡をしなければ、と思ってくださったとのこと。
その気持ちが嬉しいですね🎵

 どんな女性になっているのかな?
幸い、Mさんの希望の日は、夫も在宅の日なので家に来ていただくことになりました。
夫と、どんな話をするのかな?
私も、楽しみです🤗

寒風の中で

2020-02-18 | 日記
 今日は晴れていても冷たい風が肌に刺すような、そんな寒い一日だった。

冬の間、あまり気にかけずにいた花壇だったが、クリスマスローズが咲いていることに気付いた。
「あ~!やっぱり、いいなぁ」と思った。
優しい花色も好きだけれど、何より寒風にさらされながら咲いている様子に、元気をもらえたような・・・。

出かける前で、余裕なく写真に撮ったから、ピンボケだけど(;'∀')






1日4000歩!

2020-02-14 | 日記
茨城県が推奨する「元気りいばらき」
に挑戦中。

毎日「お日様にあたり、意識的に歩くようにしてください」という指導を、茨城保健生協まつりの健康チェック時に言われた。
問題は血圧が高めであることと筋量の低下防止、骨密度もわずかにボーダーライン以下だったのだ。
あれは、11月の初旬だった思う。

その後、水戸市の特定健康診査でも、血圧が高めであることから、毎日意識して歩くこと(有酸素運動)を勧められた。

その会場で配られたチラシが県の広報物で、内容は、
「元気アっプ!リいばらき」だった。
スマホアプリでエントリーし、ゲーム感覚で、自分の健康管理を意識づけることが目的らしい。

よし!それなら、毎日理想の5000歩以上は難しくても、3000歩は歩けるだろう、と中間の4000歩を目標にきめた。
毎日、血圧を測定することも、
毎日、体重を図ることも、
食事に気を付け、塩分の制限、野菜を350グラム以上取ることなども掲げて始めてみた。

ところが、
毎日続けるということがなかなか難しくて、思い出したようにやってみては休み、また「やらなくちゃ!」と思ってやって、その繰り返しの日々が続いている・・・。

車を使うと、1000歩も歩いていない自分に気付き、私にとって「4000歩」という数字が如何に難しい数字だったか・・・と3か月目に入って、自分の飽きっぽさも含めて反省中・・・(;'∀')
そういう今日は、3033歩だった(達成率75%)。まだまだだなぁ~

でも、アプリを入れたことで、「あっ!やらなくっちゃ!」と気付かされる毎日が続いています