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あせる子


試験中、時間が経つにつれてどんどん「あせる」子がいます。

急ぐだけでも結構ミスが増えるので、「あせる」とさらに落ち着いて考えることができない。したがって、さらにできなくなる。もっと落ち着いてやればできる問題もあったろうに、しかし、あせり始めると一気に正解率が落ちてしまうものなのです。

なぜ、あせるか、といえば「これは失敗するかもしれない」と思うからです。誰しも失敗はしたくない、と思うから、それがひどくなると「あせり」につながる。

いくら時間が少なくなっても「やるべきことをちゃんとやればいいのさ」ぐらいに思える子ならいいが、そういう子は決して多くはありません。もともとそんなに人生経験があるわけではないから、あせりはじめるとどうしていいか、わからなくなるところはあるらしい。

だから、その経験を活かすべきだと思うのです。

あせり始めると、正解率が悪くなるのだ、ということを理解させる。

だから、時間がないな、と思ったら、もうある程度覚悟を決めて、ゆっくりやる。

できる問題しかできない。少なくともできる問題は得点しよう、ぐらいに構えられるようになると、このあせりから脱することができます。

模擬試験は単に成績や合格可能性を判断するばかりではなく、こういう子どもたちの試験での特質を見抜いて、具体的にどう変えるかを検討するチャンスでもあるのです。

数字ばかりにとらわれるのではなく、子どもたちの感想も聞いた上で、何を具体的にするのかを決めていきましょう。

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入試実施要項を熟読する
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2014慶應中等部入試結果
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満点の答案を作ってみる


たくさん問題を解いている時期なので、一度やった模擬試験を全部解き直す、という作業をやれていない子どもたちが圧倒的に多いだろうと思います。

やっているのは、せいぜいできなかった問題のやり直し。

過去問もやらなければいけないし、というので、どんどんやる問題を変えてやっているわけですが、しかし、満点答案を作ってみる、と言うのも大事な勉強なのです。

新しい解答用紙を自作してもいいし、ノートにやってもいいが、なるほど、こうやると実は満点がとれたのか、ということは実はものを考える深さが変わってくる。

その場で解けた問題、あるいは○をもらった問題も、実は「アテカン」だった場合もあるし、たまたま勢いでアだと答えたのがあっていたのか、という場合もあるでしょう。

でもやり直しながら、満点答案を作っていくと、「なぜ、これはアだったのか」ということに気がつくのです。

今は手を変え、品を変え、いろいろな方面から知識を確認するみたいな手法が多いのですが、本当はひとつの問題を掘り下げていった方が理解が早いし、深い。

今の子どもたちの勉強は、どうも忙しさに追われて、じっくりものを考えられていないような感じがするのです。

11月の模擬試験は一度すべての教科で満点答案を作ってみてください。

見えてくるものが違ってくると思います。

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授業に関する説明
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11月9日の問題
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勉強してるのに・・・


模擬試験もそろそろ終盤に入ってきました。前半の成績はまだ勉強が十分でないから仕方がないとしても、そろそろ成績が上向いてもいい頃、と本人も家族も思う時期ではあるのですが、そうはうまくいかない。

相変わらず、偏差値が変わらない、あるいは少し下がった、という場合もあるでしょう。

試験というのはうまくいかないことの方が、うまくいくことより多いものです。

ミスがでてしまえば、点数が悪くなる。問題の読み違いをすれば、とれたはずの点数がとれない。

まあ、こんなもんかなあ、という感じになってくるかもしれません。

でも、こんなもん、もたいしたものなのです。

以前にもお話をしたと思うのですが、この時期は全体が上に上がっている。知識も覚えているし、算数の問題も結構解けるようになってきている。国語の根拠も見つかり始めた。だから、集団として上昇している中で、位置が変わらなければ、確実にできるようになっている。

かつ、個々の志望校に関して言うならば、集団はさらに僅差になってきているわけですから、ちょっとした違いで大きく順位を上げることになるわけです。(逆も当然あり得るわけではありますが。)

勉強しているのに・・・と思えるのなら、それでいいのです。

そのまま勉強しましょう。今の努力を続けられたら十分でしょう。大事なことは、模擬試験の成績で一喜一憂しないこと。

もう目標は絞り込めたわけだから、あとはそこに合格することに集中していきましょう。

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音に関する問題
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湘南は文化祭、中等部は展覧会です。
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時事問題


時事問題集が出版される時期になりました。ネットでは昨年のものが売り出されているので、十分年度には気をつけてください。

で、時事問題はどういう視点で出題されるのか、といえば、やはり「小学生が小学生なりに今の社会の様子を知っていてほしい」ということから出題されるものなのです。例えば世界地理というのは、中学受験の範囲には基本的に入らない。では、小学生は日本以外の国のことは知らなくていいか、というと、まあそういうことにはならないでしょう。

今や世界はつながっているので、どういう国があるとか、それは日本とどんな関係にある、というようなことは、なんとなくつかんでいてもらいたい、と中学側は思います。

ただ、そのなんとなくが、どういう形であるべきなのか、というとこれは決まらない。

例えばフランスの首都はパリ、と聞くのはいいかもしれない。じゃあ、ミャンマーの首都は? これはやはり中学入試の問題ではないでしょう。

でも、地図上でミャンマーはどこか?と聞くのは、これは出題として十分ありえるかもしれない。こういう感覚なのです。

だから、時事問題集を見ていて、「あ、これは細かすぎる」という問題が多いのです。あまり細かいことを覚える必要はない。

一番良いのは、お父さんやお母さんといっしょにこの問題集を読みながら、いろいろなことばをお父さん、お母さんの口から教えてあげることでしょう。

そうやって会話した内容の方が、子どもたちはよく覚えているし、きっとその方が子どもたちの理解も進むはずです。

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特効薬はない
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11月7日の問題
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え、受験するの?


ずっと野球をがんばっていたので、塾に行く暇もないし、受験はしないと思っていたクラスメイトが実は、密かに?塾に行っていて、受験することがわかったり。

「え、うちはそんなところまでは」と言っていたはずなのに、ウチの子と同じ学校を受けるみたい・・・なんてことがこれからきっと起きるでしょう。

まあ、こういうことは良くある話です。

大手の塾だと融通が利かないけれど、地元の塾だといろいろ面倒を見てくれる。そのうち、模擬試験の成績が出て、ちょっと良かったから「じゃあ、お母さんがんばってみましょうか」と言われたのです、きっと。

だから、そんなことを気にしていても仕方がない

でも気になる方が多いんです。

で、それが妙に子どもへのプレッシャーになってもいけない。

そんなことはどうでもいいことなのだ、ということをしっかり肝に銘じてください。

これは相当しっかり思い込まないといけない部分がある。

そのくらい気になることなんです。でもねえ、1年もたったら、きっと忘れちゃっている話だとも言えるんです。

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できた気にならない
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ワイシャツか、ポロシャツか
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知らないことを覚える時間

過去問をやる。

丸を付ける。

また過去問をやる。

というような繰り返しになっているかもしれませんが、これだとできることはできるが、できないことは相変わらずできない、知らないことは相変わらず知らない、ということになってしまいます。

特にこの時期、過去問があと何年分残っている、ということでそちらを消化することが絶対条件になっているように感じられているかもしれませんが、別にある過去問を全部やらなければいけないわけではありません。

大事なことは、できないことを見つけて、できるようにする。知らないことを見つけて覚える、ということです。

そのプロセスがないまま、黙々と過去問を続けても、そんなにできるようにはなっていない。

例えば室町時代の問題をやっていて間違えた。

じゃあ、もう一度室町時代の年表を見てみよう。

あるいはノートに写してもいいかもしれない。写すと頭の中で整理されるので、結構覚えたりする。

いったん自分が間違えているので、印象もつけやすいのです。

そういう時間をしっかり持ってから次の過去問に向かってください。

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第160回 どこまで手を出すか
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11月5日の問題
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危ない考え方

合格可能性が50%の学校を3校受けても全部落ちる確率は12.5%ですからつまり87.5%はどこかに入ります。

という考え方は危険です。数字上の計算でいえば、そういうことになるわけですが、結構全落ちする可能性は高いように思うのです。

もちろん3校全部合格することもあるかもしれない。それはそれで、やはり勢いがついたということであって、逆の勢いがついてしまう場合も多いから、これは計算通りにはなりません。

やはり止める、と決めたらしっかり止める。挑戦するのなら、挑戦する。中途半端に並べてしまうと、あまり良いことはありません。

合格可能性が20%でも挑戦したいと思うのであれば受けていいのです。また止めようと思ったら、やはり合格可能性80%以上のところを受けておく方が良い。そこを中途半端にする気持ちはわからないわけではありません。

挑戦校については、このぐらい落とせば入るかもしれない、と思うし、安全校についていえば、このぐらい上げても大丈夫だろう、と考えたいのです。しかし、それぞれの受験には目的があるのだから、例えば止める、と決めたら止めることを優先すべきでしょう。

もちろん、それは覚悟の上という選択は当然あります。だから、そうなったとして慌てて学校を探してはいけない。

覚悟の上、というのであれば予定通り受験を終えるべきであって、それを覚悟というのです。

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点の移動の問題
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志望順位
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エンジンのかからない子


さすがに11月に入ったのだから、もう必死になって勉強してもらいたい、とそう親は思うものです。

まあ、程度の差はあれ、みんなそれぞれがんばっているのではないかと思うのですが、それでも親から見ると「本気になっているようにとても思えない」という場合があるかもしれません。

相変わらずゲームはやりたがるし、学校から帰ってくるのは遅い。また、つい友達と遊んで帰ってくる。塾に行っても本当に勉強しているのかどうか、甚だ疑問。

そう確かにまだエンジンがかかっていない子はいるものです。

でも、実は本人はかかっているつもり、であることが多いのです。

子どもたちにとっては初めての受験。お兄ちゃん、お姉ちゃんの受験の姿を見ていたり、あるいは高校受験や大学受験の姿を見ていたりすれば、それなりに受験勉強とはかくあるものである、みたいなイメージが湧いてくるかもしれません。しかし、今の子どもたちはそういう手本があまり多くない。

結果として「がんばって」と言われて「がんばっているつもり」ではあるのです。

でもそういう子どもたちもイッパシにこれからプレッシャーがかかっていきます。

「○○ちゃんが~を受けるんだって」

なるべくそういう情報は外には出さないように、塾も学校も考えているかもしれませんが、しかし、子どもたちの間ではあっという間にそういう話は広がっていく。

その結果として、しっかりプレッシャーがかかる。「僕が落ちたらどうしよう」みたいな話です。

で、それでエンジンがかかる子ならまた、それも良いのだけれど、それでも心配だけして勉強は変わらない、という子もいます。

でもそうやって、ひとつひとつ経験していく中で子どもたちもわかっていくわけですから、自然の流れに任せてもそろそろいいかもしれませんね。

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情報公開
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11月3日の問題
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科目のバランス


模擬試験の結果を見ていると、科目のバランスが悪い子が結構いるものです。

例えば算数はいいが、国語は悪い。社会はいいが、理科は悪い。これはやはり文系理系の好みが出ているケースでしょう。

しかしそれだけではない場合も少なくありません。

例えば、理科の化学と物理の範囲はいいが、地学と生物はだめで、かつ社会も歴史がだめ、という子はやはり暗記が不得意だ、ということになるでしょうし、また記述問題になると点数がまとまらない、というような特徴が出てくる子もいるでしょう。

こういうバランスの悪さが不利になるところはあります。

例えばせっかく算数ができたのに、国語と社会ができなくてアドバンテージを利用できなかった、ということはあるのです。

残りの時間、多少なりともこのバランスの悪さは解消していきましょう。つまり、不得意なことを多少なりとも埋める。

そんなことを言っても、今までできなかったものがそう簡単にうまるわけがない。

その通りなのです。

でも、それでも何もしないよりはした方が良い。

科目のバランスの悪さは、悪いところが特にひどく出る場合があるからです。なので、少なくとも基本的なことはある程度できる、ということにしておいた方が良い。

覚えるのが下手でも、とにかく繰り返し練習して、覚える。

力学が得意でなくても、基本と思えるところだけでもできるようにする。

そういう数点の積み重ねが合格点につながります。

最後まであきらめずに準備していきましょう。

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子どものキャリアを広く想像する

最近、若い人たちに一体どんなキャリアをイメージしていたかを聞く機会がありました。

実際に子どものころにイメージしていたのと同じキャリアになった子どもはほとんどいません。

同じになったのは医師か弁護士ですが、医師や弁護士になった人に聞いてみると子どものときにそう思っていたわけではない人も少なくないようです。

つまり、子どもたちは人生を通じていろいろな見聞を得て、いろいろな道を探り、最終的に自分はこうしようとなるわけだから、そこにたくさんの選択肢が存在し、たくさんの可能性がある。

しかし親は、どちらかといえばやや固定的なイメージでそれを捉えていることが多いのではないでしょうか。

塾の卒業生を見ていても、やはり本当にいろいろなキャリアがあって、子どもたちと久しぶりに会ってみると、家業を継いだ子もいれば、ベンチャーを立ち上げた子もいる。

就職した子もいるが、一方でまだ自分の行く末を決めかねて勉強をしている子がいます。

だから、親として大事なことはその選択に関してかなり幅広く受容できる構えを作っておくことのように思うのです。

え、そうなの? と思うことはこれからたくさん起こるかもしれない。

しかし、それが子どもたちの人生だから、そこを応援しなければいけないところではあるのです。

きっと子どもたちが考えるキャリアは、親の想像を超えるところはあるだろうと思いますが、しかし、親もそれなりに想像の幅を広くしておくことは肝要なことだと思います。

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資源に関する問題
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11月1日の問題
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