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「たくさんやる」が生み出すいい加減さ

例えば、小数・分数の混合計算が20題出されたとしたら、これは誰もがやるのはいやだなあ、と思うのです。

面倒だ、大変そう、そういう印象がまず絶対に起きる。だから、それを1題1題ていねいにやろうとは思わなくなる。どんどんやらないと終わらない。さっさと終わらせようと思うから、最後まあ、正解じゃなくてもいいや、というような気分になってしまうかもしれません。

同様に、何でもすぐ答えるという子も、そう仕向けられているところがある。「速く答える」ように仕向けられると、速さが優先されるわけだから中身はどうでも良くなってしまう。

そういうことを小学校3・4年生ぐらいからやってしまうと、「良く考えない」子が出てくる。わからなくてもいいから、とにかく答えを出す、みたいな感じ。

したがって成績は悪いし、こういう子が入試で合格するわけがない。

まずは出来る量を絞って、確実に正解になるように考えるくせをつけないといけない。

絶対に合格する子、というのは「やった問題は間違えない」子なのです。しかし、たくさん、速くやる子は「やった問題を間違える」から合格しにくくなる。

多少時間がかかってもいいから、ちゃんと正解にたどり着いていくように勉強の質を変えないと、いつまでたっても状況は変わりません。



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すべて消さない

試験途中、ちゃんと式を書いて解いていた子どもが、どうも解き方を間違えたらしい、と気が付きました。

で、一気に消しゴムで消している。

これは当然、もったいない。

どこで間違えたか、見つけられた方が良い。

もちろん根本から間違えて、解答欄に書いてしまったのであればそれは仕方がないでしょうが、それでも何か使えないか、を考えた方が良いのです。

まして下書きであれば、まったく消す必要はありません。どこか別のところにやった方が良い。

確かに間違えたのかもしれないが、考え方を残しておけば、後から使える部分もあるかもしれない。

試験の時は仕方がないが、勉強するときはなるべく勉強した跡をすべて残した方が良いのです。


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生物に関する問題

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その子の体力で勝負するしかない

大分暑くなってきました。

暑くなってくると、疲れやすくなってきます。特に今の時期は運動会の練習もあるし、最上級生になると出る種目もなかなか高度になってくる。

リレーがあったり、騎馬戦があったり、それ以外にもいろいろな演し物の練習がある。

で、順調に勉強をしていたのが、突然、眠くなったり、疲れて考えられなくなったりすることもあるものです。

受験勉強は体力勝負、という部分は当然あるわけですが、そこで無理をしても仕方がない。眠いときは少し寝た方がスッキリするでしょう。

子どもの成長は個々に違いがあるので、体力差も当然ある。

で、実際にはその子の体力で勝負するしかないわけだから、まずは、できることをやって、無理はしないことです。

今でも少しずつ体力はついて、成長を続けているわけだから、やがてしっかりできるようになると思ってください。

焦りは禁物です。



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空間把握能力

先日、展開図から体積を求める問題を子どもたちが解いていました。

で、当然、具体的なイメージがわかない子は、問題の展開図を切り始める。

「先生、セロテーブください」

に始まって、いろいろやっている。やがてできあがった立体を見て、「なるほど」と納得して計算を始めていました。

こういうのはもちろん大事な作業なのですが、その横でいろいろ図を描いている子がいる。

頭の中でどういう見取り図になるのか、考えているのでしょう。

やがておもむろに「分かった!」と言って計算を始めていました。

当然、勉強としては後者の方が良い。というのは入試本番でセロテープはもらえないからです。

展開図を組み立てるという作業を、頭の中でいかに行うか、その練習をしないといけない。もちろん最初は展開図を切って良いのです。しかし、そればかりではいけない。

まずは自分でできる限り頭の中で考えてみる練習をしてほしいと思います。


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第272回 アクセルとブレーキ

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ちょっとがんばる

勉強する。だんだん疲れてくる。頭が動いてないなあと感じることもあるかもしれません。

で、そろそろやめようか、でも、もちろん良いでしょう。

しかし、少し休憩して、あとちょっとがんばろうか、も悪くはないのです。

そして、この「あとちょっとがんばる」が積み重なるとこれまたかなりの勉強量になるものなのです。

やらされている勉強だと、ずっと机の前に座っていないといけないから、何となく時間を過ごしてしまう。まあ、あまり考えていないかもしれません。

しかし、自分で勉強し、いろいろ頭を使い、でもあともう1問やってみよう、と思うその時に、その分成長するのだと思うのです。

凄くがんばるのは、長い期間やるのは難しいから、ちょっとがんばろうと考えると良いのです。

でも長く続けていれば、それなりに大きな成果を生む。

さあ、あとちょっとがんばってみましょうか。



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学校見学

いろいろな学校で学校見学やオープンスクールが始まっています。

以前は保護者対象の学校説明会が主流でしたが、やはり子どもたちが主役でなければいけない、子どもたちに「この学校に行きたい」と思ってもらいたい、という願いから公開授業だったり、オープンスクールというイベントが多くなってきました。

で、これはと思う学校のイベントには6年生であってもやはり参加してもらいたいと思います。

受験勉強に対するモチベーションはいろいろなところから生まれる。

こういうイベントで、先輩のお姉さんに「来年いっしょに部活ができるといいわね」と言われて猛然と勉強を始めた女の子がいたりするものです。

勉強は子どもたちがやることなので、子どもたちがやる気を持ってくれることが一番です。

秋にイベントがある学校も多いが、夏休み前にそういうイベントを開く学校も少なくないので、ホームページで確認しておきましょう。

気になる学校はやはり出かけた方が良いと思います。


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比と割合に関する問題

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小数、分数の計算練習

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野球、わかる?







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つい手をかけたくなる子

6年生といっても、やはりまだかわいいところがたくさんある。

男の子は特にそうでしょう。だから、つい、お母さんは手をかけてしまう。

子どもは、自分でやらなくても良いことはまずやらない。それはお母さんの仕事でしょ?とすぐすり替えてしまう。

で、いろいろ手をかけてしまうと、当然のことながら、自分でできなくなるものなのです。

子どもの顔を見ていると、つい、手をかけたくなってしまうかもしれませんが、やはりここは我慢。

実際にお母さんが手を出してしまった方が早いことも多いと思いますが、それだといつまでたっても自分でやらないから、ぜひ子どもたちにやらせてください。

しかし、まあ、甘え上手な子はいますから、十分に気をつけて。



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まずはグラフを写す

6年生の教室から
ウチの子に合う方法で勉強すれば良い

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5月15日の問題







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算数の学校別傾向

算数は出題の形式から以下の3つに分類できます。

(1)完全記述型 
(2)単答難問併用型
(3)単答基礎型

(1)の完全記述型というのは、男子難関校に多いパターンですが、大問で4題程度。すべての問題で、解法を記述しなければなりません。問題数が少ないのは、当然一問一問が難しいからで、したがって合格点は5割から6割程度のところになります。

記述式にするのは、答えだけだと点数がかなり低くなり、差がつかないので、部分点をつけるからです。解答が間違っていたとしても、途中までいって、最後で計算間違いをした、という場合もありますし、まったく手がつかなかった場合もあります。その差をはかるために、記述式にして、子どもの力を見るのです。以前、採点者側が思いもつかなかった解法を編み出して、満点以上の点数をもらった受験生もいましたが、こういうことができるのも、この形式ならでは、ということができるでしょう。

(3)は標準的な問題を比較的多く出題する学校。女子校の入試傾向では良く見られるパターンです。答えを出せば良いのですが、問題数が多いので、一問一問はそれほど難しくない。その分、ミスをすると差が開いてしまいます。(1)のような問題が出題されることはないので、標準的な問題をきっちりミスなく解き上げる、という技術が必要になります。問題数としては10題前後出題されるといっても良いでしょう。合格点は7割程度になることが多いようです。

(2)は(1)と(3)の融合型。問題数にして6問から8問の間。前半は(3)の形式。後半2問が(1)の形式ということになって、最近はこのパターンが一番多くなっているでしょう。合格点は6割から7割になります。

これは入試問題を見れば、すぐわかるでしょう。志望校の学校が(1)~(3)のどのパターンにあたるか、まず調べてください。

次に出ている問題を以下の8つに分類してみてください。

(A)比と割合
(B)数の性質
(C)規則性
(D)平面図形
(E)立体図形(容積と体積)
(F)速さ
(G)場合の数
(H)表とグラフ

その型にあわせてよく出る範囲がわかります。例えば(1)の学校で良く出るのは比と割合、速さ、平面図形、数の性質です。逆に(3)の場合は(A)から(H)まですべての範囲が出題される、という傾向にあると思います。ただし、その問題レベルが難しくはない、という状況でしょう。

そうすると、まず(1)か(3)かで、やるべき内容が変わります。

(1)の場合は、テーマはある程度しぼられるものの、問題が難しい。したがって、そのテーマをかなり掘り下げなければいけない。
(3)の場合は、テーマは全部におよぶものの、難しい問題はいらないので、まず確実に得点できるように、基本問題を中心に勉強する。

(2)の場合は中間ですが、後半の2問の正解率は決して高くはありません。ただ前半の(3)形式の問題の正解率は高いので、ここで失点してはいけない。だからまず(3)に準じた勉強を始めるべきだ、ということになります。

 例えば、(1)の場合で、「平面図形」がいまひとつ、だとすれば、ここをまず集中して勉強する必要があるわけです。他のテーマに不安があるかもしれないが、出題される確率を考えると、このテーマの方が高い、と考えられるのであれば勉強の優先順位もその分、上げていかないといけないでしょう。

 逆に、(3)の場合、難しい問題を宿題に出されたとしても、それはちょっと棚上げした方が良い。その時間を、まだ不確かなテーマの基礎習得に充てた方が良いということになるのです。

 この辺をしっかり、子どもの状況に合わせて勉強法に反映させていかないと、時間の使い方が無駄になってしまいます。 今後の勉強を考える上で、まずは何を優先させるか、決めていきましょう。



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子どもの勉強を管理するコツ

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目が悪くなっていないか?

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消去算







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次にできるか?

できなかった問題を復習するとき、子どもたちの感想は大抵、次の2つに集約されます。

1)難しい、こんなのは無理。
2)だいたい解き方はわかった。

しかし、本当は「次にこの問題が出たら、絶対にできる」レベルに達するのが一番良い。

何なら、もう一度解き直して、「ほら、できるでしょ?」ぐらい言ってくれると頼もしいと思うのです。ところが、やる問題がたくさんあるから、なかなかそこまで行かないところがある。

で、それが本人の自信を失わせる原因になる。

あんなに勉強したのに、また間違えた。

相変わらずわからないなあ。

そういう経験をすると、やはりマイナス思考にとらわれやすくなります。

だから、復習をする以上、「次にできる」レベルを目指してください。当然、そうなるとやる問題が少なくはなるでしょうが、それでも確実にできる問題が増えているので、子どもたちの意欲は出てきやすいのです。



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地震に関する問題

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解説を読む力

これから過去問をやっていくと、解説を読んで学ぶということが多くなります。

これまでは先生に教えてもらう、というスタイルで子どもたちは勉強を進めてきたわけですが、これからは自分で読んで理解する、ということが必要になってくる。

ということは文章を読む力がついているかどうかで、勉強の効率が大きく違ってくる、ということなのです。

これまで国語はやってもそれほど点数が変わらないから、というので、おざなりにやっていると、こういうところで差がついてしまう。

今からでも遅くはない。しっかり国語の読解の練習もして、また解説もじっくり読むように心がけてください。

実際に入試問題もまた文章で出されるわけで、それが理解できなければ問題が解けないのです。

読解力は確かにそう簡単についていくものではないが、しかしやらない限りできるようにはならない。

この辺で国語の読解にぜひ力を入れていってほしいと思います。


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第271回 出題のレベルを知ってから

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運動会の練習

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5月21日(日)東京私立中学合同説明会







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