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中曽根陽子さん&ワイワイネット

今日の午後、ある夕刊紙の取材を受けました。

お越しいただいたのは中曽根陽子さん。実は「後悔しない中学受験ー子どもを伸ばし、成功に導く、賢い親の選択とは?」の著者です。
中曽根さんは、小学館、リクルートというキャリアの中で、女性としてあるいはワーキングマザーとして感じること、考えることをネットで発信されています。

ワイワイネット

その中でお嬢さん2人の中学受験をきっかけに、中学受験とはいったい何なのだろうという母親の視点からワイワイネットの100人以上の中学受験生のお母さんたちのネットワークといっしょに、この本を世に送られました。

私は不勉強で、今日お目にかかって初めてその本を読む機会を得たのですが、大変良心的なよい本です。「早寝、早起き、朝ごはん」にも早くから着目されているようで、冷静に中学受験を見つめていらっしゃるように感じました。

上のお嬢さんの中学受験は、第一志望補欠、しかし最後まで回ってこなかったという大変惜しい結果に終わられたそうです。その結果を母親として6年間、本当にこれでよかったのだろうかと悶々とされる日々がありました。しかし、お嬢さんが大学に進まれて改めてもう一度中学受験を振り返られたとき、これはこれで良かったのだと改めて実感されたのだそうです。

その後、私の「中学受験、合格し失敗する子、不合格でも成功する子」をお読みいただいて、「そうそう」と共感してくださったとか。

私はつい、旧来の知己のように長々と話しこんでしまいました。

しかし、こういうお母さんのサポーターがさまざまな形で発信されていることは、大変心強いことだと感じました。一期一会という言葉がありますが、今日の面談後、私はワイワイネットのサポーターに立候補し、またみなさんにワイワイネットをご紹介していきたいと思っています。

今朝のブログでもお話しましたが、子どもたちのことを一番考えているのは、やはり親なのです。そのお母さんたちが自分の子育てや中学受験の経験を共有されているサイトは、今後続かれるみなさんにとって大変有意義なのではないかと思います。

お母さんたちの力が、また次の世代の子どもたちをしっかり支えてくれる、ネットならではのそういう活動が今後とも、大いに力になってくれるよう、私も微力ながらお手伝いしていきたいと思います。



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コーチングの課題(3)

夏休みの計画を立てる上でも、今後の戦略を立てる上でも、現状の子どもの力が実際にどのくらいなのかを考えてみる必要があります。

ただ、それは偏差値がいくつとか、合格可能性がどのくらいといった数値で判断するのではなく、何がどのくらいできるのかという視点で考えていかなければなりません。

例えば数の性質に関しては
(1)基本的な公式は理解している。
(2)基本問題は解ける。
(3)応用問題まで解ける。

の3つの段階があるでしょう。(1)はクリアしていて、(2)があやしいとなれば、それをどう理解させていくのか、練習するプランニングを考えていくわけです。

ところが中学受験の範囲は広いわけですから、現状ではいろいろな課題が山積しているでしょう。しかし、まずは全部の範囲がどうであるのか、チェックしていきましょう。これは子どもたちの話も聞かなければなりませんが、基本的にはこれまでのテストを見てみれば大方の傾向はわかるはずです。そのためにカリキュラムが組まれ、カリキュラムテストの結果がデータとして渡されているわけですから、それを分析してみてください。

私がよくアドバイスする方法としてグラフをつけてみる方法があります。
横軸に範囲、縦軸に科目別偏差値もしくは正答率をつけてみると、どの範囲が具体的にだめなのかがわかるでしょう。

あとは具体的にいつ、どのような練習をしてそれを補うかを考えるわけですが、ただし、すべてに手をつけることは難しいかもしれません。

むしろもっと、やる内容を絞り込んでいかないと、効率よい練習はのぞめないでしょう。私は第一志望を決めて、その頻出する内容から優先順位を決めていく方法が一番合理的だと考えています。

また半年という残された時間の中でいつ何をやるかという計画も重要でしょう。例えば夏休みに全ての課題が解消されることはありえません。

ですから、いつまでに、何を改善するのかということを具体的にスケジューリングする必要があるわけです。

私は知識の暗記や、得点力をつけるための訓練は後半に、頻出する範囲の基本を確認したり、記述の練習をするのは前半からというように、勉強の内容を振り分けていつスケジュールするか考えていくべきだと思っています。

そしてその計画や戦略は子どもたちと共有していくと良いのです。

この練習は何のためにするのか、その目的を知っているほうが子どもたちにとってもやりがいがでてくるでしょう。そういうコミュニケーションがコーチングの中で最も大事なステップのひとつだと思います。
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