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終活(11) 居酒屋兆治

2021-02-08 03:59:08 | 人間

終活(11) 居酒屋兆治

終活と言うわけではないが、人の死様を見つめるという意味では、終活と位置付けて見た。

昭和58年(1983年)の映画。大原麗子はデビュー時からファンでいいなと思っていたので、見たはずだが大原麗子の最後の死の場面が悲しすぎてどのような話の筋だったのかは記憶に残らなかった。見て思い出した。

後に大原麗子本人の孤独な死(2009年62歳)がこの場面とあまりにも重なったことが話題にもなった。

多くの俳優、高倉健も伊丹十三も皆、鬼籍に入った。

見直そうと思ったのは、昨年末高倉健と大原麗子のドラマチロルの挽歌を見てこのドラマの最後の場面と重なったからである。幸せの黄色いハンカチも見直した。

生きると言う事は理不尽の連続であり、我慢の連続である。瞬間的に堪忍の尾が切れることもある。世の常識を逸脱することもある。そのために穏やかな死とならないこともある。

酒を飲む事は、人間にとってその堪忍のやりとりなのかもしれない。

北海道では人が死ぬと通夜は徹底して飲み明かすと言う習慣がある。場面では草原での野辺送り。人の死を痛み、生きる勇気をもらうための知恵である。

最後に流れる高倉健の鎮魂歌が心を打つ。


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