便りが無いのは良い便り。
《靖子のポットは使いやすこ。》的なリズムを有するこの慣用句が正しければ、
オープン予定時刻を過ぎてなお、なにも連絡が来ないと言うことは順調なのであろう。
あの短期間であれだけの工事を完了させた店舗屋さん&現場監督には
心から敬意を表するとともに、深く感謝申し上げたい。
今迄に何度も組んだ設計施工管理チームなのだが、
今回が一番タイトなスケジュールだった筈だ。
《終戦から30年近く経過したグアム島で横井さんが発見された奇跡》を『10ミラクル』だとするならば、
今回の《スケジュール通りに2店舗が開店までこぎ着けた事》は『3ミラクル』に該当しそうである。
その比較だけではよくわからないかもしれないが、
『愛の奇跡/ヒデとロザンナ』が『0.02ミラクル』だと言えばその凄さがご想像いただけるものと思う。
皆の汗と涙とサービス残業の結晶である今回の2店舗、
密かにコッソりと『tadasceneワールド』的な趣向を凝らさせていただいた。
焼肉店には『四季をイメージした花の写真』を4点、
居酒屋(とは言え内外装は完全に和食料理屋である/白木ベースで高級感たっぷり/10mを超す1枚板のカウンター有)には
『デジタル水墨画』といった作品を2点、それぞれ飾らせていただいた。
画像は『デジタル水墨画~墨と筆で描いた素材をスキャニングして画像処理したモノ』の内1点をブログ用に再構築したもの。
これとほぼ同じモノが店の一番目につく場所にかけられている。
設計の早い段階で「店内には額を飾りましょう。」という事は決まっていたのだが、
和食料理屋然とした店内に飾るには、
・鶴太郎的な絵では面白みが無い
・趣のある書が理想だが文字の意味に引きずられたくない
・だからと言って写真じゃおかしいでしょ
ということで、内容の選定には最後まで悩んだ。
この書とも抽象画とも言えない落としどころ:店名とも関係がある図形を見つけた時は(開店二日前!)、心底安堵した。
と言うわけで、
岐阜市近郊にお住まいの方は、是非とも作品を見に来て下さい。食事をしに来て下さい。
店名は、 秘密だ◎