ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「ヒンターラント」

2025年01月29日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2023年公開の映画の紹介です。

監督は、シュテファン・ルツォヴィツキー。
モノクロではないけど全編暗い、オーストリア・ルクセンブルク製作のホラー・サスペンス映画です。
主演・出演は、ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フリース、マックス・フォン・デル・グローベン、
マルク・リンパッハ。


(あらすじ)
第二次世界大戦後、ソ連の捕虜収容所に抑留していたペルク達数名は、
オーストリアのウィーンの港が見え喜びます。
ところが大佐に会うもあまり歓迎を受けず“救貧院”行きの赤い紙を渡されました。
ペルクは何かあった時のためと、自分の住所を赤い紙に書きこみ皆と別れます。
大家から妻と娘は妹を頼ったと聞き、ペルク誰もいない部屋で戦争時の苦しみを思い出すのです。
一方、猟奇的な殺人が起こり、到着したレンナー警視は被害者がもつ赤い紙に書かれたペルクの名を確認しました。
容疑者として警察に連行されたペルクは、実は元敏腕の警部でケルナー博士の鑑識を一緒にみます。
その後も事件は起き、ペルクも狙われましたが駆け付けた警官に救われたのです。
ケルナーは“19”にまつわる殺人と気付き、
ペルクは捕虜収容所で起こった残忍な行為について話し始めるのです・・・

*************************************************
モノクロではないですが、全体的に暗い画面で残忍な死体は直視せずに済みました。
最後まで目が離せない、惹きこまれる展開です。
後からわかる収容所内容も想像を絶します。

原題も『Hinterland』なんですが、
濁らない邦題の「ヒンターラント」は、ドイツ語の発音のようです。
意味は、「後方から」。

ケルナー博士役は、暗い中に光を注ぐような美しいリヴ・リサ・フリース。
ドイツの女優さんですが、どこかズーイー・デシャネルに似ていて本当に可愛らしいです。
映画・テレ部ドラマで活躍しているようですが、観れる作品はなさそうです。
ゴールデンカメラ賞/最優秀若手女優賞、
バイエルン映画賞/最優秀若手女優賞、
マックス・オフュールス賞/最優秀若手女優賞、
ドイツ映画批評家賞/最優秀女優賞、
など受賞している今年34歳です。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
好みの作品 (八点鐘)
2025-01-29 08:33:34
いや、この映画の様に凝った絵作りの作品って好きです。監督の知性を感じます。映画館で見た時は、あまり人が入っていなかったが、まあ仕方ないですね。実験映画の様な雰囲気もありますから。頑張って欲しいと思います。
返信する
こんにちは (八点鐘さんへ)
2025-01-29 10:44:17
お越し頂いて、ありがとうございます 
劇場で観られたんですね
面白かったので鑑賞者が少ないのは残念な限りです
でも私も、タイトルは知っていましたが、
雰囲気から間違いなくホラー系と思っていました
冒頭の船で帰還するシーンから、只ならぬ展開が漂ってきましたよ
実験的でしたら、間違いなく成功です
返信する
こんばんは (hisa24)
2025-01-30 19:45:34
不思議な映像美の作品でしたね。雰囲気がたまらくよかったです。
戦争の傷跡を描いた重厚な映画だったと思います。
返信する
こんばんは (hisa24さんへ)
2025-01-30 20:37:53
ご訪問ありがとうございます
全体的に霧がかかったような映像でしたが、
不気味ではなく確かに不思議な映像美でした
復帰されて、良かったです
ゆっくり休まれて下さいね
返信する

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