楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

英語と科学と人間(1)

2006-07-20 15:42:48 | 科学
英語と科学と人間(1)
 科学において英語は必須。アメリカ人やイギリス人は本当に得をしていると、くやしくてならなかった。世界を支配するものはことばを支配すると。それが歴史。
ギリシャローマの時代、知識人の象徴はギリシャ語をはなすこと。
ルネサンス時代から相当長く、ラテン語。
明治維新から第2次世界大戦まで、日本の知識人は英語ではなくドイツ語を身につけた。
なぜって?
当時の新政府中枢の若者達が世界を回り、2つの元気のいい国をみた。1つは南北戦争を終えたばかりのアメリカ。それはまだひよっこ。そしてもう一つはドイツ。フランスを破り、ヨーロッパで君臨をはじめていた。この国を学べ!かれらは産業革命における遅れを、科学と教育への投資と強烈な努力によって、ついに先進国に勝った!その新生国を直接かいまみたからであった。
だから、戦前の学生寮の寮歌はいつも、アイン、ツバイ、トライをかけ声に始まった。
20世紀前半、瞬く間に、先進国となった。しかし、その前進はあまりにも速く、ついに失速、そして最後はドイツも日本も枢軸国同士として、第2次世界大戦で没落した。

第2次世界大戦後、あのひよっこであったアメリカは世界帝国となり、科学も支配している。だから英語。くやしいが、英語は身につけ『ねばならない」(本当にこの押し付けられた義務感っていやだね)。

日本人にとって、意味も分からず英語を勉強させられるのは、強烈な苦痛であるね。最初は、違ったことばを知るなんてなんともわくわくするのにね。それがすぐに苦痛になる。これってやっぱりなんか変だぞ、と思う。

先に○●褒章をもらった友もその記念講演で告白していた。修士時代の指導教官に人間性を否定するまで、徹底してばかにされながら、しごかれた。そしてその後一度たりともほめられることはなく、研究すればするほど攻撃はひどくなったと。なんとも悲しい話である。それは、本人同士の問題ではなく、実はアメリカが支配しているというどうしようもない状況を共通の敵として、理解し合えばいいのにな、と思うが、しゃーない。ひとそれぞれの個性がある。

次回は私の経験談。
(昨夜も突然の会議と深夜2時までの討論で!結局帰れずじまい。大学の部屋の床でねる。寒かった!)
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