えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

そうだね・・・

2011-05-26 | 日記
夫には及ばないが、私の携帯にもお祝いメールや、留守番電話、着信記録がいくつもあった。
しばらく会えないでいた方からも連絡を頂き、本当に嬉しかった。

だけど・・・

法廷に入る前、支援者の方から
「疲れてる表情だよ」と言われ、自分では気付かず、
「そんなことはありませんよ」と笑って返したが、
午後になって、判決言い渡しの休憩時間にトイレの鏡で
自分の顔を見て
「たしかに・・・。何だろう?」と思っていた。

「テレビを観たけど、疲れているみたいだったね」と学生時代の友人に言われ、
元同僚からも
「何だかむくんで見えたよ」と言われた。

ある人は
「テレビだと顔が見た目より大きく映るんだね」と・・・・?

夫から
「あなたの記事も写真付で新聞に出ているよ」と言われて、慌てて見てみたら

あららー!?
なに?このまん丸顔!
これは私じゃないわ~・・・

だけど、昨日お墓参りや、地元の本当に心配をかけお世話になった方々のところにご挨拶に行ったあと、弁護団会議、ラジオ生出演のため東京に向かった夫と別れ、一人で水戸に帰った私は、さすがに「バタン・キュー」状態だった。

判決前から、気が張っていたのかな・・・
緊張してないつもりでも、そうはいかなかったのかな・・・


そしたら、「夫は大丈夫かな?」と思った。
本当は、お墓の前でも、自分の家でももっとゆっくりさせてあげたかったな・・・。
一人で思うことがいっぱいあるだろうな・・・と。


ラジオの生出演は、夜の10時から12時までの時間帯。
家で耳を傾けていたら、
まぁ~。元気いっぱい!
夫も杉山さんも、話す、話す!
心が軽くなって、嬉しさが爆発したような(大袈裟かな?)話し方だ。それに加え、夫は、相変わらず早口で・・・。
そこに、番組の担当の方2名が加わり、わいわい、がやがや(ごめんなさい!)。
時折、ほんわかと入ってくる井手監督の声にほっとしながら聴いた。

終わって
「たのしかった!-」の電話があって

「もう少し話したかったなー」の夫の感想。


そうだね。こんな風に、楽しい時間が続いていいんだね・・・。
喜び、いっぱい、いっぱいの実感を味わって欲しいな・・・。


私はゆっくりさせてもらって、自宅で祝電や電話の応対、茨城の関係者への挨拶を続けよう。
二人で行きたいところがいっぱいあるんだけど・・・。
ひとまず、先方にはお電話で許していただこう・・・。

新しい朝

2011-05-26 | 日記
昨日、記者外見と祝勝パーティーの行われたホテルで、夫と「新しい朝」を迎えました。
夫は、本当にホッとしたのでしょう。二次会もそこそこにベッドに横になると、すぐに寝息をたてはじめました。そして、それは今までにないような爆睡状態に…。

私がかけた言葉は
「長い間お疲れ様でした」ということだけ。公の場で私の存在をあんなふうに言ってくれたのだから、本当はきちんと真正面に立って言わなければならなかったのだが、お祝いのメールや電話に対応する夫に、背中越しに言って終わってしまいました。
夫は、振り向いて笑ってくれましたが…。

迎えた朝は、気持ちよく晴れ、まるで夫と杉山さんの無罪判決を祝福するかのように、清々しいものでした。13階から見えた遠景の筑波山は、「ここから見守っていたよ」とでも言ってくれてるかのように、私達の眼前に馴染みの勇姿を見せてくれていました。

心が軽くなると、見えるもの、感じるもの全てがいつもと違うようです。

朝食を済ませ、私たちは、夫の両親に改めて報告するために、利根町の両親の眠るお墓に向かいました。