ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「トンネル 9000メートルの闘い」

2024年11月13日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2019年製作・劇場未公開映画の紹介です

監督は、ポール・オイエ。
トンネル内で起きた実際の一連の事故に基づく、ノルウェーのパニック映画です。
主演・出演は、ソービョルン・ハール、リサ・カーレヘド、
イルバ・フグレルッド、イングビル・ホルス・ブグドネス。


(あらすじ)
ノルウェーのトンネルには避難出口や通路がなく、
非常時の避難は運転手の自己責任とされている。

-------------------------------------------
クリスマス時期、風雪がかなり強い。
ヴィグとスタンゲの中間の、9000メートルのストアフィネルトンネル。
東側から入ったタンクローリー運転手のトムは、視界を舞っていたビニールに阻まれ壁と接触します。
トムは即座に降りて行く手をふさいでいる車の列を静止し、交通管制センターに連絡します。
センターでは状況を確認するも、オイルが漏れタンクローリーは大爆発してしまいます。
元救急隊員のスタインは休暇中にも関わらず、呼ばれて西側から救助に向かいます。
入り口から黒煙が吹き出し、中に入れる状態ではなく隊員たちは足止めされました。
ところが、付き合っているイングリッドからの電話で、
救出された人々の中の撮影がテレビに映り、スタインの娘のエリゼがいたと話されるのです。
必要なものをそろえ、車に乗ったスタインは入り口から中に入りました。
一方、バスに乗っていたエリゼは、人々をある場所に誘導していたのです・・・

*********************************************
自己責任でも、車が続く中では非難は無理でしょ。
管制センターの中継連絡は素晴らしいですが、隊員にも気遣ってほしかったです。
とても緊迫する103分でした。

ご紹介頂いたフォロワーさんに感謝です。
ノルウェーの俳優さんは詳しくないですが、とても素敵な俳優陣でした。





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主人公の隣に乗る若者がウェンツそっくりで、
観終わって即調べましたら、違いました(恥笑)

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「罪と罰」

2024年11月10日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2002年公開の映画の紹介です

監督は、アキ・カウリスマキ。
ドストエフスキーの小説を現代に置き換えた、フィンランドのドラマ映画です。
主演・出演は、マルック・トイッカ、アイノ・セッポ、エスコ・ニッカリ、
ハンヌ・ローリー。


(あらすじ)
食肉処理場で働くラヒカイネンは、男の後をつけ建物に入ります。
ノックをしたラヒカイネンは男に白い封筒を渡し電報のサインを頼みます。
中に入り込んだ男と一緒に入室したラヒカイネンは銃を突きつけます。
「お前を殺す、理由は知る必要がない。」
射殺した後、ケータリングでパーティの準備に来た女性・エヴァは目の前に光景に驚きます。
しかし動揺する様子もなく会話するエヴァは、
部屋を出るようラヒカイネンに伝え警察に電話を架けるのです。
連絡を受けたペンナネン刑事は現場に着き、その後エヴァから話を聞きます。
殺害された男は実業家ホンカネンで、3年前に事故を起こしていることが分かりました。
酒に酔って女性をはねて死亡させ、証拠不十分で無罪になっていたのです。
死亡した女性が恋人とわかり、ラヒカイネンが警察に呼ばれます。
エヴァの面通しもされますが、エヴァは「違う」と答えました。
しかしその後、2人の行動を追跡し、会っている証拠をペンナネンは掴むのです・・・

********************************************
恐らく道徳的な意味合いなのか、淡々とした表情で淡々と語る言葉からは、
真意がつかめないです。
原作読んでませんし。
ラヒカイネンのラスト辺りの言葉がすべてかとも思います。

この映画は、ユッシ賞(フィンランドの映画賞)で、
「最優秀処女作品賞」「最優秀脚本賞」を受賞しているようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
本好きですが、読んでいない書物も多く、
「ホントに本好き?」と自問自答しています

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「草原の実験」

2024年10月28日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2015年公開の映画の紹介です

監督は、アレクサンドル・コット。
セリフが全くない、ロシア製作の96分のドラマ映画です。
主演・出演は、エレーナ・アン、ダニーラ・ラッソマーヒン、カリーム・パカチャコーフ。



(あらすじ)
※ セリフがないので、名前どころか関係すらわからず・・

ただっぴろいどちらかというと砂地のなか、トラックの荷台で男は羊を枕に寝ています。
起き上がると、車を手入れして何とかエンジンをかけます。
古びた自宅に着くと、(多分娘)少女が男の身の回りの世話をします。
翌日、少女が運転を教えられながら二股の道まで来ると、
運転席に男が座り、少女はもと来た道を歩き始めます。
途中(多分幼馴染)馬に乗った青年が少女を乗せ、自宅に送ります。
ある日、車がエンストした青年が水をもらいに少女の家を訪ね、
帰りがけにカメラで少女を治めます。
夜も訪ねてきた青年は外の壁にフィルムを映し出し、少女は好意を持ち始めました。
数日後少女の父親は具合が悪くなり、
マスクを着けた数人の男たちが探知機のようなもので家の周りや父親を調べます。
翌日はさらにぐったりする父親を見て、
少女は猟銃を持ち出し、外で高く1発撃ちました・・・

****************************************
以前フォロワーさんの紹介でとても気になっていた映画です。
特にラスト。
少女役のエレーナ・アンは、とても可愛らしいです。
叫びや泣き声は普通で、セリフがないながらも状況が分かるからすごいです。

この映画の原題は、英題で『Test』のようです。

この映画は東京国際映画祭コンペティションで、
「最優秀芸術貢献賞」「WOWOW賞」を受賞してます。




英字版のジャケット↓


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何をいわんや、って感じでした

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「カリガリ博士」

2024年10月19日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
1921年公開の映画の紹介です

監督は、ローベルト・ヴィーネ。
67分のサイレント、ドイツ製作のスリラー映画です。
主演・出演は、ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、フリードリッヒ・フェーエル、
リル・ダゴファー。


(あらすじ)
「今通ったのは僕のフィアンセだ。」
怖い話をしていた男性にフランシスはそう言い、続けます。
「僕と彼女は、あなたより怖い体験をしている。」
----------------------------------------
フランシスの故郷、ホルステンヴァル。
役所の担当に“カルガリ博士”と書かれた名刺を渡した男は、
カーニバルの出し物に『夢遊病者のショー』をすると話し、受諾されます。
フランシスは友人のアランに誘われ、『夢遊病者のショー』を見ています。
25年眠っていたという夢遊病者は目を覚まし、カルガリ博士は予言を聞いてみないかと客に紹介します。
アランはステージに上がり、「僕はあとどのくらい生きられる?」と訪ねます。
夢遊病者は「夜明けまで」と答え、
笑いながら帰ったアランは夜襲われて命を落としたのです。
フランシスも、2人が愛するジェーンも悲しみます。
カーニバルが始まってから殺人が起こっていて、
怪しいと考えたフランシスはジェーンの父親とカリガリ博士を訪ねます。
父の帰りが遅いことで、探していたジェーンはカリガリ博士の家に着きました・・・

*************************************************
ニコラス・ケイジ主演の「マッシブ・タレント」にもタイトルが登場し、
かなり気になってました。
こんなに古いサイレントで、近年のリメイクがない事にも驚きました。
お恥ずかしながら、“ガリガリ博士”とずっと思ってました。
この時代であのラストは、幾つかの映画や小説を思い出しましたよ。

芸術的に評価の高い作品のようでして、
影響を受けた監督さんや映画が、多数あるようです。

全く同じではないですが、扱った映画がありました。

「怪人カリガリ博士」(1963)
監督:ロジャー・ケイ
出演:グリニス・ジョンズ、ダン・オハーリー




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サイレントはあまり観たことないです
比較的短編でよかったです

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「プラットフォーム」

2024年10月17日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2021年公開の映画の紹介です

監督は、ガルデル・ガステル=ウルティア。
建物内のほぼワンシチュエーション、スペインの超グロいスリラー映画です。
主演・出演は、イバン・マサゲ、アントニア・サン・フアン、ソリオン・エギレオル、
エミリオ・ブアレ。


(あらすじ)
ある場所で、料理が作られ男性が厳重に様子を管理している様子が映ります。
----------------------------------------------------------------
ゴレンが目覚めると、木のベッドに腰かけている老齢の男性・トリマガシが言います。
「48層だ。問題は何を食うか、上の階からの食べ残しだ。」
部屋の真ん中は空洞で、上の階も下の階もどこまでも続いています。
やがて空洞を覆うように食べ物を乗せた“プラットフォーム”が降りてきますが、
残飯の酷い状態で、空腹ではないゴランは近寄りませんでした。
その後ゴランは『認定証』をもらうために自ら希望したと話し、
何か一つ持っていいと言われたものは“ドン・キホーテ”の本1冊でした。
トリマガシも理由を話し、持ち物を取り出すと大型のナイフだったのです。
1年過ごしているトリマガシは1か月ごとに移動になると教え、
132階は食べ物が残っておらず悲惨だったと話します。
打ち解けて仲良く過ごすうち、ひと月が立ちました。
目を覚ましたゴランは拘束され、ナイフを持つトリマガシに驚きます。
更に、壁には“171”の数字があり、トリマガシは言います。
「空腹に耐えきれないときに肉をそぐ」

**************************************************
思った通りのグロすぎるシチュエーションでした。
「2」が配信されたので観ましたが・・・
「キューブ」よりも直視出来ませんでした。
どこの国でも、作られるのね・・

下に降ろされる前の、豪華な料理も映ります。
各部屋2人が食べるごとに降ろされていきます。
どこか階層社会に当てはまるようなシチュエーションです。

この映画は、
トロント(カナダ)国際映画祭「ミッドナイトマッドネス部門/観客賞」、
シッチェス・カタロニア(スペイン・バルセロナ)国際映画祭ファンタスティック・コンペティション部門
「最優秀作品賞」「観客賞」「視覚効果賞」「市民ケーン賞/新人監督賞」、
ゴヤ賞(スペイン映画賞)「特殊効果賞」などの受賞があるようです。

続編は、
「プラットフォーム2」(2024)
監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
出演:ミレナ・スミット、ホヴィク・ケウチケリアン、イバン・マサゲ




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
意味あることを見出していく流れなので、
決してB級ではない良質作品です

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「パリ、テキサス」

2024年10月14日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
1985年公開の映画の紹介です

監督は、ヴィム・ヴェンダース。
サム・シェパードのエッセイが原作の、西ドイツ・フランス合作のドラマ映画です。
主演・出演は、ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキ、
ディーン・ストックウェル 、オーロール・クレマン。


(あらすじ)
テキサス州の砂漠地帯をどんどん歩く男性は、バーに入り氷をかじった直後倒れてしまいます。
その後、医師が話しかけるも男性は無言のままで、仕方なく所持していた名刺の番号に電話します。
電話口は弟のウォルト・ヘンダースンで、男性はトラヴィスという名前でした。
ところがウォルトが迎えに来るとトラヴィスは出た後で、
何とか探して車に乗せますがトラヴィスは無言を通すのでした。
ウォルトは、トラヴィスがいなくなった後、
トラヴィスの息子・ハンターを妻のアンと育てていると話しました。
トラヴィスは少しずつ話し始め、「パリに土地を買った」と言い出すのです。
フランスのパリを想像したウォルトが理由を聞くと、
どうやらテキサス州にある小さい町の事とわかりました。
数日かけて自宅に着くと、アンは暖かくトラヴィスを迎えます。
ウォルト達が両親として育てているハンターは、ぎこちなくトラヴィスに接するのです。
ある日アンはトラヴィスに、ウォルトにもハンターにも秘密にしていることがあると、打ち明けます・・・

******************************************************
お恥ずかしながら、初めて観ました。
ウォルトと同じで、ずっとフランスのパリと思ってました。
どちらも同じスペルの『Paris』なんですね。
ロードムービーらしく、のどかなカントリーが流れます。

どのジャケットにも映る、美しいナスターシャ・キンスキーは、
あらすじにも登場していませんし、
劇中の登場は思ったより少ないです。

この映画は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しています。
サム・シェパードのエッセイのタイトルは、『モーテル・クロニクルズ』。

トラヴィス役は、故/ハリー・ディーン・スタントン。
この映画の頃は60歳ほどです。
「エイリアン」(1979)、「プライベート・ベンジャミン」(1981)、「ニューヨーク1997」(1981)、
「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」(1986)、「グリーンマイル」(2000)などの出演、
主演の「ラッキー」(2018)が遺作になったようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
近年のナスターシャは・・観てないなぁ

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「落下の解剖学」

2024年09月30日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
今年2月公開の映画の紹介です

監督は、ジュスティーヌ・トリエ。
フランス制作の、法廷・スリラー映画です。
主演・出演は、ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、
サミュエル・タイス。


(あらすじ)
フランス。雪山の山荘。
作家のサンドラは、学生のインタビューに答えています。
ところが上階の音楽がけたたましく、後日時間をとると約束して学生は帰ります。
視覚障害のある11歳の息子・ダニエルは、愛犬スヌープを洗った後散歩に出かけます。
家に戻るとスヌープが吠え、外で父・サミュエルが血まみれで死んでいるのに気づきサンドラを呼びます。
3階から落下したサミュエルは検視され、
擦過傷の他、頭部に強く殴られた血種があり、それが死因と確認されます。
弁護士で友人のヴァンサンはサンドラを訪ね、状況をすべて確認します。
「私は殺していない。」
サンドラの言葉に、ヴァンサンは自殺の可能性を視野に入れます。
しかしその後、3点の要因からサンドラは起訴されてしまいました。
ダニエルが障害を持つため釈放が許されますが、
ダニエルの証言も重要であることから裁判の事で接触しないよう女性が滞在します。
裁判にはサミュエルのUSBが証拠として提出されていて、
その中には前日の2人の口論が録音されていました・・・

************************************************
いやはや、実はこの映画、かなり観たかったんです。
予備知識入れず、法廷モノと初めて知りました。
なので、タイトルからは全く想像できない展開でした。

起訴された3点の要因は、
・3階バルコニーから転落の複数の矛盾
・USBに残されたファイル
・前日の夫婦の会話

原題は『Anatomie d'une chute』。
意味は、「ある転落の解剖学」のようです。
そのまんまですね。

カンヌ国際映画祭では「パルム・ドール」「パルム・ドッグ賞」を受賞、
他たくさんの映画賞の受賞・ノミネートがあります。

サンドラ役は、ザンドラ・ヒュラー。
何と同時期の「関心領域」にも出演してました。
他、「希望の灯り」(2019)、「約束の宇宙」(2021)、「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」(2022)などの出演があります。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
大きな展開を期待しましたが・・・

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「消えた声が、その名を呼ぶ」

2024年09月28日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2015年公開の映画の紹介です

監督は、ファティ・アキン。
ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・ポーランド・カナダ・トルコ・ヨルダン合作の、ドラマ映画です。
主演・出演は、タハール・ラヒム、。シモン・アブカリアン、ヒンディー・ザーラ。


(あらすじ)
数世紀にわたり君臨したオスマン帝国は衰退し、
ドイツ側につき第一次世界大戦に参戦した。
帝国内の少数民族は、一夜にして帝国の敵となった。

-------------------------------------
1915年。マルディン。
キリスト教徒の鍛冶職人のナザレット・マヌギアンは、
ある夜中、数人の憲兵隊が訪ねアルメニア人も戦争に徴収すると言われます。
ナザレットは妻・ラケルと双子の娘達と別れを惜しむ間もなく、
他の住民の男たちと連れていかれました。
戦争ではなく道を作る作業に安どするも、過酷な労働で命を落とすものもいたのです。
その後イスラム教に改宗したものだけが解放され、
残ったナザレットたちは後ろを向くよう言われます。
みな喉を切られる中、ナザレットに手をかけた男は傷だけつけてその後助けに来たのです。
そしてナザレットは脱走兵から住む村の女子供達が連れていかれたと聞いた場所、ラース・アルアインを目指します。
たくさんのテントが並ぶ中、悲惨な状態で埋め尽くされ、
ナザレットはある人物を見つけるのです・・・

******************************************************
ナザレット役のタハール・ラヒムは、最近幾つかの作品を観ていまして、
この映画でも見た目通りの穏やかな人物を演じていました。

原題は『The Cut』。
文字通り「切断、削減、無視、分け前、取り分」など。
映画の意味するところは調べ切れませんでしたが、
邦題は「なるほど」と思いましたです。

この映画は、ヴェネツィア国際映画祭で、「ヤング審査員賞」を受賞したようです。

トルコ系ドイツ人のアキン監督による“愛、死、悪に関する三部作”の最終作らしく、
他の2つは、

「愛より強く」(2006)
出演:ビロル・ユーネル、シベル・ケキリ

「そして、私たちは愛に帰る」(2008)
出演:バーキ・ダヴラク、トゥンジェル・クルティズ




オスマン帝国はこの辺り

皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
様々な国のスタッフ、俳優陣の映画も多く、やっぱり共通語は英語なんでしょうね

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「ともしび」

2024年09月22日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2019年公開の映画の紹介です

監督は、アンドレア・パラオロ。
フランス・イタリア・ベルギー製作の、ドラマ映画です。
主演・出演は、シャーロット・ランプリング、アンドレ・ウィルム、ステファニー・バン・ビーブ。


(あらすじ)
ベルギーの小さな地方都市。
高齢のアンナは、豪邸の家政婦をしていて、
その後演劇グループに参加する充実した日々を過ごしています。
その日電車で帰宅したアンナはいつものように夕食を作り、
その夜は夫とあまり会話もなく寝床に入ります。
翌日2人でタクシーに乗りある場所に手続きに行くと、アンナ一人だけで帰宅しました。
アンナは、夫だけに懐いている犬のフィンに話しかけます。
「あの人は帰ってこないのよ。」
その後、ドアをたたく音が聞こえ、女性が金切り声で怒鳴ります。
「シモンの母よ。幼い息子にあんなことして恥ずかしくないの!!??」
数日後、夫に面会に行ったアンナは、笑顔を作ります。夫は笑顔を責めながらも、
「やったと思われていて、移送されそうだ。ここで生き抜く自信がない。」
ある日息子・ミシェルに留守電を入れたアンナは、
孫の誕生日のケーキを手作りしてミシェルを訪ねます。
しかし、アンナは追い返され、駅のトイレに籠り涙を流すのです・・・

*************************************************
ほぼ名女優、シャーロット・ランプリングの表情が映ります。
気持ちが伝わってくる、とても切ないストーリーでした。
夫をもっと責めればいいのに。
因みに、夫の名前、登場しないんです。

この映画は、ベネチア国際映画祭で「主演女優賞/シャーロット・ランプリング」を受賞しています。

シャーロット・ランプリングは今年78歳。
イギリスの女優、歌手でもあったんですね。
コスチュームが評判だったというイタリア映画「愛の嵐」(1975)は、未見ですので是非観たいところです。
実はご紹介の映画でも、素裸が映ります。
「スイミング・プール」(2003)では、ヨーロッパ映画賞/女優賞を受賞、
「さざなみ」(2015)では、アカデミー主演女優賞ノミネート他、たくさんの賞を受賞しています。
近年でも出演は多く、
「レッド・スパロー」(2018)、「ベネデッタ」(2021)、「世界の涯ての鼓動」(2017)
「DUNE/デューン 砂の惑星」(2021)シリーズなど、観ている映画にほとんど出てます。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
少しづつ掴めてくる状況展開が魅力的でした

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「ヒプノティスト-催眠-」

2024年09月13日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2013年公開の映画の紹介です

監督は、ラッセ・ハルストレム。
ラーシュ・ケプレルの小説『催眠』が原作の、スウェーデンのクライム映画です。
主演・出演は、トビアス・ジリアクス、ミカエル・パーシュブラント、レナ・オリン、
ヘレーナ・アフ・サンデバリ、ヨナタン・ボークマン。



(あらすじ)
ストックホルム。
体育館で体育教師が刺される事件が起き、国際警察のヨーナは現場に到着します。
しかし地元警察に任せるように言われ、帰りかけたヨーナは、
体育教師の自宅に緊急要請が入ったことを知りそちらに向かいました。
すると2人が体育教師と同じように何度も刺されて死亡していて、
浴室を開けたヨーナは少年が生きているのを発見します。
死亡は父(体育教師)と母、幼い娘で、少年・ヨセフは昏睡状態でした。
担当の医師・ダニエラはトラウマ治療に長けているエリックを呼びます。
エリックは催眠治療でヨセフに治療を始めますが、興奮状態になり中断するのです。
しかしその後、エリックの幼い息子がさらわれる事件が起き、
さらにエリックの妻は、アトリエに書かれた脅迫文字に気づくのです。
“催眠を辞めろ、さもないとお前の息子は死ぬ”
息子の誘拐とヨセフの事件を結び付け、
人が少なくなった夜、エリックはヨセフの催眠治療を始めました。
ヨセフは話し始めます・・・

****************************************************
結構スリリングで、見ごたえありましたです。

原題は『Hypnotisören(スウェーデン語)』、
意味は「催眠術師」。
この映画はアカデミー賞の外国語映画賞にスウェーデン代表として出品されたようです。
受賞は、『愛、アムール』( オーストリア) でした。

よく見かける監督さんと思いましたら、ハリウッド映画結構観ています。
出身はスウェーデンだったんですね。
この映画のエリックの妻・シモーヌ役のレナ・オリンは奥様です。
「ギルバート・グレイプ」(1993)、「サイダーハウス・ルール 」(1999)
「ショコラ」(2000)、「シッピング・ニュース 」(2001)
「親愛なるきみへ 」(2010)、「砂漠でサーモン・フィッシング」(2011)
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014)、「僕のワンダフル・ライフ」(2017)




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
アマプラでお薦めに上がってきた映画でした
ありがたや、ありがたや

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「マダム・イン・ニューヨーク」

2024年08月27日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2014年公開の映画の紹介です

監督は、ガウリ・シンデー。
やはり歌と踊りもある、インドのコメディ・ドラマ映画です。
主演・出演は、シュリデヴィ、メーディ・ネブー、プリヤ・アーナンド、
アディル・フセイン。


(あらすじ)
インド。
主婦シャシは、朝早くに起きて夫・サティシュ・母・娘サプナと息子の準備をしながら、
評判のいいお菓子・ラドゥをたくさん作り箱に詰めます。
朝食時、英語の発音が下手なシャシは皆に笑われてしまいました。
更にサプナの教師の面談に行くも、
英語科の教師で話が通じずサプナに文句を言われてしまうのです。
ある日NYに住む姉・マヌから姪の結婚式に招待され、
サティシュはシャシに先に準備を手伝うように言います。
NY。
不安ながらなんとかたどり着いたシャシは、
翌日マヌと姪のラーダとマンハッタンを満喫します。
しかしラーダの大学の授業を待つ間、シャシは英語が出来ず散々な目に遭うのでした。
すると偶然知った英会話教室に、シャシはなんとかたどり着きました。
パキスタン人やフランス人、メキシコ人などが生徒の教室で、
シャシは楽しく過ごし、その後もDVDの映画で熱心に勉強を始めるのでした・・・

*************************************************
頑張る姿は、観ていてもとても気持ちいいです。
インド映画なので、やっぱり歌や踊りがところどころに入ります。

シャシ役は、故・シュリデヴィ。
他界しているのは知りませんでした。

インドのお菓子ラドゥは、丸く丸めた黄色いお団子のような形です。
食べたことないですが、可愛らしくておいしそうです。
材料は、
ベサン(ひよこ豆の粉)/無塩バター/きび糖/塩/アーモンド/
カルダモンパウダー(料理やお菓子に甘く爽やかな香りを加える)
などのようです。




山積みのラドゥ
食べた~~い

皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
昔、英語教室の経験ありまして、やはり楽しかったです

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「ホテル・ファデットへようこそ」

2024年08月13日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2017年製作の映画の紹介です

監督は、フロランス・カンタン。
フランスの、コメディ・ドラマ映画です。
主演・出演は、ジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・ドヌーブ、ギョーム・デュ・トンケデック。



(あらすじ)
妻の家族が経営する自動車修理工場で働くジェラールは、
勝手なふるまいをする妻に愛想をつかし、義母に自分の工場を持つため出ていくと話します。
顧客から修理代を受け取ったジェラールは鞄に詰め、車を出します。
そして田舎町に到着したジェラールは、修理工を見学し持ち主のリコと話します。
リコはしばらく旅行に行く予定でその間工場を任され、その後契約することになりました。
取りあえずジェラールは、宿泊するため近くのホテル“ファデット”を訪ねます。
女主人のバルバラはジェラールにホテルの話をした後、前金を現金で受け取ります。
朝・夕食事つきと聞き、ジェラールはレストランの席に座ります。
バルバラは客の注文を取った後買い足しに出かけ、
気になったジェラールが厨房を覗き驚きます。
シェフはおらずお湯を沸かしているだけで、ジェラールはリコに相談に行きました。
「彼女は現金を持つと豪遊に行く。」
その後リコとジェラールは調理台に立ち、それからもバルバラに振り回されるのでした。
一方、ジェラールの妻の自動車修理工に、警察が訪ねてきたのです・・・

*********************************************
フランスの2大俳優、
2人を見ているだけでも満足でした。

原題は『Bonne Pomme』。
意味は「お人よし」らしいです。
直訳では、「グッドアップル」。

ジェラール役は、今年75歳のジェラール・ドパルデュー。
「グリーン・カード」(1990)が初見でした。
この映画で、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞していたんですね。
「シラノ・ド・ベルジュラック」(1990)では、セザール賞主演男優賞とカンヌ国際映画祭男優賞を受賞しています。
まだまだ観ていない映画も多いです。
これからですね。




皆さま。お立ち寄りと応援ありがとうございます
優雅で悪気なく人にあれこれ頼む姿のカトリーヌも、ステキでしたねぇ~

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「私、オルガ・ヘプナロヴァー」

2024年08月10日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
昨年公開の映画の紹介です

監督は、トマーシュ・バインレプ/ペトル・カズダ。
チェコスロバキア最後の女性死刑囚の、モノクロの実話映画です。
主演・出演は、ミハリナ・オルシャンスカ、マリカ・ソポスカー、クラーラ・メリスコバ。


(あらすじ)
チェコスロバキア。
裕福な家庭に育ったオルガは、ある日学校へ行かず精神安定剤を大量に飲みます。
病院に付き添ったオルガの母は言います。
「自殺には強い意志がいる。お前には無理、諦めなさい。」
家でも自分の居場所が感じられないオルガは家を出たいと話し、
コテージを借りて一人暮らしを始めます。
職場で運転手の仕事を任されますが、挨拶にも返事を返さない状態のオルガでした。
レズビアンで女性と付き合うもうまく行かず、
ある日社長に呼ばれたオルガは同僚からの苦情が多いため解雇を言われてしまいました。

『皆さま、資料として手紙を残します。
13年間良家の囚人だった。
毎日が暴行で、絶望を感じ、
家族や家、人生からも逃げ出した。
選択肢は自殺か殺人か。
私は決断する、憎い人々への復讐を。』

手紙を投函したオルガは、トラックに乗りバスの停留所に乗り上げると、
次々と人々を轢いて行ったのです・・・

************************************************
スルーしていましたが、「実話の死刑囚」とインスタの紹介で観てみました。
何も知らないで観たら、ふてくされてタバコをふかし続けるオルガのシーンは、
大変つまらなかったと思われます。
流れもわかりづらいです。
でも23歳の若さのオルガは、ウィキペディアでも紹介されていました。

余談ですが、
ファミリーネームが珍しい“オルガ・キュリレンコ”という女優について調べましたら、
ウクライナ出身の方でした。




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やっぱり苗字って、国や地域を表しますね

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「ピアニスト」

2024年07月24日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2002年公開の映画の紹介です

監督は、ミヒャエル・ハネケ。
カンヌ国際映画祭で3個の受賞、フランスのドラマ映画です。
主演・出演は、イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル、アニー・ジラルド。


(あらすじ)
夜遅くに帰宅したエリカは、母から叱責されます。
エリカが逆らうも、母はエリカのバッグから通帳を取り出して使い道を問い詰める始末です。
しかしその後しんみりすると、「短気な親子だ」と慰めあうのでした。
エリカはウィーン市立音楽学院のピアノ教師で、
ある日演奏会の為母と共に会場となる家を訪問します。
エリカは連弾など披露し、その後の軽食では主催者の甥、ワルターが気軽にエリカに声をかけます。
学院の指導後アダルトビデオ店に寄るエリカは、個室でビデオを堪能するという性癖を持っていました。
その後入学したワルターはシューベルトを弾き、エリカに弾き方を指摘されると、
正直に「あなたの気を惹くため」と言いました。
そっけないエリカですが、ワルターの後を付けたりするのでした。
ある日体が触れ合う機会があったエリカは、執拗に強要するのでした・・・

***************************************************
さて、何を強要するかは、文章に出来ませんです。
珍しい恋愛もののハネケ監督ですが、いや~~な部分はやはりありました。
ユペールがよく演じたものだと感心ですよ。

カンヌ国際映画祭の受賞は、
「審査委員グランプリ」「男優賞/ブノワ・マジメル」「女優賞/イザベル・ユペール」。
フランスのセザール賞では、「助演女優賞/アニー・ジラルド」を受賞、
「女優賞/イザベル・ユペール」のノミネートがあります。

この映画は、エルフリーデ・イェリネクの小説『Die Klavierspielerin(ピアニスト)』が原作のようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
どれもお薦めしたくないハネケ監督作品ですが、
クセになりそうな気もしますです

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「丘の上の本屋さん」

2024年07月13日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
昨年公開の映画の紹介です

監督は、クラウディオ・ロッシ・マッシミ。
小さな古書店が舞台の、イタリアのドラマ映画です。
主演・出演は、レモ・ジローネ、コッラード・フォルトゥーナ、ディディー・ローレンツ・チュンブ、
ピノ・カラブレーゼ。


(あらすじ)
30年古書店を経営しているリベロが朝店を開けはじめると、
隣のカフェ勤務の二コラが手伝ってくれます。
間もなく顧客のポジャンがやってきて捨てられていたという本と日記を持ち寄り、
売るつもりがないながらもリベロはお金を払います。
家政婦をしているという若い女性の日記で、時間を見てはリベロは読み始めるのです。
リベロは少年が立っていてる姿を目にし話しかけます。
ブルキナファソからの移民エシエンは、イタリア語は勉強していると言いました。
しかし買うお金がないというエシエンに、貸してあげるとリベロは提案し、
エシエンは『ミッキーマウス』の漫画を大事そうに抱えて帰って行ったのです。
その後もエシエンに様々な本を貸すうち、二コラにエシエンの事を聞かれたリベロは答えます。
「珍しく、本当に本好きのお客さん。」
リベロはある日、病院の検査があるからと二コラに店の番を頼みました・・・

**************************************************
古本屋をよく巡っていた頃を思い出しました。
貸した本の感想を聞き、内容の意味をエシエンに説明するシーンは、とても大切なことと気付かされました。
ワンシチュエーションのようですが、
外に広がる壮大な景色、石造りの街並み、その手前に映る二コラが勤務する隣のカフェが素敵です。
ときどき二コラがコーヒーやお菓子を差し入れする姿も、とても良かったです。

舞台となった“チビテッラ・デル・トロント”は、
「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられているようです。

エシエンに勧めた小説は、公式HPで紹介されています。
実はジャック・ロンドン著の「白い牙」は知りませんでしたので、
図書館で探してみようと思います。

リベロ役のレモ・ジローネは、
「フォードvsフェラーリ」「我が名はヴェンデッタ」の出演があるようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
物語の冒頭に流れるテロップを、ふく自身の為に記載しておきます
「持ち主が変わり、新たな視線に触れるたび、
本は力を得る。
『風の影』カルロス・ルイス・サフォン」

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