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写真集は出来上がりましたが、疑問に思っていることは皆さん一緒だと思いますので代表的な質問に答えておきます。
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「初めての写真集ですよね?今まですべてモノクロ写真で作品を発表してきて、なぜモノクロの写真集は出さなかったのか?それがいきなり未発表のカラーの作品になった訳は何ですか?」
―モノクロフイルムと印画紙が理不尽に高騰したという要因がありますが・・・
第一の原因はモノクロで撮影する事への違和感が出てきたのです。
モノクロは写真からの情報量が少ないので、見ている人が想像力を働かせて見てくれるという利点はあるのです。
でもモノクロの表現が一種のフェクトに過ぎないなぁという違和感が自分のなかに出てきた。
それとモノクロで写真を撮るという行為は
自分の中で「写真になる」「写真にならない」という選別が出来上がってきていて、どうも物事を色メガネで見ている不自由さが嫌になってきた。
だからモノクロの写真集を作ろうという気には全くならなかった。
それで前々から携帯電話のカメラで毎日、好き勝手に撮った写真をブログ掲載していて、
自由で面白くて良いなぁという開放感を感じていたので写真集はカラーにしたということです。
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「タイトルが「生きてりゃいいさ」・・・そんな立派なテーマなの?」
-蒼穹舎の大田さんに原稿を渡したときは「ヨコタテニッキ」と決めていたのです。
しかし校正を見てみたときに「違うなぁ」と感じて・・・はじめに大田さんに手渡したスクラップブックに「生きてりゃいいさ」と片隅に書いてあった。
それは自分が書いた文字なんだが、どうしてそこに書いてあったのか全く思い出せなかった。
しかし違和感もなくこれでいきましょうとなったのです、しかし後からネット検索したら、
歌手の河島英五さんの「生きてりゃいいさ」という歌があるということを知ってタイトルを変えようと思ったが・・・これしか思い浮かばなかった。
毎日とは言わないけど、1週間に一度とか嫌なことが会った時とか、トイレに置いておいてぺらぺらめくってくれれば良いなぁと思っています。
この写真集にはテーマはありません。人生にテーマが無いのと一緒だす。
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「なぜ200ページを超える写真集なのですか?」
―愛読書で東直子著 「十階」 ふらんす堂刊、という本が382ページあって、毎日、短歌一首とつぶやきが1年間休まず書いてある。
これをトイレに置いていて毎日日付のページだけ読んで、もう5年間も飽きずに読んでいる。
だから毎日飽きずにながめてもらえたらなぁとページを増やしました。一読して、それで終りという写真集にしないためにも数が必要だと思っていた。
それと2014年の4月にスクラップブックに160枚の写真を貼り付けて大田さんに渡したら
「もつと写真があるでしょう!もう2冊ばかり作ってきて」と言われて600枚ぐらい追加したのかなぁ・・・合計は1000枚以上か?今では数を覚えてないけど・・・
それで2014年の98月に銀座ニコンサロンで個展をやっていたときに
太田さんが写真と写真の隙間に、ちょっとした文章を書いて掲示していたら「こんな短い文も追加しましょう、出来るだけ多く送ってきて」と言われた。それで、なんだかんだしているうちに1年以上経ってしまったもです
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「失礼を承知で言うけど、売れないと思う写真集を作るという心境が分からないのです?」
―そうなんだよね・・・写真集を作った人に訊いて回ったけど「売れない」と言うんだよね・・・
売れていても謙遜して売れないと言っているのではなく、本当に売れないらしい。
写真家の三木淳さんだと思うけど
「写真集を作るということはウンコをすることだ。すっきりするしこの世に痕跡を残すことになる」と言った記憶があるが間違っているかもしれないが・・・
売れなくても良いが、ちょっとした話題になってほしいと思っています。