三男一家はお昼を
国分寺蕎麦で食べてから
清川に向かった
シーツ類やタオルを洗濯して布団干し
何か月ぶりに
人と話をして声がかすれた
たった一日だったけれど
ひとりの気楽をかみしめた
一方で
ちょっとの寂しさも戻って来た
アヤメ
運がいいとか悪いとか
人は時々口にするけど
めぐる暦は季節の中で
漂い乍ら過ぎてゆく
忍ぶ不忍 無縁坂 かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生