昨夜は池波正太郎著「にっぽん怪盗伝」のなかの一編「金太郎蕎麦」を読んで涙を流した。涙腺が弱くなったオイラには勇気より覚悟が大事という話だった。それで終わればよかったが活字が細かいので別の本に手を出した。沢野ひとし著「てっぺんで月を見る」角川文庫。挿絵やイラストの人だと思っていたのでビックリ仰天で文章が生き生きとして分かりやすいのだ。それでどんどん読み進めていって、アルプス.アイガー西稜で起きた転落事故のいきさつを書いた「青い氷」までを読んでしまった。夜中の2時を過ぎている。あと一編を残して就寝した。
今までヒートテックの下着を着ていたが、きょうから半袖のTシャツに替えた。11月にしては暖かいんじゃないか?
思い出したことがある。
長女の引っ越しの手伝いを終えた夜の事「晩飯は昨日の残り物があり、なにか一品欲しい」ということに「焼き餃子を買ってくるのでスーパーが有ったら寄ってくれる」すぐにスーパー見つかりオイラは車の中で待っていた。妻はすぐに戻ってきて「どう思う?私がレジで精算をして自分のカバンの中に餃子の包みを入れようとしたら「アナタ!私はあなたをず~と見ていましたがそのギョウザをカバンの中に入れるのは無理がありますよ!この大きなビニール袋をあげますから、これで包んでお持ちなさい」と店員に言われた。ず~と見ていたという言葉が引っかかるのよね」
老婆が一人買い物へ来て、ギョウザだけ1袋買っている姿を哀れと思ったのか?引っ越しの手伝いだからみすぼらしい姿を見つけて万引きするんじゃないかと店員がず~と見つめていたのか?どちらにしても哀愁が漂っていたのだなぁ・・・とオイラと妻は盛り上がりながら帰路についた。親切心はなかなかムツカシク微妙な心を揺り動かす。