終活(9) 5人分の人生整理
終末活動とは、実に大変。その時までに終えなければならない作業は、自分のためではない。
整理したもの、ことを次へ送り作業のことだ。当たり前のことではあるが。
それをやり遂げて逝ける人はすごい。
多分、即身成仏に挑んだ仏教僧、あるいは姥捨山の運命を受け入れ、その年まで整理をする人、などか。
私の周りの親兄弟、友人は、癌で告知を受けた人、病床の母以外は、皆、自分ではまだ生きると思っていた。
そこで逝った人の後始末が覆い被さってくる。
私を採用してくれた教授は、53歳の時、壇上で倒れそのまま逝った。その時にゴミ屋敷のような研究室を整理するのにまる一年かかった。そのようにはなりたくない。
私は、大病をして一度、死んでいたはずであり、父兄の逝った年まで残りわずかなので、終活をしっかりやりたい、と思っている。
しかし、祖父、父母、兄の4人分の終えた人生を整理し、自分の分も含めると五人分。ほとんど無限に整理すべきことがある。
それは途方にくれるような量ではあるが、ぼやいても仕方がないし、やめた瞬間、未整理で多くが打ち捨てられる運命となる。
これまで記した3分類で、何を誰に整理して送っておくか、その作業の蓄積しかない。
即身成仏や涅槃のようにはなりそうにないね(笑い)
さ、やろう! でもその前に仕事(すなわち研究と公務の残務)