メガリス

私の文章の模倣転用は(もしそんな価値があるなら)御自由に。
私の写真についての“撮影者としての権利”は放棄します。

大河ドラマ『篤姫』に関する私の「下司の勘繰り」

2008年10月02日 21時44分00秒 | NHK大河ドラマ『篤姫』

 NHK大河ドラマ『篤姫』に関し、私は下記のような「下司の勘繰り」をしている。

 一般にその人物像があまり知られていない篤姫と小松帯刀を、反日サヨク好みの反戦平和・暴力反対・人命第一の進歩的人物であったという嘘まみれの虚像に仕立てて持ち上げ、一方で、西郷隆盛や大久保利通といった従来広く知られてきた維新の志士達を、人命軽視・好戦的・暗愚な連中だったのだという出鱈目な描写をして貶める。
 そして、開明的な小松(や坂本龍馬ら)がせっかく実現させた反戦平和路線(大政奉還)を、好戦的で暗愚な西郷らが無理やり潰し不必要な戊辰戦争を起こしたという印象付けをする。

 そしてこう言うのだ。
 「日本はかつて誤った道を歩んだが、それは明治に入って以降に道を誤ったのではない。明治維新自体がそもそも間違っていたのだ。間違わせた犯人は愚かな西郷や大久保らだ。
 進歩的開明的な小松帯刀や坂本龍馬が長生きし活躍していたら、アジアを侵略したりしない反戦平和・暴力反対・人命第一の“正しい日本”を創っていたはずだ。
 近代日本は最初から“間違い日本”だったのだ!」

 そういう反日サヨク史観を『篤姫』で国民に植付け、再来年に(つまり、たった1年しか間を置かず)放送する『龍馬伝』で完全に定着させる魂胆なのではないか。

 これは私の「下司の勘ぐり」だろうか。
 NHK大河ドラマ『篤姫』の今後の放送を観ればそれは判ってくるだろう。