誤解を恐れずに書きますけど、認知症になったという事は人が老いて生きてゆくうえに必要な事かもしれません。
それは、本人自身が粗相をしても、何か本人にとって不都合な事が起きても、すぐに忘れて記憶が無いのです。
本人が恥じ入る事も、おののく事も、怒りの感情も、一瞬は発生はするけど、記憶に無く、心に留めていないということは、
一緒に暮らしているオイラからすれば、本人は幸せな事かもしれないなぁと最近は感じるようになりました。
まぁ介護とまでもいかないが、同じ屋根の下で暮らしている人にとっては、これは大変にやっかいなのですけどね。
今の記憶が無く昔の記憶しかないとなると、オイラに対する接し方は子供のままということです。
夜の9時頃に家に戻ると「いつまで行ってきたのだ。心配で眠れんかったぞ!」と言うのですが
そりゃね・・・昼間はず~と寝ているから、眠れないのであって、どうしてオイラを心配なので眠れないという理屈は可笑しいだろう!?
毎日がこんな些細なすれ違いの感情がつもってくると、ときどきお互いに爆発するよね・・・。
しかし相手は一晩寝たらコロリと忘れているから拍子抜けする。
まぁ忘れるということは本人にとってはやっぱり幸せだと思う。
しかしオイラや家族にとっては「認知症だ」と分かっていても「ひとこと」言いたくなるのです。
本人は聞いても、すぐに忘れてしまうんですけど・・・本人にとっては良いことです。