メリル・モーガン(サラ・ジェシカ・パーカー)は、マンハッタンの不動産業界ではその名を知られたトップセールス・レディ。
ポール・モーガン(ヒュー・グラント)は、全米でも10本の指に入ると賞賛される敏腕弁護士。
週刊誌の表紙を飾ることも珍しくない二人は、完璧なセレブ・カップルとして、人もうらやむ理想的な夫婦…のはずだった。
しかし実は、ポールの浮気がメリルにバレて、3ヶ月前から二人は別居中。
自宅を出てホテルに仮住まいしながら、凄まじいまでのプレゼント攻勢で何とかヨリを戻そうとするポールは、その夜も、宇宙に瞬く星に「メリル」の名を付けるというプレゼントを用意して、夜景の美しいレストランに妻を誘い、関係の修復に努めていた。
ポールに対する不信感がぬぐえず、プレゼント攻勢にウンザリしているメリルは、食事が済むとさっさと席を立つ。
物件に案内するために顧客と待ち合わせているというメリルは、なおも食い下がるポールにまとわりつかれながら、現場に到着した途端、なんと!
あろうことか、その顧客の殺人事件に遭遇してしまう。
犯人に顔を見られた二人は、警察から「証人保護プログラム」を適用され、身分を隠してワイオミング州のレイという田舎町へ送られることに。
しかしメリルは、まだ正式に離婚していないとはいえ、ポールと一つ屋根の下で過ごすなんて耐えられない!
それに仕事もたくさん抱え、多くの顧客が待っているというのに、それを捨て置いて行方をくらませることなんてありえない!
抵抗するメリルだったが、命を落とす瀬戸際であるという状況には逆らえず、しぶしぶプログラムを受け入れ、ポールと共に“ド田舎”へと向かったが…
夫婦に必要なのは、結局は二人の間でのコミュニケーション。
「そんなことは当たり前!言うまでもないことだろが!」と憤った諸氏は、その当たり前のことが本当にキチンとできているか、とくと自身を振り返ってみていただきたい。
相手の話をしっかり聞いているか?
「もちろん聞いている」という諸氏には、更に問う。
生返事を繰り返し、まともな会話になっていないのではないか?
仕事の忙しさにかまけて、おざなりな対応をしているにも関わらず、自分達にはコミュニケーションが成立していると勘違いしている場合が多々ある。
コミュニケーションは、お互いに相手の存在をしっかりと認識してこそ成立するもの。
ただなんとなく言葉を交わしているだけでは、正確なコミュニケーションなど図れない。
ましてや、その会話自体でさえも、「仕事が忙しい」という“言い訳”のもとに割かれる時間が短くなれば、お互いに誤解も生じやすくなり、お互いの間における距離感が広がっていくことになる。
職能・職位が上がっていくほどに仕事に取られる時間が多くなり、プライベートな時間における恋人や妻との時間の過ごし方が粗略になっていく男性については、昔から話題にもなり、一般的にも問題視されやすい。
しかし、女性の社会進出はごく当たり前となった昨今、ビジネスで成功を収め、仕事のために多忙を極める女性も増えている。
これまでは男性特有の問題のように思われてきた、仕事優先の時間の使い方によるコミュニケーションの不足が、女性にも起因するケースも確実に増えているのではなかろうか。
ビジネスウーマンの皆さんも、ぜひ一度、わが胸に手を置いて確かめていただきたいもの。
また、危機を迎えたカップルが“復活”するのに最も有効な手段も、モーガン夫妻は改めて我々に提示してくれる。
まさに二人の身をもって…
“ラブコメ”のカリスマ、ヒュー・グラントと、「セックス・アンド・ザ・シティ」で大人気のサラ・ジェシカ・パーカーの強力タッグによる、ほろ苦くもハート・ウォーミングな、オトナのためのラブコメディ。
「噂のモーガン夫妻」
3月12日公開 2009年/アメリカ 監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、サラ・ジェシカ・パーカー、エリザベス・モス
ポール・モーガン(ヒュー・グラント)は、全米でも10本の指に入ると賞賛される敏腕弁護士。
週刊誌の表紙を飾ることも珍しくない二人は、完璧なセレブ・カップルとして、人もうらやむ理想的な夫婦…のはずだった。
しかし実は、ポールの浮気がメリルにバレて、3ヶ月前から二人は別居中。
自宅を出てホテルに仮住まいしながら、凄まじいまでのプレゼント攻勢で何とかヨリを戻そうとするポールは、その夜も、宇宙に瞬く星に「メリル」の名を付けるというプレゼントを用意して、夜景の美しいレストランに妻を誘い、関係の修復に努めていた。
ポールに対する不信感がぬぐえず、プレゼント攻勢にウンザリしているメリルは、食事が済むとさっさと席を立つ。
物件に案内するために顧客と待ち合わせているというメリルは、なおも食い下がるポールにまとわりつかれながら、現場に到着した途端、なんと!
あろうことか、その顧客の殺人事件に遭遇してしまう。
犯人に顔を見られた二人は、警察から「証人保護プログラム」を適用され、身分を隠してワイオミング州のレイという田舎町へ送られることに。
しかしメリルは、まだ正式に離婚していないとはいえ、ポールと一つ屋根の下で過ごすなんて耐えられない!
それに仕事もたくさん抱え、多くの顧客が待っているというのに、それを捨て置いて行方をくらませることなんてありえない!
抵抗するメリルだったが、命を落とす瀬戸際であるという状況には逆らえず、しぶしぶプログラムを受け入れ、ポールと共に“ド田舎”へと向かったが…
夫婦に必要なのは、結局は二人の間でのコミュニケーション。
「そんなことは当たり前!言うまでもないことだろが!」と憤った諸氏は、その当たり前のことが本当にキチンとできているか、とくと自身を振り返ってみていただきたい。
相手の話をしっかり聞いているか?
「もちろん聞いている」という諸氏には、更に問う。
生返事を繰り返し、まともな会話になっていないのではないか?
仕事の忙しさにかまけて、おざなりな対応をしているにも関わらず、自分達にはコミュニケーションが成立していると勘違いしている場合が多々ある。
コミュニケーションは、お互いに相手の存在をしっかりと認識してこそ成立するもの。
ただなんとなく言葉を交わしているだけでは、正確なコミュニケーションなど図れない。
ましてや、その会話自体でさえも、「仕事が忙しい」という“言い訳”のもとに割かれる時間が短くなれば、お互いに誤解も生じやすくなり、お互いの間における距離感が広がっていくことになる。
職能・職位が上がっていくほどに仕事に取られる時間が多くなり、プライベートな時間における恋人や妻との時間の過ごし方が粗略になっていく男性については、昔から話題にもなり、一般的にも問題視されやすい。
しかし、女性の社会進出はごく当たり前となった昨今、ビジネスで成功を収め、仕事のために多忙を極める女性も増えている。
これまでは男性特有の問題のように思われてきた、仕事優先の時間の使い方によるコミュニケーションの不足が、女性にも起因するケースも確実に増えているのではなかろうか。
ビジネスウーマンの皆さんも、ぜひ一度、わが胸に手を置いて確かめていただきたいもの。
また、危機を迎えたカップルが“復活”するのに最も有効な手段も、モーガン夫妻は改めて我々に提示してくれる。
まさに二人の身をもって…
“ラブコメ”のカリスマ、ヒュー・グラントと、「セックス・アンド・ザ・シティ」で大人気のサラ・ジェシカ・パーカーの強力タッグによる、ほろ苦くもハート・ウォーミングな、オトナのためのラブコメディ。
「噂のモーガン夫妻」
3月12日公開 2009年/アメリカ 監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、サラ・ジェシカ・パーカー、エリザベス・モス