蒼穹舎 大田通貴さんが初めて出版した写真集 深瀬昌久著 「鴉」の復刻版です。
ヒステリックグラマーより出版
現在の境遇を彷彿させる深瀬さんの孤独感がにじみ出ている。
朝8時過ぎに宅急便で荷物がくる。新聞紙で梱包されているので驚いた。
昨夜注文した本が蒼穹舎より届いたのだ。遅くていいといっておいたのに、すぐに送ってきたのだ。新聞紙は7/17の読売新聞だった。
妻が新聞紙の梱包に驚いて、蒼穹舎もいよいよ危ないなぁ・・・オイラも一瞬そう思う。
新聞紙で二重の梱包になっていた。
プチプチの包装はしてあった。
オイラは島尾伸三・潮田登久子夫妻の写真集とエッセイ集は全て買うと決めています。中国案内的な写真集は買わないのですが、一般の人が敬遠する本は必ず買います
理由はオイラがは初めて個展を開催したのは東京銀座ニコンサロンでした。それまでオイラは月例といわれる写真雑誌のコンテストに力を入れていて、時が経つにつれて応募資格を失い、発表の場を求めて、個展の開催までこぎつけたのですが、一緒に写真を行ってきた写真クラブの人々が東京まで個展を見に来てくれる?可能性はないとは思っていたのですが、内心誰かはきてくれるのではないかと、淡い期待も抱いていたのでした。
結果はクラブの人は誰ひとり来ず、さみしい思いをしました。
その会場に不思議な女性が現れました。ブレザーを着てて、袖を10センチくらい外へ曲げていて裏地が出ていました。オイラの視線をうけても、なんとも涼しげな眼線を送ってくれる女性でした。芳名帳に潮田登久子と書きました。島尾伸三さんが登久子さん・登久子さんと文章に書いている、あの奥さんと気付きました。オイラは初対面にもかかわらず、島尾さんの文章も分からないし、写真も理解できないと失礼なことを質問した。「私にも分からない」と答えてくれたのを覚えています。その事をオイラは得意げに、ある雑誌の編集者に話すと「シオタトクコ?・・・それウシオダトクコさんですよ」と間違いを指摘され、赤面しました。
どうやらオイラは「トクコ」さんに、ひと目ぼれをしてしまい写真集がでたら必ず買うときめたのです。でもあれから9年は経っているのですが、残念ながらお目にかかってはいません。
PS 個展会場に一番にきてくれたのは、新海さんで、オイラが個展会場に到着すると、「遅いぞ」と言われたのでビックリすると同時に嬉しかったのを今でも思い出します。