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詩人・ねじめ正一の現代詩は蘇るのか
1997年12月6日 放送
・・・NHKで未来潮流という番組があり
ねじめ正一が毎回詩人一人にインタビューして自作の詩を読んでもらうという内容の番組があった
何回目かに辻征夫さんが出演した オイラは初めて見聞きした人だった
すし屋のカウンターで収録をされていて
「優しい語り口調で綺麗な心の人だなぁ」と感じて
それから辻征夫の詩集を読むようになった
それまで詩集など読んだことなどなかった
しかしこんな詩人で食べていけるのだろうか・・・と心配になった
その疑問が解決したというか 詩人の生活のことをエッセーに書いている人がいて
萩原魚雷著「本と怠け者」ちくま文庫950円だった
1939年浅草生まれ
15歳のときに詩人になる決意をする
大学卒業後小学校の事務をするも1年で退職
学習ドリルの会社でアルバイトをするも会社が倒産
26歳のとき出版会社 思想社へ入社
出版社をやめたあと歌舞伎座の裏方等をして32歳のときに都営住宅サービス公社へ入社
そして1999年定年退職をする
そして2000年1月に死去
詩人という職業では食べてゆけず サラリーマン詩人となって
生活と詩を両立しようと試みたが根本的なところで両立しないと書いてある
そのテキストになったのが辻征夫「詩の話をしよう」ミッドナイトプレス刊
この本は今月に買った2004年初版第2刷発行となっているので「売れてない」という証明だな
この本はインタビュー形式で聞き手が詩人の山本かずこです
そして装丁の辻征夫の自筆の手紙がレイアウトされている凝っている作りの本です
こうして辻征夫を最近又読み始めたのですが 10年も前にお買った本を探すのが大変なのです
オイラは読んだらポイと本棚に置いてゆくから 何処にあるのか分からない
捨てたということは絶対にないのだが・・・・
今 もう一度読んでみたいと詩集「かぜのひきかた」を探しているのが見つからない