ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「土を喰らう十二ヵ月」

2023年07月07日 | 日本映画
昨年11月公開の日本映画の紹介です

監督は、中江裕司。
水上勉のエッセイが元になっている、ドラマ映画です。
主演・出演は、沢田研二、松たか子、尾美としのり、西田尚美、
檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子、瀧川鯉八。


(あらすじ)
信州の山荘で一人で暮らす初老のツトムは、まだ雪の残る中育てた野菜を取りに行きます。
ツトムが戻って里芋を洗っていると、玄関で呼ぶ声がし間もなく真知子が家に上がり込みました。
囲炉裏に当たって待つよう言われた真知子は、その後炭で焼いた小芋を美味しく頂き言います。
「原稿は?」
ツトムは「ない」と答え、ゆっくりできるか確認してから熱燗を2人で飲み始めます。
9歳の頃京都の禅寺へ奉公に出され、精進料理を学んだ経験から自給自足のツトムは、
勧められて原稿を書くようになり編集者の真知子が伺いに来てるのでした。
春になり、かごを腰に付けたツトムは、沼地を進み水芹をたくさん収穫します。
『水辺にはこごめ、日向にはわらび、斜面には山うどと、
我が家の周りは冬中眠っていた土の声がする祭典だ。』
13年前に他界したツトムの妻・八重子の母・チエの一軒家を時々訪ねるツトムは、
ご飯をごちそうになり貴重自家製みそを樽ごと持っていくよう言われます。
チエの味噌は絶品で、ツトムの料理は更に美味しく仕上がるのです。
ある日、八重子の弟夫婦が突然訪ね、チエを訪ねてほしいと言いました。
呼んでもやはり声がなく、ツトムは中に入り込みます・・・

***************************************************
エッセイのタイトルは、
『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』。
著者が少年時代に京都の禅寺で精進料理の作り方を教わった記憶をもとに、
自らが包丁を握って軽井沢の山荘で食事を作り続けたクッキングブックのようです。

確かに、どの料理も食材を採るところから、処理・料理まで丁寧に描かれていて、
真知子役の松たか子が、本当に美味しそうに食べてました~~

初めて映画の料理に挑んだという沢田研二。
料理指導は料理研究家の土井善晴曰く、
「沢田さんはええ手してはります」
沢田自身、日頃から料理をしているという事で、
アドバイスは必要最小限のことだけだったとか。

この映画で沢田研二は、
第77回毎日映画コンクールで男優主演賞を受賞、
第96回キネマ旬報ベスト・テンで主演男優賞を受賞、
2022年度全国映連賞で男優賞を受賞しています。





指導中のようです

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山菜取りなどにあこがれて、ついに行ったことがないままです
たいへんそうですが、やっぱり見ごたえありましたです

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (over-the-magic)
2023-07-07 18:49:07
エッセイを映画脚本にするという異色作ですが、その色をそのまま個性にした傑作でしたね。
料理を作る所作まで美しい。日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと再確認できた作品です。
返信する
こんにちは (over-the-magicさんへ)
2023-07-08 10:48:26
原作がエッセイというのは、観た後で知りました
なぁるほど、と大納得でした 
料理レシピにもなっているようで、
原作本が気になります
どの部分も丁寧に描かれていて、
原作の良さも伝わってくる映画でした
返信する

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