夕暮れ時
オイラの顔を見ながら黒いTシャツを着た若いお父さんが赤ん坊の首を支えながらアパートの階段を上がっていった
夕暮れ時
独身者が住むアパートの駐車場で
「ネーネー コウキー!コンビニを決済はできるけどさー」ヤンキーネーチャンが自転車にまたがって喋っている
誰に向かって喋っているの?と目を凝らすと
大の字になって仰向けになり右腕だけを立ててスマートホンを見ているとび職が履いているズボン男が寝ていた
夕暮れ時
車から降りて振り向いて若い男はオイラの顔をちらっと見た
そしてマンションの玄関に向かって歩いてゆく姿は脳梗塞の後遺症なのか左足が悪くびっこをひいている
右手に持っていたビジネスバックが重すぎるように思えたのだ
夕暮れ時
男子と女子の高校生が喋りながら並んで自転車の乗って向かってきた
女子高生は左腕を肘をハンドルをかけて頬杖をつきながら右側の男子を見続けて喋っている
しかも顎にマスクをかけている 一瞬視線はオイラを見たような気がしたがまたたくまに通り過ぎて行った
奇妙な恰好ができる器用な女子高生やなぁとも思ったが相手の男子が好きなのか?それとも男子が下級生か?とも思った
夕暮れ時
充分に堪能したので家に帰ろう!
帰ったらドラゴンズが初回に1点を先制されていた ああ今日は負けや!と直感した