『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

昭和な居酒屋で

2020年01月23日 | 美食
昨晩の出張先は和歌山県橋本市。
到着が9時前とやや遅かったためか駅の近くなのに辺りは暗く、お店もコンビニくらいしか見当たらない寂しいところ。
ホテルの店主に教えてもらった居酒屋へ。
老夫婦と息子さんでやっているらしい。

なかなかの店構え。
高級そうな店も入りづらいがこの手の店も入るのに勇気がいる。
ガラリと開けるとカウンターの常連さんがジロリと振り向くからだ。
それにしても「キリンビール」が手書きだ。いいのかな。ま、いいんだろう、ここの地域社会的には。

勇気を出して入ると予想と違って誰もいない。
酒場放浪記的な昭和な店内。
居心地良さそう。



カウンター越しにおでんが美味しそうに炊けている。
いい感じだ。
こういうの大好き。


よくしゅんだ(滲みた)蒟蒻。
おいしい。



豆腐とじゃがいも。
豆腐うまし。


出汁巻は砂糖が入ったやや甘めの味付け。
厚焼きなのに中はふわふわでうまい。
出汁巻、卵焼きは地域色があって面白い。

そのうち建設関係の中堅営業マンと現場従業員風の二人連れが座り、土建屋さんらしき初老のおじさんがやってきて同じカウンターで楽しそうに飲んでいる。
競艇の話、猪肉の旨さについてやチャーハンの美味い店の話などで静かに盛り上がっていた。
地方の昭和的な居酒屋でカウンターにひとり座り飲むのはなかなか楽しい。



本当に美味しいものは

2020年01月22日 | 美食
出張先の紀伊田辺で孤独のグルメ。
先ずは生ビール。
何を食べるかゆっくりと品定め。


おまかせ三品。
煮物が美味しい。

お酒は大将の地元、新宮の辛口、太平洋。

ごぼうチップス。
牛蒡は揚げると甘味が増して美味しい。
他にゲソ天なども注文。

自家製イカの塩辛。
前回とても美味しく頂いたもの。
あまりに美味しくてお代わりしてご飯にかけて食べたものだ。
メニューにないので訊ねると今日仕込んだばかりで3日は寝かせるらしい。
いい烏賊が取れた時だけ地元の漁師さんが持ってくるのだと。
余程残念な顔をしたのか特別に漬け込み中のを少しだけ出してくれた。
ありがたくいただくと、確かにまだ味が薄い。
本当に美味しいものはいつでもあるものでは無いのだと今さら思ったりする。

これもおまけ。
ごまめのもとを炙ったもの。
さくさくぽりぽりと酒にあう。
片口鰯の稚魚らしい。
ここの大将は酒飲みの嗜好をよく分かってらっしゃる。
 

大将と奥さん、そして息子さんがいる調理場。
人がきびきびと働いているのを見るのは楽しい。
カウンター周りのお客さんたちも若いカップルや中高年の二人連れなど様々で「孤独のグルメ」はいつしか「深夜食堂」みたいになってきて楽しかった。
生ビールから熱燗大、そして熱燗小。
最後に茶碗蒸しをいただいてお開きに。
今日もいい一日だった。
 
 


 

クエはうまい

2019年11月24日 | 美食
昨夜は取引先の宴会があり、クエのフルコースをいただきました。
場所はクエの本場、和歌山県の日高町へ。
クエは幻の超高級魚で、地元の民宿や料亭か、街の高級料亭でしか流通していないようです。水揚げが安定せず、獲れない日は冷凍を使うようですが今日は幸運なことにとれとれ新鮮なクエがありました。
楽しみ〜!


クエのひれ酒。
うまい。
上品な旨みがしみ出している。

薄造り。
うーん、フグに似ているけどフグよりも美味い気がする。
味が濃い。


クエトロの炙り寿司。


カラスミをのせたクエの焼き物。
美味。


クエ鍋は絶品。
やっぱり味はフグに似ている。
アラにはぷりぷりの油がのっていてすごく美味しい。
最後は雑炊でお腹いっぱいに。



ひれ酒を追加して、途中から熱燗祭りとなりお開きに。
クエはうまい。
関西に住んでる方なら是非一度食べてもらいたい味わいです。


中華そば

2019年11月12日 | 美食


地方の古い中華そば屋さんは楽しい。
初めてなのに懐かしい感じがいい。
多分昔から変わらぬレシピであろうつゆはあくまで熱く、見た目以上にコクがある。
「熱くないラーメンはラーメンではない!」と言ったのは伊丹十三監督の名画「たんぽぽ」で山崎努が使ったセリフ。その通りである。
うまい。


焼飯は薄味だがしっかりとして旨味がしみている。カンカンと音を立てる中華鍋。「ああ、俺の焼き飯を作ってる音だ」
音は食欲をそそる。



食べログの口コミを見ると3世代で通っているとか、30年前から変わらぬ味とか書いてある。昔も今も美味しくいただけるなんてとても幸せなことだと思う。
料理の味は昔好きだった歌のように思い出に張り付いていて、それを今もまた味わえるなんて。
素晴らしいですね。
(和歌山県橋本市)


またまた、蕎麦屋で一杯

2019年10月29日 | 美食







出張先の和歌山、いつもの蕎麦屋で一杯。
今日は天ぷら盛り合わせと、豚汁をオーダー。
豚汁は野菜シャキシャキでお出汁も絶妙のお味でグッド。作り置きではなく、一杯づつ作っているようだ。素晴らしい。
大瓶キリンビールと地酒の熱燗一合合わせて2000万円なり。
最高です(≧∀≦)