1923年関東大震災の年に池波正太郎は生まれる。6歳の時に両親は離婚。母親の実家で暮らすことに、やがて母親は再婚して家を出ていく。正太郎は一人で祖父や祖母と暮らすことになる。そして母は「もう男はこりごりだ」と赤ん坊を連れて帰ってくる。小学校を卒業する頃に母親からは「小学校卒だけで、大いばりでやっていけるのは株屋しかない」と言われ、小学校の先生から「株屋はやめておけ!」と忠告されたが、株屋の小僧になる。「きょうからお前は正ドンだ!いいね!」と株屋の支配人に言われ「正ドン」となる。著者の波乱万丈の半生をつづったエッセー集。
PS
今では寿司を食べる時は箸で食べるが、昔々は「うちは箸はおいてないから」という寿司屋が東京にあったらしい。オイラは、いつから寿司は箸で食べるようになったか?いやいや!手でつかんで食べていたか?思い出せないのだ。