江戸の両国の花火とルミナリエ

江戸の夏は両国から　　

梅雨明けも近い５月２８日（旧暦）、花火の音とともに夏の到来を告げる両国の川開き、この日から３ヶ月間、隅田川の川遊びが解禁になると夜店の営業や納涼船の往来も許され、江戸っ子の待ちかねた川開きの日です。
この川開きの夜に花火が打ち上げられるようになったのは江戸時代半ば、８代将軍吉宗の時代からです。　このころ全国的な大飢饉や疫病の流行で多数の死者が出ました。　その疫病退散と慰霊のため、１７３３年（享保１８年）５月２８日、両国橋付近で水神祭（すいじんさい）が開催され、そこで花火を打ち上げたのが評判となって恒例の行事となったものといいます。
２７０年たった今、江戸から東京市民の夏の風物詩になりました。

ルミナリエも阪神淡路大震災の慰霊のため行事が今、神戸の歳末の風物詩になりつつあります。　両国の花火のように時代はかわっても何百年も続けばと願いますが、皆さんのご意見をお聞かせください。


江戸時代・・・・浮世絵・古地図で知る大江戸ハ百八町　（参考）
大江戸の町人の暮らしが手に取るようにわかります。
虫眼鏡で見てください。　顔の表情や籠の中の品物など興味が尽きないですよ。