「TVに出演するような作家の本は読むに堪えない」というのがオイラの実感で、盗作をしたり、なんでこんな駄作が出版されるのだろう?有名作家だから出版社が作者の名前で売れるだろうと見越した本が多いのだ。まぁ・・・そうだよな苦労して文章を書くよりTVに出演してひと言二言喋っている方が実入りがよいのだ。
と思ってTV・映画に出てくる北方謙三の本は読むのを避けていた。ところが実際に手に取って読んでみたら、なるほどと感心するばかりだ。この作者の小説は長編(10~50巻)ばかりでオイラは読む予定はないけど、エッセイ集である本書は読みごたえがある。「十字路が見える」とは人生の分かれ道、時代の分水嶺をさしている。このまま真っすぐに進むのか?困難な道へ進むのか?人生を歩んでいると必ず決断を迫られる。